« 今聴いても最高の音質です。ドン・ゲーマン(Don Gehman)プロデュースのモダン・アメリカン・ルーツ・サウンド。ジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)「ロンサム・ジュビリー(The Lonesome Jubilee)」 | トップページ | 40年前の名作「ギヴ・イット・アップ(Give It Up)」(1972年)に匹敵する大傑作です。ボニー・レイット (Bonnie Raitt)「スリップストリーム(Slipstream)」 »

良質ながら骨太かつ貪欲、今年のベスト・アルバムの1枚。タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「何重人格」

H240529 今年は、新譜、再発ともに良いアルバムが多くてブログ更新がなかなか追いつかないうれしい悲鳴。

 タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「何重人格」(2012年4月)も本当はもっと早くご紹介すべき傑作。

 「アカウンティング&ミュージック 2011年邦楽ベスト5(Accounting&Music 2011 Japan music Best 5)」に選出させていただいた前作、タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「日本に落ちてきた男」(2011年2月)と同様に、良質ながら骨太かつ貪欲。

 今年のベスト・アルバムの1枚です。

 タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「何重人格」(2012年4月)は、ザ・フー(The Who)「四重人格(QUADROPHENIA)」をもじった、前作もそうですが、ロックおじさんを喜ばせる洒落たタイトル。

 本作は、そのタイトルが示す通り、トータル・プロデュースは、スピッツ(Spitz)のディレクターの竹内修に任せ、サウンド・プロデュースは、石崎光(cafelon)、グレンスミス、sugarbeans、関根卓史(golf)の4組の分担という多面的な作品。

 各サウンド・プロデューサーには申し訳ありませんが、カフェロン(cafelon)、グレンスミス(Glensmith)、sugarbeans(シュガービーンズ)の各作品も確かに良質なのですが、タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「何重人格」はそれに「骨太かつ貪欲」さがずしんと加わり一線を画す出来栄え。

 どの曲もとにかくクオリティーが高いのですが、強いて私の好みを言わせていただければ、前作のプロデューサーで見事な相性の良さを見せた石崎光(cafelon)、関根卓史(golf)のセッションでしょうか?

・Youtube上の2曲目「四季娘」のミュージック・ビデオ。

 http://www.youtube.com/watch?v=iQJdu0Vg2uw&feature=player_embedded

 この曲は、石崎光(cafelon)のサウンド・プロデュースですが、実に良い曲です。

 関根卓史(golf)のサウンド・プロデュースの「炒飯奉行」も思わずチャーハンが食べたくなる名曲です。

 音楽の制作コストが著しく低下し自由に音楽が作れるようになった替りに、音楽がビジネスとして成立しにくくなり、こじんまりとしたグッド・ミュージックばかりとなってきた感もある今日この頃。

 そんな中で、「骨太かつ貪欲」な音楽を求め続けるタニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)、頼れる男です。

|

« 今聴いても最高の音質です。ドン・ゲーマン(Don Gehman)プロデュースのモダン・アメリカン・ルーツ・サウンド。ジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)「ロンサム・ジュビリー(The Lonesome Jubilee)」 | トップページ | 40年前の名作「ギヴ・イット・アップ(Give It Up)」(1972年)に匹敵する大傑作です。ボニー・レイット (Bonnie Raitt)「スリップストリーム(Slipstream)」 »

音楽等(やや通向)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 良質ながら骨太かつ貪欲、今年のベスト・アルバムの1枚。タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「何重人格」:

« 今聴いても最高の音質です。ドン・ゲーマン(Don Gehman)プロデュースのモダン・アメリカン・ルーツ・サウンド。ジョン・クーガー・メレンキャンプ(John Cougar Mellencamp)「ロンサム・ジュビリー(The Lonesome Jubilee)」 | トップページ | 40年前の名作「ギヴ・イット・アップ(Give It Up)」(1972年)に匹敵する大傑作です。ボニー・レイット (Bonnie Raitt)「スリップストリーム(Slipstream)」 »