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個人的には心穏やかではいられない事件です。1980年代に最もトンガっていたバンドのリマスター音源が遂に登場。PINK(ピンク)「ゴールデン☆ベスト ULTIMATE」

H231106 「ストレンジデイズ 2011年 12月号」(2011年11月)掲載の鈴木祐による福岡ユタカ(Yutaka Fukuoka)、岡野ハジメ(Hajime Okano)、ホッピー神山(Hoppy Kamiyama)、プロデューサー佐々馨(Koru Sasa)へのインタビュー記事で、PINK(ピンク)の初めてといってよいリマスター音源、「ゴールデン☆ベスト ULTIMATE」(2011年9月)が発売されていたことを発見。

 PINK(ピンク)の初代ギタリストの故渋谷ヒデヒロ(Hidehiro Shibuya)が大学時代のバンド仲間で友人であったこともあり、PINK(ピンク)のリマスター音源を聴くことは個人的には心穏やかではいられない事件です。

H231106_tra5_2  近田春夫率いるビブラトーンズ(Vibra-Tones)の福岡ユタカ(Yutaka Fukuoka)、矢壁アツノブ(Atsunobu Yakabe)、ホッピー神山(Hoppy Kamiyama)、元スペース・サーカス(Space Circus)にして当時東京ブラボー岡野ハジメ(Hajime Okano)、爆風スランプ(BAKUFU-SLUMP)の前身バンドである爆風銃(Bop Gun)のホッピー神山、スティーブ衛藤、ショコラータ(Cioccolata)の渋谷ヒデヒロ(Hidehiro Shibuya)により1983年に結成された、鳴り物入りのミュージシャン集団がPINK(ピンク)。

 私が最初に見たのは、1983年、前身の「おピンク兄弟」名の新宿のディスコ「ツバキハウス」でのライブで、その後渡英しケンジ・ジャーマー(Kenji Jammer)としてシンプリー・レッド(Simply Red)に参加したりした鈴木賢司(Kenji Suzuki)がギターであり、渋谷が参加したころからPINK(ピンク)と名乗りだしたように記憶しています。

 センスだけでなく、テクニックにも当時彼らが忌み嫌っていたジャズ・フュージョンのミュージシャン以上にプライド高きプレイヤー・シップを持った彼らのライヴは圧倒的でした。

 PINK(ピンク)の最初のパッケージ音源は、おそらく、「THE NEW ARTIST CATALOGE SUMMER 1984」とサブタイトルが付いたカセットマガジン「TRA5」(1984年)。

 「PINK FOR TSUBAKI HOUSE/NO TITLE」とクレジットされていますが、後のアルファ・ムーンでのデビュー・アルバムに収められた「YOUNG GENIUS」がジングル風に収められています。

・You Tube上の「YOUNG GENIUS」のライヴ映像

 http://www.youtube.com/watch?v=7awcwZiNg0w&feature=related

 PINK(ピンク)は、当初、大沢誉志幸と同じく、事務所は渡辺プロダクション傘下のノン・ストップ(Non Stop)、レコード会社はEpicソニーであり、渋谷等のメンバーは大沢誉志幸(Yoshiyuki Ohsawa)のバッキングの仕事もしていました。

 デビュー・シングルは、Epicソニーからで、FUJI CASSETTE のCM曲「砂の雫」(1984年6月)で、シンクロニシティー期のポリス風の疾走感あふれる曲。

 当時、私は、渋谷に大沢誉志幸のツアーのスペア・ギターとして私のストラト・キャスター(といってもフェンダー・ジャパン)を貸しており、確かそのお礼に1984年8月頃もらったのが、当時テレビ神奈川(TVK)の音楽番組「SONY MUSIC TV(ソニー・ミュージック・ティーヴィー)」のオープニング・テーマに使われていた「ZEAN ZEAN #0」のミックスが終わったばかりのカセット。

 その期待通りの抜群のカッコ良さにものすごく興奮し、我々の仲間内でも絶賛の嵐でした。

 2ndシングルは、映画「チ・ン・ピ・ラ」主題歌「プライベートストーリー(1984年10月)で、これはバラード曲でしたがこれまた素晴らしい出来でした。

 ところが、PINK(ピンク)は、Epicソニーを離れ、アルファ・ムーンに移籍。

 渋谷によると「Epicソニー・サイドは全然わかっていない」ということでしたが、大沢誉志幸のバック・バンド化しようとしたのを嫌がったという噂も当時聞きました。

 待望のデビュー・アルバム「PINK」のアルファ・ムーンからの発売は1985年5月。

 しかし、その後の作品も含めてアルファ・ムーン盤は、デビュー前のライブの躍動感あふれるファンキーなカッコ良さが感じられず、私の要求水準をどうしても満たすことはできなかったし、我々の仲間内でも同意見でした。

H231106_daydream_tracks ちなみに、 渋谷からカセットでもらった「ZEAN ZEAN #0」の音源は、1stシングル、2stシングルとともに収録された「DAYDREAM TRACKS」 (1987年7月)というミニ・ベスト・アルバムでその後日の目を見ることになりました。

 今回、新たに発売されたアルファ・ムーン時代の音源である「ゴールデン☆ベスト ULTIMATE」(2011年9月)を聴いてみて改めて思ったのは、やはり私にとってのPINK(ピンク)は、デビュー前のライヴであり、カセットの「ZEAN ZEAN #0」であり、CDで手に入る音源としては「DAYDREAM TRACKS」 。

 アルファ・ムーン時代は、要求水準を超える作品をどうしても生み出してもらえなかったという印象は、やはり昔感じたとおりでした。

 その理由は、よくわからないのですが、PINK(ピンク)というバンドが良くも悪くも「ゴールデン☆ベスト ULTIMATE」のメンバーによる解説のとおりのバンド、特に岡野ハジメ「PINK、懲りない小学生」、スティーヴ・エトウ「PINKですかあ・・・正直良い思い出ではなかったですよ。」のとおりのバンドであったという面もあるかもしれません。

H231106_arable_2  ところで、当時の渋谷ヒデヒロについては、岡野ハジメの解説に書かれた「若いのにカッティングを得意とするクールなギタリストで、スタイリッシュなエッセンスをバンドに持ち込んだ」というのが的確な評価。

 PINK(ピンク)では、他のメンバーの陰に隠れてしまい印象が薄いのが残念。

 実は、岡野ハジメ、矢壁アツノブ、渋谷ヒデヒロが参加した大沢誉志幸(Yoshiyuki Ohsawa)「Arable 1984.2.7」(1984年)というライヴ・ビデオがあり、2000年12月に渋谷が亡くなった際の映像を見て偲ぶというお別れ会でもどうしても誰も持っておらず見つからなかった作品で、これも買い損ねていた2003年の再発DVD、「ARABLE 2」をようやく今回入手。

 PINK(ピンク)よりもギターの出番が多く、知る人ぞ知る渋谷ヒデヒロのカミソリのようなギターカッティングの片鱗が味わうことができ、なぜ彼がPINK(ピンク)のギタリストに選ばれたのか理解できると思いますので、入手困難とは思いますが機会があればぜひご覧になっていただきたいと思います。

 ようやくリマスター音源が発売されたPINK(ピンク)、初期のライヴ音源のボーナス・トラック付の「DAYDREAM TRACKS」 (1987年7月)のリマスター盤も期待させていただきます。

 

 

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コメント

相変わらずの情報記憶力にビックリです!
86年にワタナベグループに入社したぼくが、nonstop所属だったとは認識しておりませんでした!
スーパーグループとは百も承知しているのに、何故かのめり込む事のなかったバンド、それが僕にとってのPINKです。

投稿: | 2011年11月 7日 (月) 09時40分

コメント、ありがとうございます。
1988年にヒップランド・ミュージックができるまで、nonstop所属だったと思います。
幻の「Arable 1984.2.7」、再発DVDですがようやくゲットしました。
キーボードが福原まりなので、ギターが普通に目立ちます。
PINK(ピンク)よりシンプルな、岡野ハジメ、矢壁アツノブ、渋谷ヒデヒロのトリプル・リズム体という感じで気持ちいいです。

投稿: Accounting&Music | 2011年11月 8日 (火) 03時25分

あ、上のコメント名乗るの忘れてました。
86年渡辺企画入社C3PAPAでした。

投稿: C3PAPA | 2011年11月 8日 (火) 12時28分

今から思えば当時のプロダクションでは、デビュー前PINKの猥雑なヴァイタリティを活かしつつメジャー展開するノウハウは未だ育ってなかったですね、どこのレコード会社によらず。
ソングライティングをフロントマンに集約して極力一般向けにもわかりやすい音楽性にもってくというパッケージ手法との軋轢が、一連の作品の物足りなさやグループ内のギクシャク感の元だったのではと思います。
初期ライブ音源出ればうれしいですが、sonyじゃalfaより難しい気も。vividとかbridgeあたりでどうでしょうと、はなはだ無責任に思います。

投稿: MYB | 2011年11月 9日 (水) 22時48分

MYBさん、コメントありがとうございます。
デビュー前PINKの「猥雑なヴァイタリティ」、我が意を得たりです!
「ZEAN ZEAN」のこんな素晴らしい音源もあるようです。
http://www.youtube.com/watch?v=eLuU-1emL7M
「Hinemos」なんかも、「DAYDREAM TRACKS」のヴァージョンの100倍ライヴの方がカッコよかったもんなぁ。
リマスター再発話もなかなか寄せ付けないような雰囲気のPINK(ピンク)でしたが、スペース・サーカスが紙ジャケ再発、爆風銃(Bop Gun)も再結成(ご存知でしたか)、「ゴールデン☆ベスト」で遂にPINK(ピンク)自体のリマスター音源が解禁となった以上、ライヴ音源ボートラ付のオリジナル盤のリマスター再発、期待いたします。
http://www.youtube.com/watch?v=dcO4g6k7FBc

投稿: Accounting&Music | 2011年11月11日 (金) 02時12分

僕にとってのPINKベストトラックは「砂の雫」です。
やはりアルファムーン時代は、ちょっと…でした。

投稿: K2 | 2011年11月18日 (金) 23時46分

K2さん、コメントありがとうございます。
「砂の雫」、私も好きです。
私にとっては、ライヴでエンちゃんこと福岡ユタカが抜群にカッコ良かったビブラトーンズの「金曜日の天使」の延長線上の曲です。

投稿: | 2011年11月19日 (土) 23時17分

はじめまして。PINKの情報を探してこちらのブログにたどり着きました。
PINKのご紹介記事参考になります。ありがとうございます。

ひとつ、もしご存じならお教えいただきたいのですが、昔(多分25年前くらい)カセットテープのUDか何かのCMで、ブラウン(茶色)がかった画面でたくさんプロペラのついた飛行船のようなものが飛んでいるアニメーションのような映像が流れていたCMにPINKの曲がバックに流れていたのですが、曲名が何だったのか知りたいと思っています。テロップでPINKと書いてあったのを覚えているので間違いなくPINKの曲だと思うのですが・・・。

もう何年も調べているのですが、現在ではCDも入手困難で情報がありません。
ちなみにKEEP YOUR VIEWではありませんでした。

突然のぶしつけなお願いで恐縮ですが、もしご存知でしたらお教えいただけたらと思います。

投稿: neo | 2013年2月 3日 (日) 01時43分

neoさん、コメントありがとうございます。
ご指摘のCMの曲ですが私もわかりません。

もしかすると、フジカセットのCM曲だった1stシングル「砂の雫」ではありませんか?
http://www.youtube.com/watch?v=jvH08Y712as

もしくは、SONY MUSIC TVのオープニング・テーマに使われていた「ZEAN ZEAN 」ではありませんか?
http://www.youtube.com/watch?v=lVtGSfxyEV4

これらの曲なら、「DAYDREAM TRACKS」 (1987年7月)に収録されています。

あまりお役に立てなくて申し訳ありません。

投稿: Accounting&Music | 2013年2月 3日 (日) 21時42分

さっそくのお返事どうもありがとうございました。
教えていただいたURL見に行ってみますね。
お返事遅くなって申し訳ありません。

どうもありがとうございました。m(_ _)m

投稿: neo | 2013年2月 7日 (木) 23時14分

はじめまして。
福岡に住んでいますが、PINKのライブは来福時は全て行ったと記憶しています。
もう大好きでした。いまだにCDは手離さずに宝物です。

南佳孝の「冒険王」の中の「真紅の魔都」でも岡野さん、渋谷さん、矢壁さん演奏されてますね。
バックを努めているとは全然知らずに、リリース当時このアルバムを聞いていましたが、改めてCDを購入してジャケットを見て発見しました。
この曲は彼らに完全に乗っ取られてる感じがします(笑)。
もともとこのアルバム中一番好きな曲でした。
「We wish the big success as the band named "PINK"」とコメントがありました。

投稿: usako | 2013年3月 8日 (金) 16時59分

usakoさん、コメントありがとうございます。
南佳孝「冒険王」(1984年)の9曲目「真紅の魔都」、
渋谷お別れ会のディスコグラフィーを担当した私も気が付きませんでした。
さっそくチェツクしてみましたが
川島裕二(BaNaNa・川島バナナ・川島 BaNaNa 裕二・BaNaNa-UG)のアレンジでPINKとも言えるし、
スタジオ音源が残されておらずWikipediaにも記されていない知る人ぞ知る
渋谷脱退前の過渡期ショコラータ(B:岡野、D:矢壁)の音とも言えますね。
川島裕二は、岡野ハジメの後期スペース・サーカスのキーボード、
オムニバス「別天地」(1986年)のバナナ名義「HEAVEN LINE」では渋谷が作詞を担当
といった関係があります。
貴重な情報、御礼申し上げます。

投稿: Accounting&Music | 2013年3月10日 (日) 17時12分

「真紅の魔都」の飛ぶようなギターの音は「Don't Stop Passenger」を彷彿とさせますね。

大沢誉志幸のコンサート「Arable2」に行った時にPINKのチラシを手にし、このバンドの存在を知りました。そのチラシも未だに手元にあります。
私も上記の「Arable」のdvdを持っていますが、ついつい渋谷さん、岡野さん、矢壁さんの動きを追って見てしまいます。
PINKのライブでは、渋谷さんが観客に向かって一瞬悪戯っぽく舌を出したりして(それでも品のいい感じ)、お茶目な印象が残っています。
同年代でもPINKの存在を知る人が殆んどいなくて、このようにコメントできる場があるのは嬉しいです。
ありがとうございます。

投稿: usako | 2013年3月10日 (日) 23時02分

情熱、再発火です。(30年近くぶり!!!!!)
最近、「ベスト」が発売されていることを知り、即購入。
これぞ「ヘビロテ」中です。(もちろん「BOX」も買いました)
それにしても、当時の生きた話題を知る方とは。。。
やはりいらっしゃるんですね。とてもわくわくの内容です。
私はその頃、中学生から高校生あたり。
北海道の空の下、LPをカセットに録音して
今と同じく、PINKを聞きまくっておりました。
本当に素晴らしいバンドです。
唐突で失礼いたしました。
素敵な情報をありがとうございます。

投稿: KY | 2013年6月 6日 (木) 17時27分

KYさん、コメントありがとうございます。
実は、恥ずかしながら最近知ったのですが、2006年にも「PINK THE BEST 」というベスト盤が発売されていましたが、曲目、音質とも、「ゴールデン☆ベスト ULTIMATE」の方が遥かに上ですね。
「PINK BOX」が発売となった以上、次はEPIC~アルファのレーベル超えのベスト盤に期待したいです。
もちろん、ライヴ音源(オーディエンス音源可)のボーナス・トラック付で。

投稿: Accounting&Music | 2013年6月 9日 (日) 02時32分

お返事ありがとうございます。
やはり、当時より音質がいいのですね。
1枚だけあるCD盤で「BOX」と比べてみたら
ぜんぜん違いました。
昨日はヘッドフォンまで購入し
PINKの音の粒を確認しています。
「ゴールデン☆ベスト」のおかげで
音楽を楽しんでいたことを思い出しました。
熱望するは、「ライブ音源」&「ライブ映像(DVD)」です。
商品化にむけて、コネクションはないのでしょうか(笑)
切に願います!!!!!

投稿: KY | 2013年6月10日 (月) 09時50分

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