最近の他アーティストのなぜかダウナーな作品群と一線を画す、テンション高めの快作。capsule(カプセル)「WORLD OF FANTASY(ワールド・ファンタジー)」
繊細な感受性を持つア-ティストは、「炭鉱のカナリア」なのか、東日本大震災前に録音された作品なのにもかかわらずやけにダウナーな作品が多いように感じられるこの頃。
細野晴臣(Haruomi Hosono)「ホソノバ(HoSoNoVa)」(2011年4月)に少々驚き、小西康陽(Yasharu konishi)のPIZZICATO ONE(ピチカート・ワン)「11のとても悲しい歌(ONE AND TEN VERY SAD SONGS)」(2011年5月)にはもう仰天(すごく期待していたのですが)。
そんな中、同様に東日本大震災前に録音されながら、「Killer Wave」というタイトルを改めるなど発売が遅れていた中田ヤスタカ(Yasutaka Nakata)のユニット、capsule(カプセル)の新作、「WORLD OF FANTASY(ワールド・ファンタジー)」(2011年5月)がようやく発売。
最近の他アーティストのなぜかダウナーな作品群と一線を画す、テンション高めの快作です。
・You Tube上の2曲目「WORLD OF FANTASY」のミュージック・ビデオ(PV)
http://www.youtube.com/watch?v=W4h8m74pyC8
ちょっと、最近のPerfume(パフューム)の作品群にマンネリ感が感じられる中田ヤスタカ(Yasutaka Nakata)。
capsule(カプセル)も、前作「PLAYER」(2010年3月)が今一つの出来で心配しましたが、「WORLD OF FANTASY(ワールド・ファンタジー)」(2011年5月)は私はかなり気に入りました。
私が勝手に命名させていただいた「デジタル・ディストーション・ビート」、デジタルに歪んだ「ビリビリ感」の抗し難い魅力は健在、前々作「MORE! MORE! MORE!」(2008年11月)と並ぶ愛聴盤になりそうです。
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コメント
WORLD OF FANTASYのサビの部分、『千のナイフ』になってます。坂本 龍一好きってこと?
投稿: tommy sasuga | 2011年6月13日 (月) 23時00分
tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
千のナイフ、気が付きませんでした。
Perfume(パフューム)での「テクノポリス (TECHNOPOLIS) 」や「ライディーン(RYDEEN)」の引用にも感じましたが、
オマージュ溢れるというより軽いしゃれで一つの材料という感じに中田ヤスタカの新世代らしさを感じます。
投稿: AccountingMusic | | 2011年6月14日 (火) 01時20分