会社が生きるか死ぬかの修羅場で真剣勝負をしてきた筆者ならではの「本質を突いた」経営分析の書。冨山和彦(著)、経営共創基盤(著) 「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ」
経営分析の本というと、比率分析等の分析手法が中心となり、どうもリアリティが乏しいものが多いのが正直な印象。
ところが、冨山和彦(著)、経営共創基盤(著) 「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ」は、事業再生に関するシンポジウム等でも切れ味鋭く「本質を突いた」発言であまたの論客と一線を画す冨山和彦らしく、リアリティ抜群。
詳しくは、本書をぜひご覧になっていただきたいと思いますが、本書最後の「IGPI流チェックポイント37」と称した、総まとめ的文章を以下に引用させていただきます。
「プロが本気で分析するのは、その会社と事業性(儲けを決めるメカニズムとその堅固性)と、財務の健全性(いざというときの生存力)。
この2点について、数字と業務実態がコインの表裏のように整合的に納得できるまで、徹底的に分析せよ!」
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