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前作譲りの躍動感のあるメロディーによりシンプルなサウンド。高野寛(Hiroshi Takano)「カメレオン・ポップ(Kameleon pop)」

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  約5年9ヶ月ぶりのオリジナル・アルバムだった傑作「Rainbow Magic」(2009年10月)から約1年半という順調なタイミングで、高野寛(Hiroshi Takano)の新作、「カメレオン・ポップ(Kameleon pop)」(2011年4月)が発売。

 全曲のミックスダウンを高野自身が手がけ、いわゆる「宅録」的に制作されたらしい本作、前作譲りの躍動感のあるメロディーに、意外にもよりシンプルなサウンドが印象的です。

 「カメレオン・ポップ(Kameleon pop)」(2011年4月)も、前作同様、ユニバーサル・ミュージック(UNIVERSAL MUSIC)のMILESTONE CROWDS レーベルからの発売。

 今回は、ミュージック・ビデオは作られていないようですが、最近ありがちなグッド・ミュージック・アーティストにとどまらない、マーケット目線を持ったメジャー感が頼もしい。

 先日のタニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)「日本に落ちてきた男」(2011年2月)の記事で触れさせていただきましたが、ニール・フィン(Neil Finn)に感じるような、ストレートなのびやかさとツイステッドな味わい深さの絶妙なバランスは、健在。

 「カメレオン・ポップ(Kameleon pop)」は、全曲のミックスダウンを高野自身が手がけ、いわゆる「宅録」的に制作らしいのですが、意外なことに前作「Rainbow Magic」よりもサウンドはシンプルなのが面白い。

 このシンプルさは、「ロング・プレイヤー・レイト・ブルーマー(Long Player Late Bloomer)」(US:2011年3月、JP:2011年4月)が素晴らしかったロン・セクスミス(Ron Sexsmith)にも相通じますが何となく今の気分。

 オリジナル曲に関しては、前作の「LOV」のようなキラー・チューンがないのが少々残念。

・You Tube上の「LOV」のプロモーション・ビデオ。

 http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=S_xCWSj-kIA

 ただし、加藤和彦没後に聴いたザ・フォーク・クルセダーズ(The Folk Crusaders)に触発されたらしい「黒船」ならぬ「kurOFUne」、高野寛による日本語詞の、師トッド・ラングレン(Todd Rundgren)の名曲「I Saw The Light」、師高橋幸宏(Yukihiro Tkahashi)が属するYMOの名曲「君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス-」、等の先達へのオマージュ溢れる作品が、原曲に負けない出来で面白くかつ素晴らしい。

 頼もしい後継者、タニザワトモフミ(Tomofumi Tanizawa)も登場してきましたが、高野寛の今後の音楽活動、今後も期待させていただきます。

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