いかにもベルリン録音という手触りです。クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons) 「KR-51」
クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons) 「KR-51」(2012年7月)。
全編、ベルリン録音の3rdアルバム。
日本先行発売はよいのですが、歌詞・対訳付ではあるものの、日本語解説はなく、我が国の日本語ライナー・ノーツ文化を支えんがために高い日本盤を購入している私としては複雑な心境。
「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2012年 07月号」の松永良平のアルバム評をライナー・ノーツ代わりにさせていただくと、「KR-51」というアルバム・タイトルはジャケット写真の独シュワルベ社のバイクのモデル・ナンバーで、クレア・マルダー(Clare Muldaur)とオリヴィエ・マンション(Olivier Manchon)が、ベルリン滞在中に乗り回していたらしい。
ベルリン録音というと、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)「ロウ(Low)」(1977年)や加藤和彦(Kazuhiko Kato)「うたかたのオペラ(L'opera Fragile)」(1980年)など往年のハンザ・スタジオ (Das Hansa Tonstudio) 録音ものを思い出しますが、本作も同様、いかにもベルリン録音という手触りです。
・You Tube上の1曲目、クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons)「The Lake」の「Teaser」映像。
http://www.youtube.com/watch?v=CXvsYP-qvBg
・You Tube上の3曲目、クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons)「Bass Face」の「Teaser」映像。
http://www.youtube.com/watch?v=2OsvVCKpGss
以前に当ブログでもご紹介したように、クレア・マルダー(Clare Muldaur)は、セイント・ヴィンセント(St. Vincent)が好きなようですが、本作はそれがよくわかります。
といっても、クレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons)の軸はなんといっても、ドリーミーでアコースティツクなチェンバー・ポップ。
次作は、温かい手触りの方向を期待させていただきます。
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