音楽等(やや通向)

アカウンティング&ミュージック 2025年音楽本ベスト。横山 剣(Ken Yokoyama)「昭和歌謡イイネ!」 

Photo_20260105005501横山 剣「昭和歌謡イイネ!」(2025年9月)
 「ケンさん」こと、クレイジーケンバンド(CRAZY KEN BAND)の横山剣(Ken Yokoyama)の昭和歌謡本。

 「週刊ポスト」の連載を読んだ、村井邦彦がクレイジーケンバンドのホームページを通じてコンタクトをとってきたり、細野晴臣が自身のFM番組「Daisy Holiday!」のゲストに招いたりといった反響があったようですが、レジェントと同様、私も歓喜の面白さ。
 ケンさんと世代がほぼ同じこともあり、そうだよねと思わずうなづく曲ばかり。

 そういえば好きだったなぁと感慨にふけってしまった曲を例えばあげると、ジャッキー吉川とブルーコメッツ「ブルー・シャトウ」(1967年)、ボーカル・ショップ「マッハ Go Go Go 主題歌」(1967年)、ザ・フォーク・クルセイダーズ「帰ってきたヨッパライ」(1967年)、ジ・エコーズ&みすず児童合唱団「ウルトラセブンの歌」(1967年)、ザ・スパイダーズ「あの時君は若かった」(1968年)などなど。

 自分たちの世代がそうでしたが、ビートルズからすべてが始まった等、自作自演のロック世代以前の商業音楽、「歌謡曲」を卑下する風潮が一時期ありましたが、今聞くと、ジャズの影響が強く実はすごくカッコいい曲が多いことに気がつきます。

 音楽に詳しい人は、批判的な人が多くて、そのような人の文章は知的好奇心はわくけどもすごく緊張するのですが、ケンさんの語り口は、その音楽と同様に、肯定的でリラックスして楽しめ、その点もポイントが高いと思います。

 ケンさんのFM番組「HONMOKU RED HOT STREET」も毎週愛聴していますが勉強になるし楽しい。

 ケンさんによる、昭和歌謡以外の音楽ガイドブックも期待させていただきます。

 

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アカウンティング&ミュージック 2025年邦楽再発・再編集等ベスト。VARIOUS ARTISTS [細野晴臣、小西康陽、澤部渡(スカート)ほか]「はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム」

Photo_20260104045101VARIOUS ARTISTS [細野晴臣、小西康陽、澤部渡(スカート)ほか]「はらいそ、の音楽 コーヒーハウス・モナレコーズの細野晴臣さんトリビュート・アルバム」(2025年12月)
 小西康陽が東京・下北沢のライブハウス mona records(モナレコード)で主催するレギュラー・イベント「コーヒーハウス・モナレコーズ」に出演してきたアーティストが集結し、細野晴臣の楽曲を弾き語りでカヴァーした企画アルバム。

 きっかけとなったmona records 21周年記念イベント(2025年3月28日)での細野晴臣自身のライヴ音源や、未発表音源となるフランツ・リスト「愛の夢」のカヴァー(デモ・ヴァージョン)も収録。

 以前に本ブログに書きましたが、細野晴臣は、私の高校時代のアイドルで、細野晴臣と朝比奈マリア(雪村いづみの娘)が司会をしていたFM東京の音楽番組「アルファ・サウンド・ラボ」を毎週楽しみにしていたものです。

 「トロピカル・ダンディー(TROPICAL DANDY)」(1975年)、「泰安洋行(Bon Voyage co.)」(1976年)については、そのアメリカン・ルーツ・ミュージックさが当時はいま一つ肌に合わなかったのですが(今は大好きですが)、「はらいそ(Paraiso)」(1978年)のシンセサイザーを多用した未来指向な音作りには本当にしびれました(YMOよりも)。

 「泰安洋行(Bon Voyage co.)」の録音を高く評価していた山下達郎が、歌謡曲の音になったと酷評していたらしい、クリアーな録音も、私は逆に今聴いても好きです。

 様々なアーティストの弾き語りカヴァーで浮き彫りになるのは、サウンド・メイカーの印象が強い細野晴臣 のメロディメイカーとしての素晴らしさ。

 でも、私にとっては、歌も細野晴臣の表現力が一番刺さるなぁ。

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アカウンティング&ミュージック 2025年洋楽再発・再編集等ベスト。番外編:ザ・ディービーズ(The dB′s )「スタンズ・フォー・デシベルズ(Stands for Decibels)」

Stands-for-decibels ■番外編:ザ・ディービーズ(The dB's)「スタンズ・フォー・デシベルズ(Stands for Decibels)」(Orijinal:1981年Reissue:2024年)


 2024年の再発盤の情報はリアル・タイムでつかんでいたもの、amazonをもってしても入手が難しく、ようやく手にしたのが2025年であったため、番外編としてご紹介。

 私にとっては、1980年代の最重要盤ともいっていい本作については、以前に当ブログで語りつくしているので、まずはそちらをご覧ください。

 追加でお伝えするならば、最終曲、12曲目「JUDY」は、アルバム未収録のシングル曲のボーナス・トラックで、私が持っている、日本未発売でこれまた傑作の2ndアルバム「Repercussion 」(1981年)のジャケット に貼り付けられたカセットテープに収録されていた曲でもあります(名曲)。

 また、以下のサイトのとおり、再発にあたり、1曲目「Black and White 」のOfficial Videoと称する動画も作られているのですね。
 https://www.youtube.com/watch?v=8z4k_qoaTtk&list=RD8z4k_qoaTtk&start_radio=1

 いつ聴いてもカッコいいザ・ディービーズ(The dB's)、そして「スタンズ・フォー・デシベルズ(Stands for Decibels)」、もっと知られてほしいですね。

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アカウンティング&ミュージック 2025年洋楽再発・再編集等ベスト。ジェネシス(Genesis)「眩惑のブロードウェイ [50周年記念スーパー・デラックス・エディション] (THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY (50TH ANNIVERSARY SUPER DELUXE EDITION)」

The-lamb-lies-down-on-broadway-50th-anni ■ジェネシス(Genesis)「眩惑のブロードウェイ [50周年記念スーパー・デラックス・エディション] (THE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY (50TH ANNIVERSARY SUPER DELUXE EDITION)」(2025年9月)
 

 50周年記念盤かぁと思わずため息がでてしまいますが、以前にも本ブログに書いたとおりビートルズ(Beatles)、カーペンターズ(Carpenters)は当たり前、背伸びして、プログレッシヴ・ロック(Progressive Rock)を聴くのが、大人に思えたのが発売当時の我が中学時代。

 同じプログレッシヴ・ロック(Progressive Rock)でも、ピンク・フロイド (Pink Floyd)、キング・クリムゾン (King Crimson) 、イエス (Yes)、エマーソン・レイク・アンド・パーマー (Emerson, Lake & Palmer)はともかく、今では想像できにくいでしょうが、ジェネシス(Genesis) は当時別格的なマニアックな存在で、「俺はジェネシス(Genesis) だね」なんて言うとかなり大人びた気分になれたものです。

 また、当時は、レコード店で無料でもらえる「レコード・マンスリー」という小冊子があって、「眩惑のブロードウェイ 」もそれで知ったなぁ。
 ただし、2枚組だった本作は、なかなか手をだせなかったのですが、故渋谷陽一のNHKFM番組でBBCのライブ音源がオンエアされて、カセットに録音してメロディとサウンドの美しさに酔いしれたものです。

 そんな事情から、本作のお目当ては、BBCのライブ音源とほぼ同時期の 、以前にこちらも当ブログでご紹介した「Genesis Archive, Vol. 1:1967-1975」(1998年) と同じ音源にアンコールを2曲を追加し音質をさらにUPした DISC3~4の「LIVE FROM THE SHRINE AUDITORIUM, LOS ANGELES, CA (JANUARY 24,1975)」。

 スタジオ盤よりも、ライブ盤の方に、「POINT OF VIEW POINT」(2001年)以降のコーネリアス(Cornelius)に通じる浮遊感を感じるとともに、曲順、演奏も良いと思うのは私だけでしょうか?

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アカウンティング&ミュージック 2025年邦楽ベスト3。第3位: サザンオールスターズ(Southern All Stars)「LIVE TOUR 2025 「THANK YOU SO MUCH!!」」

Live-tour-2025-thank-you-so-muc_20260104010701 ■第3位: サザンオールスターズ(Southern All Stars)「LIVE TOUR 2025 「THANK YOU SO MUCH!!」」(2025年11月)
 10年ぶりの最新オリジナル・アルバム「THANK YOU SO MUCH」(2025年3月)発売に合わせた、アリーナ・ツアー+ドーム・ツアーという日本では最大級のライブ映像作品。

 実は私は初めてサザンを福岡ドームで見たのですが、桑田佳祐の歌の上手さ、新曲の衰えないどころか以前に増してのキャッチーなメロディ、ドームとは思えない音の良さ、椎名林檎以外ではあまり感じたことがなかったライブ全体の演出の巧みさ、アルバムも含めておそらくそうであろうKey片山敦夫(Atsuo Katayama)を中心としたアンサンブルの見事さにびっくりし、さすが日本最高峰のライブだと実感。

 アルバムの出来も素晴らしかったですが、アルバムでは14曲中3曲しか参加していないのに、ライブではほとんどの曲に参加し、クレジットは「Saxophone」しか記載されていないものの、おそらくホーン・セクションのアレンジにリーダーとして関与し、クラリネット、フルート、ハーモニカを操り、アルバムにはないジャジーかつブルージーな味わいを加えている山本拓夫(Takuo Yamamoto)に敬意を表し、映像作品の方を選出。

 2025年は、その他でも、椎名林檎のフェス2本、ナイアガラ・コンサート、風街ぽえてぃっく、ピーター・ゴールウェイ(Peter Gallway) 等の多くのライブで山本拓夫を目にし、村田陽一BigBandのライブで本人と話す機会があったので、音がきれいで、特にサザンオールスターズとピーター・ゴールウェイでのプレイが良かったと伝えたところ、「本当はピーター・ゴールウェイみたいな音楽が好きなんです。」という意外な反応があり、本当に音楽が好きでやっているんだなぁと嬉しくなりました。

 最近感じるのは、楽器は、上手いよりも、音が良いというのが大事かもしれませんね。

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アカウンティング&ミュージック 2025年邦楽ベスト3。第2位:椎名林檎(Ringo Sheena)「(生)林檎博'24ー景気の回復ー」

24 ■第2位:椎名林檎(Ringo Sheena)「(生)林檎博'24ー景気の回復ー」(2025年6月)

 本ブログをご覧になった方なら一目瞭然ですが、今までいろいろな音楽を聴いてきましたが、ここ10年間、最も好みなのが椎名林檎作品のアンサンブル。

 特に4年に1回の林檎博のオーケストラ・アンサンブルは大好物で、2024年のツアーの映像作品ながら、何度も見返しました。
 特に好きなのは、「鶏と蛇と豚」→「宇宙の記憶」、「人間として」→「望遠鏡の外の景色」(YouTubeも2曲続けてUPしてほしかった)の流れの部分。
 欲を言うならば、せっかく石若駿(Shun Ishiwaka)を確保したのですから、ルイス・コール・ウィズ・メトロポール・オルケスト&ジュールズ・バックリィ(LOUIS COLE WITH METROPOLE ORKEST & JULES BUCKLEY )「ナッシング(NOTHING)」(2024年)ぐらいに、リズム・オリエンティッドな攻めたアレンジも追求してほしかったところでしょうか(「TOKYO」にはちょっと感じますが)?
 2026年のライブは、うって変わって小規模会場でのアコースティツク・ライブ「党大会」のようですが期待させていただきます。

 

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アカウンティング&ミュージック 2025年邦楽ベスト3。第1位:梅井美咲(Misaki Umei)「Asleep Above Creatures」

Asleep-above-creatures  第1位:梅井美咲(Misaki Umei)「Asleep Above Creatures」(2025年7月)

 2025年、最大の発見、梅井美咲(Misaki Umei)のソロ名義でのデビュー・アルバム・
 8/17の藤原さくらのFMにゲスト出演していたのを聴き、23歳なのにフランク・ザッパみたいで何これと思って、ネツトを検索したら本当にフランク・ザッパが好きらしくびっくり。

 あわてて、2025.10.23の恵比寿BLUE NOTE PLACEでライブを見てさらにびっくり。
 演奏はフランク・ザッパ、エレクトロはビョーク、音の積み方や高速細分ビートはルイス・コールという感じで、最高じゃない。

 その上、藤原さくらのFMで語っていましたが、ジュディ・シルやジェームス・テーラーも好きというように、意外にポップというのも最強。

 12/14のFMで、キリンジ堀込高樹も、元ラヴ・タンバリンズ でFPMのサポートもしていたKey宮川弾に、もう敵わないと落ち込むと本作を勧めていました。

 ちなみにライブでは、本作には参加していないのですが、早稲田大学モダンジャズ研究会出身(元幹事長らしい)ながら、細野晴臣の孫の細野悠太(早稲田大学中南米研究会出身らしい)のバンド「シャッポ(Chappo)」の元メンバーにして細野晴臣の2025年ライブのサポート・メンバーという経歴の2000年生まれの海老原颯(So Ebihara)がドラムだったのですが、ポスト石若駿という感じの超絶ドラマーでこれまたびっくり(ちなみに宮川弾 は早稲田大学モダンジャズ研究会 1年で退部、堀込高樹は早稲田大学ナレオ1年で退部らしい)。

 日本の音楽界の未来は明るいと嬉しくなります。

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アカウンティング&ミュージック 2025年洋楽ベスト3。第3位:スナーキー・パピー & メトロポール・オルケスト(Snarky Puppy & Metropole Orkest)「ソムニ(SOMNI) 」

Somni ■第3位:スナーキー・パピー & メトロポール・オルケスト(Snarky Puppy & Metropole Orkest)「ソムニ(SOMNI) 」(2025年11月)

 マシン・ビートとダンスとヒップホップ調の歌といったTikTok囃子のような音楽が巷にあふれている反動か、ジャジーな人力ビートと管弦楽器を織り交ぜた合奏による複雑な音の積み方に抑揚のあるメロディーといった音楽に心惹かれる今日この頃。

 ルイス・コール(Louis Cole)「nothing」(2024年)と同様に、ジュールズ・バックリィ(Jules Buckley)指揮によるメトロポール・オルケスト(Metropole Orkest)との共演のスナーキー・パピー (Snarky Puppy )の新作もその気分にぴったり。

 ルイス・コール(Louis Cole) のようなエッジはないものの、スナーキー は「シルヴァ(Sylva) 」(2015年)でもメトロポール・オルケスト(Metropole Orkest)と共演しており、緻密なアレンジが心地よい。

 メトロポール・オルケスト(Metropole Orkest)は、アミ・タフ・ラ(Ami Taf Ra)とも共演しているようであり、今後も目を離せません。

 

 

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アカウンティング&ミュージック 2025年洋楽ベスト3。第2位:アミ・タフ・ラ(Ami Taf Ra)「The Prophet and The Madman 」

Ami-taf-ra■第2位:アミ・タフ・ラ(Ami Taf Ra)「The Prophet and The Madman 」(2025年8月)

 北アフリカのモロッコ出身でロサンゼルスを拠点に活動するアミ・タフ・ラ(Ami Taf Ra)のデビュー・」アルバム。

 カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)の夫人らしく、ご主人のプロデュース。
 カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)「Fearless Movement」(2024年)のジャケットに写っているのが2人の子供らしい。

 カマシの壮大でスペーシーなサウンドがよりポップで華やかに拡がり、カマシより好きかも。

 また、アミ・タフ・ラ(Ami Taf Ra)の歌の表現力が抜群。

 2025年は、2回、吉田美奈子(Minako Yoshida)を見て驚き、サポートの森俊之(Toshiyuki Mori)と話せる機会もあり、「国宝」ですねと感動を伝えたら、「まさにその通り」と激しく同意してもらえたのですが、声質は違うものの、吉田美奈子と同じスピリチャルなバイブス、表現力を感じます。

 1月の来日も実に楽しみです。

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アカウンティング&ミュージック 2025年洋楽ベスト3。第1位:デイヴィッド・バーン(David Byrne)「WHO IS THE SKY? 」

Who-is-the-sky

■第1位:デイヴィッド・バーン(David Byrne)「WHO IS THE SKY? 」(2025年9月)

 デイヴィッド・バーン(David Byrne)の「アメリカン・ユートピア(American Utopia)」(2018年)以来、7年ぶりとなる新作。

 ちょっとビョーク (Björk)を彷彿とさせる、「アート」なジャケット・デザインや衣装、ブルックリンを拠点とするジャズ系ラージ・アンサンブルらしいゴースト・トレイン・オーケストラ(Ghost Train Orchestra )と織りなす目眩くサウンド、若々しい歌声で放たれるポップなメロディーラインは、何というフレッシュさ!

 現在、ツアー中のようであり、YouTube上にフルセツト動画が上がっていますが、ワイヤレスで全員が動き回る美しい演出はもちろん、何から何までスゲー!

 https://www.youtube.com/watch?v=3tHfj2HAnN4&list=RD3tHfj2HAnN4&start_radio=1

 73歳ということを抜きにしても、これだけ動いての歌の安定ぶりは正に化け物。

 2025年は、渡辺貞夫92歳、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)85歳の演奏を生で見て驚いたけど、演奏と歌はまた別物のような気が。

 日本にも来てくれないかなぁ。

 

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