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音楽を聴く価値観を書き換えてくれた、これぞ新しい大衆音楽。大友良英(Yoshihide Otomo) 「連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック2(Renzoku Terebi Shōsetsu Amachan Orijinal Soundtrack2)」

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 大友良英(Yoshihide Otomo) 「連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック2(Renzoku Terebi Shōsetsu Amachan Orijinal Soundtrack2)」(2013年9月)。

 繰り返し聴いていると、他の音楽が何か面白くなく感じてしまうほどの魅力を持っているのが、連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽。

 ドラマは「おしまい」でも、音楽は繰り返し楽しめます。

 音楽を聴く価値観を書き換えてくれた、これぞ新しい大衆音楽です。

・You Tube上のあまちゃんスペシャルビッグバンド(大友良英 / チャンチキトルネエド)の私の大好きな「あまちゃんクレッツマー」のパレード映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=6wCuF7T_nGY

・同じくのあまちゃんスペシャルビッグバンド(大友良英 / チャンチキトルネエド)の「あまちゃんのテーマ」のパレード映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=7GZhTcGW69c

 大友良英(Yoshihide Otomo)語るところの、「毎日聴いてもあきない、その上元気が出る『みそ汁』みたいな感じ」の音楽の風通しの良さの心地よいこと。

  「連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック2(Renzoku Terebi Shōsetsu Amachan Orijinal Soundtrack2)」の本人による全曲解説でも引用しているドラマのアキのセリフ、というより宮藤官九郎のメッセージといっても良い、「ダサいくらい、我慢しろよ!」は、私と同様の「ロック世代」の人たちにはなかなか衝撃的だったのではないでしょうか。

 欧米の音楽を始めとする、いち早いカウンター・カルチャー情報を至上とし、「ダサいもの」を避けることに価値を見出してきた「ロック世代」ですが、もはやあらゆる情報が並列的に並ぶような現代情報化社会において、「わかる奴だけわかればよい」という情報差別に大した意味がなくなり、もっと本質的な部分こそ重要だと気付いてきた今日この頃(ブティック今野の服を着た小泉今日子(Kyoko Koizumi)、カッコ良かったですね)。

 大人から子供からまで楽しめ、音楽通をもだまらせる、「あまちゃん」の音楽こそ、これぞ新しい大衆音楽という気がします。

 何かのメディアで大友良英(Yoshihide Otomo)が宮藤官九郎の手のひらの上というのが悔しいと語っていましたが、クドカン縛りの大友良英(Yoshihide Otomo)であるからこそ生まれた音楽であることは間違いないでしょう。

 クドカン縛りの大友良英(Yoshihide Otomo)、中村とうようが生きていたらたぶん絶賛しただろうなぁ。

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コメント

「クドカン縛り」=メジャー仕事ゆえの制約や要請とすれば、なるほどそれに応えたればこそ生まれたサウンドに思えます。

「宮藤官九郎の手のひらの上」云々について、大友良英の起用からあのサウンドアプローチによる大当たりまでクドカンの思惑というなら、さすがにそりゃ穿ちすぎでしょう。ただ、「悔しい」といいたい気持ちは、マニア体質の我が身からして察することはできます。

でも、「わかる奴だけ」の大友良英は、今や「お前ちゃんとわかってんのか」的な有象無象から好き勝手言われる場所に出てしまった。悔しがっても詮ない。「ダサいくらい、我慢しろよ!」となりますか。

投稿: MYB | 2013年10月 9日 (水) 18時52分

MYBさん、コメントありがとうございます。
大友良英は、クドカンの脚本がすごく良くできているといたるところで発言しており、
「宮藤官九郎の手のひらの上」はおそらくそのような意味だと思います。
大友良英の起用は、阪神・淡路大震災15年特集ドラマ「その街のこども」で一緒に仕事をしたNHKの井上剛チーフ演出の意向のようです。
クドカン自身は、NHK特番「秋の夜長のあまちゃんライブ~大友良英と仲間たち大音楽会~」で
20年前くらいに高円寺のライブハウスでノイズをやっていた大友良英のライブを見たことがあって、
劇伴ができる人だと思っていなかったと語っています。
サウンドアプローチは完全に大友良英の功績だと思います。
大当たりは実は井上剛チーフ演出を含めたNHKスタッフの功績が大きいのではと思っています。
クドカンに好きなようにやらせると、「中学生円山」みたいになるのかもしれませんからね。

投稿: Accounting&Music | 2013年10月10日 (木) 22時00分

なるほど、音楽的にはほぼ大友自身の裁量と考えてよさそうなわけですね。

アート寄りでもオシャレ/二の線でもなく大衆寄りの雑食路線で、なおかつ安っぽい音にならない(しかもヒット)というのは、やはりそうとう難度の高い達成だと思います。

情報差別を価値として長くやってくると、大衆性のある記号(NHKの朝ドラ、国民的ヒット、今やクドカンもか)をつい軽んじる癖はなかなか抜けませんね(私自身そうです)。
音の周辺に「ダサい」ものを感じても、そこは「我慢しろよ」(素直に音を聴け)。大友良英の「あまちゃん」は気さくであっても、ちっともダサくないぞ、と。

投稿: MYB | 2013年10月12日 (土) 19時55分

MYBさん、コメントありがとうございます。
「1986年に作られた同名映画のエンディング曲で、60万枚を売り上げて、当時街中で流れていた “潮騒のメモリー”という曲」
「デスメタルのサビテクノをアカペラで」
といったクドカンの「むちゃぶり」の刺激はあったようですが
音楽的にはほぼ大友良英の裁量みたいです。

クドカンだけなら
やる音楽は「グループ魂」だし、
見聞きする音楽は「ザ・たこさん」(TVBros 9/14-9/27号で大プッシュ)
といった感じですからね。

「ダサいくらい、我慢しろよ!」というセリフがとても気に入っているらしい大友良英ですが
確かに音の方は、「気さくであっても、ちっともダサくないぞ」ですよね。

投稿: Accounting&Music | 2013年10月12日 (土) 22時17分

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