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2023年1月

アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第3位:かの香織(Caoli Cano)「CAOLI CANO COLLECTION」

Caoli-canocaoli-cano-collection アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。

■第3位:かの香織(Caoli Cano)「CAOLI CANO COLLECTION」(2022年)

 シングル曲をメインに収録したコレクション・アルバムで、「BEAUTIFUL DAYS」、「AMRITA」のセルフカバー2曲と、「Ave Maria」(グノー/バッハ)の新録音も収録。

 ソウル・II・ソウル(Soul II Soul)、シンプリー・レッド (Simply Red)で世界を席巻した屋敷郷太(Gota Yashiki)編曲のメロウ&グルーヴィーな「青い地球はてのひら」は、シティ・ポップ文脈で再評価されてもよいでしょう。

 他にも、「Familia」、「裸であいましょう」や、新録音のセルフカバー「BEAUTIFUL DAYS」が心に染みます。

 

 

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アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第2位:ポータブル・ロック(Portable Rock)「PAST&FUTURE ~My Favorite Portabel Rock」

Portable-rockpastfuture-my-favorite-port  アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。

■第2位:ポータブル・ロック(Portable Rock)「PAST&FUTURE ~My Favorite Portabel Rock」(2022年)

 当ブログで以前にご紹介のとおり、デビュー・アルバムの「ピンクの心(Pink Heart)」(1981年)からファンの 野宮真貴(Maki Nomiya)。

 彼女がピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)の前に在籍した、ポータブル・ロック(portable rock)のライヴ・ハウスや早稲田祭で行われたライブにも通ったものです。

 何だか洋楽再発・再編集等ベスト3に引き続きノスタルジックな気分になってしまいましたが、そのポータブル・ロック(portable rock) の過去のアルバムとシングルから12曲、さらには35年ぶりとなる新曲2曲を収録した編集盤が発売。

 野宮真貴の妖精のようなエバー・グリーンな歌声、改めて素晴らしいと思いました。

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アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第1位:久保田麻琴と夕焼け楽団(Makoto Kubota&The Sunst Gang)「ライブ・ベスト&モア(LIVE BEST&MORE)」

Makoto-kubotathe-sunst-ganglive-bestmore アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。

■第1位:久保田麻琴と夕焼け楽団(Makoto Kubota&The Sunst Gang)「ライブ・ベスト&モア(LIVE BEST&MORE)」(2022年)

 本当は、大瀧詠一「乗合馬車 (Omnibus) 50th Anniversary Edition」(2022年)にしようと思っていましたが、どちらも渋すぎてリアル・タイムでは理解できなかった夕焼け楽団のライヴ音源が思わぬ掘り出し物でこちらを選出。

 この手の古いライヴ音源は、音が良くないものが多いのですが、低音の効いた太い音のエンジニアリングでは日本一の久保田真琴の手にかかるとこの通り。

 すごく良い音なのでぜひお試しあれ。

 細野晴臣自身がヴォーカルで参加した「ポンポン蒸気」も貴重ですが、もっと評価されてもいい久保田麻琴のヴォーカルを軸としたグルーヴィーな演奏がとにかく最高。

 私の理想の音の到達点として90年代の、本盤でもコーラスで参加しているサンディー(SANDII)名義の一連のワールド・ミュージック作品群、「コム・アゲイン」(1991年)、「パシフィカ」(1992年)、「ドリーム・キャッチャー」(1994年)、「WATASHI」(1996年)があるのですが、サンプリング・クリアランスの問題でもあるのか、一向に再発される気配がないのは実に残念。

 ぜひ、久保田麻琴のリマスタリングで再発をお願いします。

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アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第3位:スクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti)「Cupid & Psyche 85( キューピッド&サイケ85)」

 Scritti-politticupid-psyche-85-85 アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。

■第3位:スクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti)「Cupid & Psyche 85( キューピッド&サイケ85)」(オリジナル:1985年、再発:2022年)

 何だか、青春時代の思い出の作品ばかりになってしまいましたが、青山のパイド・パイパー・ハウスに通っては、先行12インチ・シングルをむさぼるようにチェックし、アルバムの発売が待ちきれなかった80年代の名盤が遂にリマスター再発。

 これが未来の音楽だとドキドキさせられた、フェアライトのサンプリング音等のキラキラ感が蘇ります。

 

 

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アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第2位:オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)「Good for Your Soul (2021 Remastered & Expanded Edition)(グッド・フォー・ユア・ソウル)」

Oingo-boingogood-for-your-soul  アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。

■第2位:オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)「Good for Your Soul (2021 Remastered & Expanded Edition)(グッド・フォー・ユア・ソウル・リマスタード&エクスパンディッド・エディション)」(オリジナル:1982年、再発:2021年)

 こちらも2021年10月発売に、後から気が付きました。

 ダニー・エルフマン(Danny Elfman)の37年ぶりのソロに合わせて、ようやくオインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)のリマスター再発が動き出しました。

 2021年には、本盤の他、「オンリー・ア・ラッド(Only a Lad) 」(1981年 )、「オインゴ・ボインゴの謎(Nothing to Fear ) 」(1982年 )、2022年には、ダニー・エルフマン名義「 So-Lo」 (1984)、「Dead Man's Party」 (1985年 )、「オインゴ・ボインゴ(Boi-ngo) (1987年 )、「Dark At The End Of The Tunnel」(1990年 )が発売。

 オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)は、「XTCへのアメリカからの回答」という売り文句に魅かれてデビュー・アルバムを高田馬場の輸入レコード店「Opus One(オ-パス・ワン)」でリアルタイムで入手したものの、そのアクの強さから、ザ・ディービーズ(The dB's)ほどには夢中にならず、後にダニー・エルフマンがティム・バートン映画の音楽で脚光を浴びてから再評価。

 以後、ダニー・エルフマンの整理されたアレンジと、もっと評価されていい、しっかりとしたピッキングのスティーヴ・バーテック(Steve Bartek)のギターに夢中になりました。

 今回、選ばさせていただいたのは、日本盤の発売がなく、CDも一時期プレミアがついていた2枚目。

 ソリッドなサウンドに、スティーヴ・バーテック(Steve Bartek)のギターが冴えわたります。

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アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第1位:ザ・ディービーズ(The dB's)「I Thought You Wanted To Know(アイ・ソート・ユー・ウォンティッド・トゥー・ノウ)」

The-bsi-thought-you-wanted-to-know ■アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。

 第1位:ザ・ディービーズ(The dB's)「I Thought You Wanted To Know(アイ・ソート・ユー・ウォンティッド・トゥー・ノウ)」(2021年)

 2021年10月に発売されていたようですが、後から発見。 

 以前に当ブログでも熱く語らせていただきましたが、我が大学時代のアイドル、ザ・ディービーズ(The dB's)のシングル、デモ、ライブ録音などの初期音源集が突然発売。

 おまけにアルバム・タイトルは、上記ブログでプチ自慢させていただいた、私が1984年にロンドンのバージン・レコード・ショップで入手したクリス・スティミー&ザ・ディービーズ(Chris Stamey & The dB's)名義、カー・レコーズ(Car Records)からのデビュー・シングル「(I Thought )You Wanted Know 」(1978年)ではありませんか?

 私は、推しのミュージシャンでも、デモ等の未公開音源集は好きではないのですが、この奇跡の1枚はご紹介しない訳には行きません。

 ピーター・ホルサップル&クリス・ステイミー(Peter Holsapple & Chris Stamey)「Our Back Pages(アワ・バック・ページ)」でなんとなくその気配を感じていましたが、誰の何の需要によるものなのか、ぜひ突き止めてみたいものです。

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アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽ベスト3。第3位:藤井 風(Fujii Kaze)「LOVE ALL SERVE ALL(ラブ・オール・サーブ・オール)」

Fujii-kazelove-all-serve-all アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽ベスト3。

■第3位:藤井 風(Fujii Kaze)「LOVE ALL SERVE ALL(ラブ・オール・サーブ・オール)」(2022年)

 2022年末の紅白も、独学とは思えない驚愕のピアノ・プレイを含め、緊張をまったく感じさせない驚きのパフォーマンスを見せてくれた藤井 風のセカンド・アルバム。
 グルーヴィーなヴォーカルは、山下達郎の後継者のようにも感じますが、その息苦しさを感じさせない自然体ぶりは全くの別物の才能のようにも思われ、今後、いったいどのように育っていくのか注目です。

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アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽ベスト3。第2位:三宅純(JUN MIYAKE )「ウィスパード・ガーデン(Whispered Garden)」

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■第2位:三宅純(JUN MIYAKE )「ウィスパード・ガーデン(Whispered Garden)」(2021年)

 昨年、選出し損ねた2021年末の作品ですが、ビョークとシンクロするようなビジュアル、木管楽器のアンサンブル、ルイス・コールとシンクロするようなストレンジなハーモニーは、グローバル級の美しさ。

 また、山下達郎に負けないぐらい音が良い。

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アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽ベスト3。第1位:山下達郎(Tatsuro Yamashita)「SOFTLY(ソフトリー)」

Tatsuro-yamashitasoftly  アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽ベスト3。

■第1位:山下達郎(Tatsuro Yamashita)「SOFTLY(ソフトリー)」(2022年)

 今まで聴いてきたアルバムの中で、一番ではないかというぐらい、音が良い。

 長年、シンセサイザー・オペレーションやコンピューター・プログラミングを担当してきて今回ミキシングも任された橋本茂昭との、最新のグローバル・チャートを見据えた音作りは圧巻。

 自分の周囲でも、結局、山下達郎に行き着いているという人が多く、自分もそのことがだんだんわかってきましたが、そのタフな音楽スタイルは日本の宝といえるでしょう。

 

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アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽ベスト3。第3位:ビョーク(Bjork)「fossora (フォソーラ)」

 Bjorkfossoraカウンティング&ミュージック 2022年洋楽ベスト3

■第3位:ビョーク(Bjork)「fossora (フォソーラ)」(2022年)

 「ビョーク姐さん」(by Ryuichi Sakamoto)の5年ぶり通算10作目、相変わらずの力作。

 本人によると、世界中が、家に巣を作り、隔離され、一つの場所に長く滞在し、根を下ろしたコロナ下の状況下でのフィーリングを音にしていて、「fossora (フォソーラ)」というタイトルは、fossore(掘る人、掘られる人、掘る人)の女性語で、「掘る人」(地中)という意味だそう。

 聴きやすさという点では、真逆のアイスランドの後輩、レイヴェイ(Laufey)に比べると、息苦しさを感じてしまうものの、「永遠のニュー・ウェイヴ」とでも言うべきその創作エネルギー、期待に応えてくれます。

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アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽ベスト3。第2位:レイヴェイ(Laufey)「Everything I Know About Love」

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■第2位:レイヴェイ(Laufey)「Everything I Know About Love」(2022年)
 ジャズ好きのアイスランド人の父とクラシックのヴァイオリン奏者である中国人の母を持つ、23歳のシンガーソングライターの、とてもデビュー・アルバムとは思えない超絶完成度の傑作。

 私は、藤原さくらのFMのアイスランド特集という意外なところで知りました。

 配信とアナログのみでCD発売がないのが今風。

 実に癒されます。 

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アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽ベスト3。第1位:ルイス・コール(Louis Cole)「Quality Over Opinion(クオリティー・オーヴァー・オピニオン)」

Quality-over-opinion  アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽ベスト3。アルバム単位で音楽を聴く機会がさすがに減ってきたこともあり、今年からベスト3 に縮小。

■第1位:ルイス・コール(Louis Cole)「Quality Over Opinion(クオリティー・オーヴァー・オピニオン)」(2022年)

 今をときめくLAジャズ・シーンの中では、一番ポツプなシンガーソングライターでもある、ドラマー、ルイス・コールの4年ぶりの最新作。

 本人によれば、それがどんな感情か自分でもわからないような、もやもやした感情を表現しているらしい、ストレンジなハーモニーがとにかく気持ちいい。

 このプログレッシヴ・ロックとジャズの折衷感、デイヴ・スチュワート・アンド・バーバラ・ガスキン(Dave Stewart & Barbara Gaskin)を思い出します。

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元旦日本経済新聞一面。「分断の先に(1) グローバル化、止まらない世界つなぐ「フェアネス」」

 元旦の日本経済新聞の今年の一面は、「分断の先に(1) グローバル化、止まらない世界つなぐ「フェアネス」」。

 15世紀の大航海時代に本格化したグローバリゼーションは浮沈を繰り返しつつ進化し、融合が最初の頂点に達したのが1913年だったが、その後2度の大戦を経て停滞し、 貿易比率が当時の水準まで回復するのは 60年以上先で、ひとたび亀裂が極まれば簡単には癒やせなかったとのこと。

 中小企業のフェアネス(公正さ)の番人としては、税理士事務所が適任。

 ささやかではありますが、貢献して行きたいと思います。 

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