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第一人者が「中小企業の会計に関する指針」と「中小企業の会計に関する基本要領」の関係を一刀両断。品川芳宣「中小企業の会計と税務―中小会計要領の制定の背景と運用方法」

H250420 品川芳宣「中小企業の会計と税務―中小会計要領の制定の背景と運用方法」 (2013年4月)。

 中小企業の会計に携わる専門家の頭を悩ませるのが、平成17年8月に公表された「中小企業の会計に関する指針」と、平成24年2月に公表された「中小企業の会計に関する基本要領」の関係。

 諸説入り乱れる中、平成14年から中小企業の会計をめぐる種々の研究会に名を連ねてきた、品川芳宣筑波大学名誉教授が一刀両断してくれています。

■「中小企業の会計に関する指針」と「中小企業の会計に関する基本要領」の関係

 品川見解は、概ね以下の通りです。

 中小会計要領と中小指針における会計処理は、いずれも会社法431条にいう「一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行」であると考えられ、又はそうなることが期待されており、
具体的には、会計計算規則3条にいう「一般に公正妥当と認められる企業会計の基準その他の企業会計の慣行」である。

 両者に上下関係はなく競合関係にある。

 両者のいずれを適用するかは、中小企業の実態に応じて対処すればよいことになる。

 そして、いずれかが中小企業の会計実務により多く定着するかによって、会社法上の「一般に公正妥当と認めるられる企業会計の慣行」として構築されていくことになる。

■上記から感じたこと

 本書は、もともとは、平成24年8月から「国税速報」に連載されていたものですが、諸説入り乱れる中小会計要領と中小指針の関係について、最もすっきりさせてくれた見解であり、実務家として非常に助かりました。

 中小企業の会計に関する研究書の決定版であり、中小企業の会計に携わる専門家は必読です。

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