正に才人。チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)「ソロ・ピアノ Ⅱ(SOLO PIANO II )」
チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)「ソロ・ピアノ Ⅱ(SOLO PIANO II )」(2012年8月)。
ゴンザレス(Gonzales)あるいはチリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)こと、ジェイソン ・ チャールズ ・ ベック(Jason Charles Beck)は、カナダ生まれのユダヤ人のミュージシャン、プロデューサー。
伝統的なクラシック、キャッチーなポップ・ミュージック、アンダーグランドなクラブ・ミュージックと幅広い音楽性を持ち、毎回、作風が大きく異なりますが、今回は7年前の「ソロ・ピアノ(SOLO PIANO)」(2004年)の続編のピアノ・アルバム。
正に才人というべきクオリティー、さらに「ソロ・ピアノ(SOLO PIANO)」(2004年)よりポップな仕上がりです。
・You Tube上のチリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)のニューヨーク(New York)での 2012年4月21日のライヴ映像で、「ソロ・ピアノ Ⅱ(SOLO PIANO II )」(2012年8月)から3曲目「Minor Fantasy」、1曲目「White Keys」、「ソロ・ピアノ(SOLO PIANO)」(2004年)から13曲目「Oregano」。
http://www.youtube.com/watch?v=a5qG848YR9w
日本盤の井上由紀子の解説にチリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)本人による曲解説が乗っていますが、すごく論理的で面白いとともに、そのただらなぬ才人ぶりに脱帽。
「Minor Fantasy」は、ベートーヴェン(Beethoven)が信じていたようにインストゥルメント・ミュージックこそ感情を的確に伝える唯一の方法であり、マイナーコードはエンターテンメントの本質である人々の共感を呼び易いという考えに基づいた曲らしい。
「White Keys」は、傑作「アイボリー・タワー(IVORY TOWER)」(2010年9月)と繋がるミニマル・ミュージック的作品で私が一番好きな曲ですが、ショパン(Chopin)の「黒鍵のエチュード」へのアンサーソングで、白鍵しか使用していないらしい。
坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)は、かつて、ジム・オルーク(Jim O'Rourke)のことを「嫉妬するぐらいに才能がある」と評していましたが、チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)のことはいったいどのように評価しているのか聞いてみたい気がいたします。
やっぱり「アイボリー・タワー(IVORY TOWER)」の音楽性が好きな私としては、チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)、次作はぜひそちらの方向を期待させていただきます。
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コメント
Ⅱが出ましたか。「SOLO PIANO」を結構気に入って聞き込んだものです。スカパラのkb沖祐市さんのソロアルバムを聴いていると、かなり影響受けてるなと感じました。
投稿: 森末 忍 | 2012年9月13日 (木) 14時44分
森末さん、コメントありがとうございます。
ピアニストとしてもすごい才能なのはよくわかりますが、私はポップなゴンザレス(Gonzales)の方がもっと好きなので次作はそちら方向を期待しています。
どちらにしろ、群を抜く洗練されたセンスの持ち主とは思えないルックスで損しているかもしれません
投稿: Accounting&Music | 2012年9月14日 (金) 00時54分