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CDを買って良かったと心から思える快楽世界。冨田ラボ(Tomita lab)「Joyous」

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 冨田ラボ(Tomita lab)「Joyous」(2013年10月)。

 冨田ラボ(Tomita lab)こと冨田恵一(Keiichi Tomita)のスピードスターレコーズ移籍第一弾となる通算4枚目のアルバム。

 原由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆうが一曲で共演する坂本慎太郎の作詞曲等、仕掛けすぎかと最初は思いましたが、その華麗なるフュージョン野郎ぶりと過剰なるベースラインは健在どころか、ますます開花。

 定額性音楽配信サービスの登場など、CD文化がどんどん衰退して行く印象の今日この頃、CDを買って良かったと心から思える快楽世界です。

 矢野宏(Hiroshi Yano)によるカラフルなジャケットが内容をよく表していますが、冨田ラボ(Tomita lab)のアレンジは相変わらず華麗。

 そして、本作の魅力は、そこにピリリと香辛料を効かす、1曲目の椎名林檎(Sheena Ringo)、3、9曲目の坂本慎太郎(Shintaro Sakamoto)の歌詞で、旨味が倍加。

・You Tube上の9.曲目「この世は不思議 feat.原 由子,横山剣,椎名林檎,さかいゆう」のミュージック・ビデオ。

 http://www.youtube.com/watch?v=HQMsk3-5zr8

 坂本慎太郎(Shintaro Sakamoto)の歌詞が凄すぎます。

 そして、この歌詞にこの曲調。

 私も、最初は、原 由子、横山剣、椎名林檎、さかいゆうという組み合わせに強烈な違和感を感じましたが、聴くたびにその魅力に惹きこまれる名曲です。

 ミュージック・ビデオがないのが残念ですが、1曲目「やさしい哲学 feat.椎名林檎」も素晴らしく、椎名林檎(Sheena Ringo)と冨田ラボ(Tomita lab)の相性は意外にバッチリ。

 これはもうマエストロというより、大瀧詠一(Eiichi Ohtaki)やヤン富田(Yann Tomita)と並ぶマッド・プロフェッサーの領域に入ったと言わざるを得ない冨田ラボ(Tomita lab)、今後も期待させていただきます。

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