« くいぱっぐれないための洞察力あふれるビジネス・ガイド。渡邉正裕(著)「10年後に食える仕事、食えない仕事」 | トップページ | 職人の凄味。NHKプロフェッショナル 仕事の流儀「不満足こそが、極上を生む パン職人・成瀬 正」 »

天才の偉業。岡村靖幸(Yasuyuki Okamura)「家庭教師」

H240219  2011年、奇跡の復活を果たした岡村ちゃんこと岡村靖幸(Yasuyuki Okamura)。

 それを祝福するように、EPICレーベルから発表したアルバム6作品が、Blu-spec CDで再発。

 どのアルバムも素晴らしい完成度ですが、やっぱり図抜けているのが「家庭教師」(オリジナル:1990年11月、再発:2012年2月)。

 20年以上たった今聴いても、言葉、メロディー、コード、リズムの変幻自在、ぶっ飛びぶりには驚くばかり。

 天才の偉業です。

 とにかく、1曲目「どぉなっちゃってんだよ」がすごい。

・You Tube上の1曲目「どうなっちゃてんだよ」のミュージック・ビデオ(PV)。

 http://www.youtube.com/watch?v=VGCRiP879S4

 日本語のリズムへの乗せ方、「どうなっちゃてんだよ 人生がんばってんだよ ベランダ立って胸をはれ」という言葉そのもののインパクト、躍動感あふれるメロディー、不思議な動きのベース・ライン、キレまくるリズム。

 「エチケット(パープルジャケット) (Etiquette Purple Jacket)」(2011年8月)1曲目のヘビーなファンクのバージョンもカッコいいですが、私はこのバージョンが一番好きです。

 マスタリングは「家庭教師」のみ「まりん」こと砂原良徳(Yoshinori Sunahara)で、モービル・フィデリティー社ゴールドディスクのように音圧低めの上品すぎるものでも、逆に音圧のみの繊細さに欠けるものでもなく、コーネリアス (Cornelius)「ファンタズマ(FANTASMA)」(オリジナル:1997年、再発:2010年11月)同様素晴らしい仕事。

 油絵のキャンバス調の紙ジャケット、松尾「大人計画」スズキ、直枝「宇宙の柳、たましいの下着」政広のコメントが、この天才の偉業に花を添えます。

 ところで、その直枝政広(Masahiro Naoe)も2月8日のスタジオ・コーストで見かけましたが、最近の岡村靖幸(Yasuyuki Okamura)のステージがすごい。

 今回の再発盤の中の1枚、ベスト盤「早熟」(オリジナル:1990年3月、再発:2012年2月)のコメントでBase Ball Bearの小出祐介(Yusuke Koide)が「リズム極楽浄土」と表現していいるように、ほぼノン・ストップでコール&レスポンスが繰り広げられる圧巻のグルーヴ。

 ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)が乗り移ったジェームズ・ブラウンJAMES BROWN)といった感じです。

 岡村靖幸(Yasuyuki Okamura)、さらなる偉業に期待します。

|

« くいぱっぐれないための洞察力あふれるビジネス・ガイド。渡邉正裕(著)「10年後に食える仕事、食えない仕事」 | トップページ | 職人の凄味。NHKプロフェッショナル 仕事の流儀「不満足こそが、極上を生む パン職人・成瀬 正」 »

音楽等(やや通向)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 天才の偉業。岡村靖幸(Yasuyuki Okamura)「家庭教師」:

» 岡村靖幸 最新情報 - Nowpie (なうぴー) J-POP [Nowpie (なうぴー) J-POP]
岡村靖幸 の最新情報が一目でわかる!ニュース、ブログ、オークション、人気ランキング、画像、動画、テレビ番組、Twitterなど [続きを読む]

受信: 2012年2月23日 (木) 06時33分

« くいぱっぐれないための洞察力あふれるビジネス・ガイド。渡邉正裕(著)「10年後に食える仕事、食えない仕事」 | トップページ | 職人の凄味。NHKプロフェッショナル 仕事の流儀「不満足こそが、極上を生む パン職人・成瀬 正」 »