「アカウンティング&ミュージック 2011年邦楽ベスト5(Accounting&Music 2011 Japan music Best 5)」。郷愁感にじむメロディーと実にていねいに練られた音像の織り成す幸福な音楽。ワールドスタンダード(World Standard)「みんなおやすみ」
「アカウンティング&ミュージック 2011年邦楽ベスト5(Accounting&Music 2011 Japan music Best 5)」のお次は、鈴木惣一郎(Soichiro Suzuki)の ワールドスタンダード(World Standard)名義の新作、「みんなおやすみ」(2011年10月)。
郷愁感あふれる傑作「花音(Canon)」(2008年10月)に続く前作「シレンシオ(静寂)(SILENCIO)」(2010年10月)については、求める要求水準の高さから「静寂と退屈は紙一重」と厳しい意見を述べさせていただきましたが、本作は文句無の傑作。
郷愁感にじむメロディーと実にていねいに練られた音像の織り成す幸福な音楽です。
「みんなおやすみ」(2011年10月)は、傑作「花音(Canon)」(2008年10月)の郷愁感あふれるメロディー、「シレンシオ(静寂)(SILENCIO)」(2010年10月)の神田智子(Tomoko Kanda)の無色透明なヴォーカル、そして直前に本作と同様ステラ(Stella)レーベルから発売された鈴木惣一郎(Soichiro Suzuki)監修のコンピレーション「おひるねおんがく(Lullaby for Siesta)」(2011年7月)」「おやすみおんがく(Lullaby for Goodnight)」(2011年8月)の「睡眠」というコンセプトがひとつにまとまった、ここ数年の集大成的作品。
音楽がビジネスというよりも自己実現の手段と化した近年、グッド・ミュージック的な音楽はものすごく増えましたが、飽くなき探求心が違うのか鈴木惣一郎(Soichiro Suzuki)のていねいな音作りは飽きを感じさせません。
もはや盤石の構えとなってきたともいえる、鈴木惣一郎(Soichiro Suzuki)の作品群、これからも期待させていただきます。
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