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シンガー、細野のカムバック第2弾はかなり渋めの仕上がり。細野晴臣(Haruomi Hosono)「ホソノバ(HoSoNoVa)」

H230425_hosonova  ハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネス(Harry Hosono&The World Shyness)名義の前作「フライング・ソーサー1947(FLYING SAUCER 1947)」(2007年9月)は、思わず、「細野のカムバック!」(by President BPM(プレジデント・ビーピーエム))と叫びたくなるシンガー細野の復帰作と言っても良い傑作でした。

 そして今度は、なんと「ホソノ・ハウス(HOSONO HOUSE)」(1973年)以来の全曲ヴォーカル・アルバムだという、待ちに待った新作、細野晴臣(Haruomi Hosono)「ホソノバ(HoSoNoVa)」(2011年4月)が登場。

 「ホソノ・ハウス(HOSONO HOUSE)」に対して、「ホソノ・場」という意味も込められたらしい、川勝正幸が口走った言葉から命名されたタイトルの本作、前作と比べるとかなり渋めの仕上がりです。

H230425_flying_saucer_1947

 今から5年ほど前でしょうか、日曜日の午後、今は無きHMV銀座店のテクノ(Techno)のコーナーのCDの「エサ箱」をものすごい勢いで漁る白髪老人の見事な手つきにびっくり。

 「何者?」と思って顔を見ると、細野晴臣。

 最近は月島の一戸建に住んでいるらしいので仕事帰りだったのかもしれませんが、本当にテクノ(Techno)が好きなんだなぁと感心。

 その1年後ぐらいに発売されたのが、ハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネス(Harry Hosono&The World Shyness)「フライング・ソーサー1947(FLYING SAUCER 1947)」(2007年9月)で、予期せぬ、カントリー、アメリカン・ポップス路線の裏切りに、私は大喜び。

 軽快でワクワクウキウキさせてくれるグルーヴ感が最高でした。

・You Tube上のハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネス(Harry Hosono&The World Shyness)名義の1曲目「ピストル・ロッキン・ママ(Pistol Packin' Mama)のライヴ映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=Xd8Mg6inR9U&feature=related

・You Tube上のハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネス・オール・スターズ(Harry Hosono&The World Shyness All Stars)名義の、7曲目「モーガン・ブギ(Morgan Boogie)」、8曲目「ポンポン蒸気(POM POM JOKI)」のライヴ映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=hp2eAh0ncms&playnext=1&list=PLE167EA976F9735EF

 http://www.youtube.com/watch?v=pLuMHnAJFmA

H230425_hosono_house

 私が細野晴臣のアルバムで一番好きなのは以前に当ブログでもご紹介しましたが、リアルタイムで聴いた「はらいそ(Paraiso)」(1978年)でシンセサイザーを多用した未来指向な音作りには本当にしびれました。

 「ホソノ・ハウス(HOSONO HOUSE)」(1973年)については、中学生の頃に同級生から勧められましたが、当時の私はレイド・バック的なアメリカン・ロック嫌いだったのと内容が渋すぎよく理解できなかった思い出が。

 今は、「終わりの季節」や「恋は桃色」といった大名曲のある、ソング・ライター細野晴臣の名盤として大好きですが。

H230425_hosonova_3 期待のホソノバ(HoSoNoVa)」(2011年4月)ですが、「フライング・ソーサー1947(FLYING SAUCER 1947)」の延長を期待していた私としては少々期待外れ。

 かといって、さすがに「終わりの季節」や「恋は桃色」級の名曲が新たに誕生しているというわけでもない。

 「Strange Days(ストレンジ・デイズ)2011年6月号」の村尾泰郎によるインタビューによると、ジョアン・ジルベルト(João Gilberto) とルイス・ボンファ(Luiz Bonfa)の、純粋な音楽性や天才的な閃き、音楽の愛し方といったメンタルな部分に影響を受け、ボサノヴァをキーワードにしたと語っていますが、何やら細野晴臣の持つ観念的な志向が前作より強く感じられます。

 当ブログでも絶賛させていただいた、NHKスペシャル「シリーズ マネー資本主義」のテーマ曲、細野晴臣のアレンジ、アン・サリー(Ann Sally)のヴォーカルによる、チャーリー・チャップリン(Charles Chaplin)自身の作曲による名作「モダン・タイムス(Modern Times)」(1936年)のエンド・テーマ曲「スマイル(Smile)」も、細野晴臣が歌うヴァージョンとして2曲目に収録されていますが、NHKスペシャル版の方が私は好み。

 ジョー・ヘンリー(JOE HENRY)のプロデュース作に相通じるものを感じる、前作に引き続き起用の原口宏(Hiroshi Haraguchi)のていねいな録音は、本当に素晴らしいのですが。

・You Tube上の「悲しみのラッキースター(Kanashimi-no Lucky Star)」のミュージック・ビデオ(PV)。

 http://www.youtube.com/watch?v=b2SR5caq0W0

 ただし、シャンソンとカリプソの相性の良さに気が付き作曲したというこの曲の軽快さ、そしてビデオのユーモアはワクワクウキウキさせてくれるものを感じます。

 「一番好きな時は作曲する時だ」と、CDのブックレットで語る細野晴臣、次作はもっと楽しい方向を期待いたします。

 

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コメント

私は近年の細野サウンドはあまり熱心にチェックしていませんが、昔の歌物作品には好きなものがたくさんあります。いちばん好きな曲はyellow magic carnival、アルバムでは泰安洋行、はらいそ。

今作ですが、何かこう、ガラス越しに眺める美景のような。「観念的」、なるほど。昔の音にはもっとダイレクトな懐こさや温みがあったように思えるのですが、こうゆうのが枯淡の境地なんでしょうか。

国産ポップ/ロックの現役長老の音として(年齢や体力とは別次元で)もう少し血の気がほしいと私も思います。

投稿: MYB | 2011年4月26日 (火) 22時04分

MYBさん、コメントありがとうございます。
前作等最近の細野晴臣の活動にはかなり人懐っこさや温かみがあり期待していたのですが、本作は血行が悪いような気がします。
天才音楽家ゆえの凡人には預かり知れぬ精神世界に旅立ってしまうような指向(失礼ですがアンビエントとか)がまた頭をもたげているような・・・。
私は次作に期待したいと思います。

投稿: | 2011年4月26日 (火) 23時59分

私はこのアルバムが細野作品の中で一番好きです。

今回の細野作品のインスパイア元である、ジョアンジルベルトが好きだからかもしれませんね。

並みいる細野作品でも、私が最高だと思うのは、やはりはっぴいえんどの2曲
『夏なんです』と『風をあつめて』。
インスパイア先はェームズテイラーと評論家達は言いますが、当時のジェームズテイラーに
この2曲を遠からずイメージさせるものは、実は1曲もありません。

実はジョアンジルベルトだったのかなあと、今、思います。
当時、本人弾けていたという話もあるし。

こういう指向があったということ自体、驚きですが、はっぴいえんど時代のファンとしては、やっと戻って来て
くれたか、おめでとうといいたいアルバムです。

投稿: tommy sasuga | 2011年6月19日 (日) 19時24分

tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
「細野作品の中で一番好きです」と来ましたか!
私はやはり「はらいそ(Paraiso)」派、
「ミュージック・マガジン2011年7月号」の高橋健太郎のYMO論は正に我が意を得たりなどでよろしければご一読を。

投稿: | 2011年6月24日 (金) 22時46分

「ミュージックマガジン2011年7月号」ご紹介ありがとうございます。
高橋 健太郎著 拝読しました。
正直 氏の解釈は、無理があるなあと、小生考えております。

投稿: tommy sasuga | 2011年6月25日 (土) 00時04分

tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
今のYMOが最高のジャズ・ファンク・バンドかどうかは別にして
「はらいそ」以後の細野晴臣に関して
「何でこんなことを始めたんだ」という思いを感じることが多く
その辺が我が意を得たりと思いましたので念のため。

投稿: Accounting&Music | 2011年6月26日 (日) 22時38分

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