今聴くとすごく新鮮な、普遍的な洗練されたソング・ライティング。鈴木さえ子(Saeko Suzuki)「緑の法則(The Law Of The Green)」
鈴木さえ子(Saeko Suzuki)「緑の法則(The Law Of The Green)」(オリジナル:1985年、紙ジャケ再発:2013年4月)。
鈴木さえ子(Saeko Suzuki)に関しては、リアルタイムでは、「I wish it could be Christmas everyday」(1983年)が一番好きで、アルバムを出すたびに歌ものが減っていったので心が離れて行き、実は本アルバムは貸レコードで済ましアナログは買わなかったというのが正直なところ。
最近、再発CDを聴き直して、鈴木さえ子(Saeko Suzuki)のインストものの普遍的な洗練されたソング・ライティングに驚き再評価していたところでしたので、本アルバムの再発も願ったりかなったり。
期待通り、今聴くとすごく新鮮です。
・You Tube上の、4曲目「The green-eyed monster」のライヴ映像が含まれた映像。
http://www.youtube.com/watch?v=YRtvx4LOrT8
・You Tube上の、本アルバム収録曲ではありませんが、翌1986年発売の12インチシングル「Happy End」のミュージック・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=5zT8dU9XX-0
当時は、完全歌もののこの12インチシングルの方が好きで、こちらは買いました。
しかし、この奇妙な水着モデル・ホーン・セクションのミュージック・ビデオ、今回初めて知りました(笑)。
ちなみに、この曲は、今回同時に再発された「STUDIO ROMANTIC(スタジオ・ロマンチスト)」(オリジナル:1987年、紙ジャケ再発2013年4月)に違うバージョンが収録されています。
鈴木さえ子(Saeko Suzuki)を今聴き直して思うのは、本再発アルバムの鈴木慶一(Keiichi Suzuki)×鈴木さえ子(Saeko Suzuki)×藤井丈司(Takeshi Fujii)による鼎談ライナーでも触れられていますが、その意外性のあるコードや転調に象徴される洗練されたソング・ライティングの素晴らしさ。
以前に当ブログでも指摘させていただきましたが、チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)にも通ずるモダンなインストゥルメンタル・ミュージックです。
とはいえ、鈴木さえ子(Saeko Suzuki)でどれか1枚といったら、素晴らしい選曲のベスト・アルバム「ザ・ベリー・ベスト・オブ・鈴木さえ子(The Very Best of Saeko Suzuki)」(1990年)。
こちらも、ぜひ最新リマスター音源で再発してほしいものです。
オリジナル・アルバムだったら、今は「科学と神秘 (Visinda og Leyndardómur)」(1984年)かな。
こちらは、2007年の紙ジャケ再発盤が入手が容易ですのでぜひ皆さんも聴き直していただきたいものです。
「科学と神秘 (Visinda og Leyndardómur)」は、発売当時、ピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)の小西康陽(Yasuharu Konishi)が衝撃を受け絶対真似をしないようにしようとしたという逸話がありますが、今聴くとそのことがよくわかります。
・You Tube上の、10曲目「恋する惑星(Chungking Express)」のミュージック・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=fupwLxOjwfE
最近は、アニメ音楽等の仕事が多い鈴木さえ子(Saeko Suzuki)ですが、1980年代のようなソロ活動の復活をぜひ期待いたします。
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