私にとっては、セイラー(Sailor)、レ・ネグレス・ヴェルト(Les Negresses Vertes)の系譜の、抑揚の大きなメロディーと無国籍サウンド。デヴォーチカ(DeVotchKa )「100 Lovers」
当ブログにコメントをいただいているMYBさんのUwatzlla!でキャレキシコ(Calexico)のアルバムが紹介されていたのを見て、そういえば我がデヴォーチカ(DeVotchKa)はどうなってしまったんだろうと検索。
すると、気が付くのが遅れましたが発売されていました、デヴォーチカ(DeVotchKa)のニュー・アルバム、「100 Lovers」(2011年3月)。
傑作「ア・マッド・アンド・フェイスフル・テリング(A Mad and Faithful Telling )」(2008年)と同様、私にとっては、セイラー(Sailor)、レ・ネグレス・ヴェルト(Les Negresses Vertes)の系譜の、抑揚の大きなメロディーと無国籍サウンドが最高です。
「時計じかけのオレンジ」(A Clockwork Orange)のロシア語と英語のスラングで組み合わされた「ナッドサット言葉」からとられ、「少女」という意味らしいデヴォーチカ(DeVotchKa)は、イタリア系のニック・ウラタ(Nick Urata)により1997年に結成された、コロラド州デンバーを拠点とする4人組。
ロック、パンク、フォーク、ルーマニアやギリシャやスロヴァニアのヨーロッパ音楽、ボレロ、マリアッチ等の世界中の音楽をミックスした音楽が特徴。
・You Tube上のアルバム「100 Lovers」のトレイラーと称する映像。
http://www.youtube.com/watch?v=AuMF07cfchY
・2曲目「All the Sand in All the Sea」のミュージック・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=Cilxe4G0Cho&feature=relmfu
・3曲目「100 Other Lovers」のミュージック・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=LZD0HA91NlQ&feature=relmfu
巷では、相通ずるものを感じるベイルート(Beirut)の新譜が話題みたいですが、私はデヴォーチカ(DeVotchKa)の方がキャッチーだと思うのに、日本でまったくといってよいほど話題にならないのは残念です。
デヴォーチカ(DeVotchKa)、私は期待させていただきます。
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コメント
確かに話題になりませんが、意外とこのバンド、00年代以降のロックやインディーの文脈にのせて語りにくいんじゃないでしょうか。特に売る側としては。
ミクスチャースタイルが方法論でありかつそのサウンドのもっとも端的な形容であるような今どきの多くのバンドと違って、色々混ぜこんだ音ではあっても全体を貫くDEVOTCHKA節的なものがはっきりとありますから。BEIRUTはそこまでではないんで、前者扱いで語れる、と。
唐突な例えですがOINGO BOINGOなんかにも似たニュアンスを感じます。強い個性があるだけに語る以上はそこに触れないわけにはいかず、となると言い表すのがやっかいで持て余されるという。
投稿: MYB | 2011年12月26日 (月) 19時50分
MYBさん、コメントありがとうございます。
オインゴ・ボインゴ(Oingo Boing)と似たニュアンスとは鋭いご指摘。
私が1時期夢中になったビ・バツプ・デラックス(Be Bop Deluxe)やムーン・ライダーズ(Moon Riders)も「似たニュアンス」を持っているような気も。
アメリカはウィンスコン州の森の中の一軒家の漁師である父親がオインゴ・ボインゴ(Oingo Boing)ファンだったという素晴らしい経歴(出典:ミュージック・マガジン2012年1月号村尾泰郎記事)だけでゾラ・ジーザス(Zola Jesus)の新譜を思わず買った「ボインゴロイド(Boingoloid)」の私としては何だかうれしい気分。
投稿: Accounting&Music | 2011年12月29日 (木) 00時08分