アカウンティング&ミュージック 2023年邦楽ベスト3。第1位:椎名林檎(Ringo Sheena)「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常(Sheena Ringo & The Others Know:Impermanence)」
■第1位:椎名林檎(Ringo Shiina)「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常(Sheena Ringo & The Others Know:Impermanence)」(2023年)。
初日川口公演、国際フォーラム2公演、wowow放送、映画館と何度も見た上に、Spotify公開プレイリストを愛聴するなど、2023年の最大のお気に入り。
ジャズ・フュージョンとニュー・ウェーブが交錯した1978年~1984年に高校・大学の青春時代を過ごした私の感覚に近年最もピッタリときているのが、職人芸的アンサンブルとビジュアルにこだわったエッジの効いた表現とを両立させる椎名林檎。
東京事変結成後は、ソロでは決して同じ楽器編成のライブをしない彼女が選んだのは、林正樹(piano)、佐藤芳明(accordion/keyboards)、名越由貴夫(guitar)、鳥越啓介(bass)、石若駿(drums)からなるMANGAPHONICSで、「ちょっとしたレコ発2014」(2014年)の編成+ギターの小編成。
オーケストラから弾き語りまで何でも来いの彼女は、そのアンサンブルの巧みさが最大の強みだと思いますが、歌の上手さや編曲の巧みさが浮き彫りになった今回の編成は当初の予想以上に気に入りました。
くるりも確保に困る超売れっ子、石若駿を呼んだ甲斐があった、「命の息吹き」が私の2023年のベスト・ナンバー。
「リオ五輪閉会式フラッグハンドオーバーセレモニー」での君が代編曲依頼が「ありがた迷惑」だったのではないかと心配していた、グローバル基準の音楽家、三宅純(Jun MIyake)に、国際フォーラム公演を見た後のツッターで「異次元体験」と最大級の誉め言葉をもらえたのもうれしい限り。
紅白歌合戦も、TikTok囃子のような音楽があふれる中、楽器音の美しさでの勝負、見事でした。
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