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待望の9年ぶりのオリジナルアルバムはビターな味わいの大人のロック。GREAT 3 (グレイト・スリー)「GREAT3」

H241124_great3  GREAT 3 (グレイト・スリー)「GREAT3」(2012年11月)。

 愛すべきAOR野郎、片寄明人(Akito Katayose)率いるGREAT 3 (グレイト・スリー)の待望の9年ぶりのオリジナルアルバム。

 巻き毛のキリン、カーリー・ジラフ(Curly Giraffe)こと高桑圭(Kiyoshi Takakuwa)が脱退し、新ベーシストは佐藤奈々子(Nanako Sato)の息子、jan(ヤン)。

 高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)と鈴木慶一(Keiichi Suzuki)のザ・ビートニクス(THE BEATNIKS)、カーネーション(CARNATION)でないと出せないようなビターな味わいの大人のロックです。

 なんと言っても素晴らしいのが、10曲、「彼岸」。

・You Tube上の10曲、「彼岸」のミュージック・ビデオ。

 http://www.youtube.com/watch?v=mFEEB3OgyMM

 最近のライヴでは、白根賢一(kenichi shirane)や高桑圭(Kiyoshi Takakuwa)がバッキングを務めるザ・ビートニクス(THE BEATNIKS)の名曲「Left Bank」を思い起こすような、死をテーマにした曲。

 ビターな味わいの詩がたまりません。

 もともとはギタリストらしいjan(ヤン)ですが、1曲目「TAXI」などのファンキーでパーカッシヴなベースがなかなかユニーク。

 傑作、「METAL LUNCHBOX 」(1996年)や「May and December」(2001年)を上回る作品までとは言えないかもしれませんが、 復活作「GREAT3」(2012年11月)、祝福させていただきます。

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