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入手困難盤がSHM-CD仕様で久しぶりに再発。藤真利子(Mariko Fuji)「狂躁曲+1」

20140427_1 藤真利子(Mariko Fuji)「狂躁曲+1」(1982年、SHM-CD再発:2014年3月)。

 野宮真貴(Maki Nomiya)「ピンクの心」(1981年)、杏里(Anri)「悲しみの孔雀」(1981年)と並ぶ、鈴木慶一(Keiichi Suzuki)プロデュースの3大名作の一つにして、3枚の内最も入手が難しい本盤がSHM-CD仕様で久しぶりに再発。

 お探しの方は、お買い逃しなく。

 以前にも当ブログでご紹介しましたが、普通の女優と思っていた藤真利子のアルバムに、プロデュースの鈴木慶一の下、ムーンライダーズの岡田徹及び白井良明、高橋幸宏、大村憲司といった作編曲陣というのも驚きでしたが、もっと驚いたのは、故寺山修司、赤江瀑、故吉原幸子、山口洋子、故辻井喬(堤清二)といった文芸家による作詞陣。

 藤真利子が小説家の故藤原審爾を父に持つことも多少関係しているのかもしれませんが、作詞も全部書き下ろしとのこと。

 特に私が好きなのは、当時、実業家・堤清二としてセゾン・グループを代表し飛ぶ鳥を落とす勢いだった、詩人・辻井喬が作詩をし、大村憲司が作曲をした7曲目の「雪」。

 辻井喬の美しい日本語の詞に、寄り添うような大村憲司の優しいメロディーが心に染み入るこの曲、雪がしんしんと降り積もる日に聴いたりするともう最高です。

 ちなみに、ディレイを利かしたアルペジオが気持ちいい印象的なギターは、大村憲司ではなく白井良明によるものであり、編曲はムーンライダーズのキーボーディストの岡田徹です。

・You Tube上の7曲目の「雪」の音源。

 http://www.youtube.com/watch?v=7w-_8gPYK0k

 今聴き直してみても本当に完成度が高いアルバムだ思う藤真利子(Mariko Fuji)「狂躁曲+1」、本当にお買い逃しなく。

 

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