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あれは儚い夢だったのでしょうか?中村とうように誘われたどり着いたワールド・ミュージック (World music)の理想郷、サンディー(Sandii)とウォーマッド '92 横浜(Womad '92 Yokohama)。「MUSIC MAGAZINE増刊 中村とうようアンソロジー」

H231010 元編集長にして創刊者、中村とうようを追悼した「MUSIC MAGAZINE増刊 中村とうようアンソロジー」 (2011年9月)が発売。

 中村とうようといえば、ロック、ジャズ等にとどまらず、いわゆるポピュラー・ミュージックワールドミュージック (World music)と呼ばれる世界各地の大衆音楽を、いち早く我々に紹介し続けてくれた人物。

 そんな中村とうようの世界と私が最もシンクロしたのが、1990年代のサンディー(Sandii)とウォーマッド '92 横浜(Womad '92 Yokohama)。

 今となってみると、あれは儚い夢だったのかとも思えてくる、ワールド・ミュージック (World music)の理想郷のようなイベントでした。

 「MUSIC MAGAZINE増刊 中村とうようアンソロジー」 (2011年9月)ですが、「ベスト・アルバム 1969~2010」という記事で、中村とうようが選んだ「ミュージック・マガジン」の「年間アルバム・ベスト10」を一挙公開。

 ワールド・ミュージック (World music)の理想的な到達点、1990年代のサンディー(Sandii)については、中村とうようも絶賛状態で以下のアルバムがベスト10入り。

・サンディー(Sandii)「マーシー(Mercy)」(1990年)

・サンディー(Sandii)「パシフィカ(Pacifica)」(1992年)

・サンディー(Sandii)「アイルマタ(Airmata)」(1993年)

・サンディー(Sandii)「ドリーム・キャッチャー(Dream Catcher)」(1994年)

H231010_pacifica

 「パシフィカ(Pacifica)」発売後の1992年9月に行われた、私も見に行ったサンディー(Sandii)が主役のと言ってもよいウォーマッド '92 横浜(Womad '92 Yokohama)は、中村とうように誘われたどり着いたワールド・ミュージック (World music)の理想郷のようなイベントでした。

 主演者は、サンディー(Sandii)の他に、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン(Nusrat Fateh Ali Khan)、パパ・ウェンバ(Papa Wemba) 、シーラ・チャンドラ(Sheila Chandra)、ディ・ダナン(De Dannan)、都はるみ(Harumi Miyako) 、河内家菊水丸(Kawachiya Kikusuimaru) 、ボ・ガンボス(Bo Gumbos) 、ビブラストーン(Vibrastone)他。

・You Tube上の ウォーマッド '92 横浜(Womad '92 Yokohama)のフィナーレの映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=aRjXADYv0PU

 http://www.youtube.com/watch?v=hRKKAFT-zUo&feature=related

 フィナーレに参加するのを渋っていたらしいヌスラット・ファテ・アリ・ハーン(Nusrat Fateh Ali Khan)ですが、サンディー(Sandii)の作り出すフレンドリーな雰囲気に気が乗ったのか今や伝説と言っても良い圧巻のパフォーマンス。

 リアル・タイムで見ていた私は、日本勢、ボ・ガンボス(Bo Gumbos)のどんとはともかく、近田春夫先生や河内家菊水丸の弱々しい応酬がなんとなく日本人として恥ずかしかった記憶があります。

 前回も触れましたが、なぜか再発されずamazon上でも風化しかかっている1990年代のサンディー(Sandii)のワールド・ミュージック (World music)路線の名作群、最新リマスターでの再発を切に望みます。

 そして、再発記念、中村とうよう追悼に、ワールド・ミュージック (World music)路線のサンディー(Sandii)の復活ライブ、ぜひとも期待いたします。

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