奇跡の来日&新譜!クライヴ・ランガー(Clive Langer)の考え抜かれたソング・ライティングとアレンジに改めて感動しました。デフ・スクール(Deaf School)「Enrico&Bette XX」
昨年のマイ・ブームは、イギリスの庶民の喜怒哀楽と反骨精神を歌に綴り続けるマッドネス(Madness)。
「The Madness」(1988年)」と「The Dangermen Sessions Vol. 1」(2005)の2作を除く、マッドネス(Madness)の全スタジオ・アルバムをプロデュースするキー・パースンがクライヴ・ランガー(Clive Langer)。
ファンの方もうっかりしている方が多かったのではないかと思われますが、実は、そのクライヴ・ランガー(Clive Langer)がリバプールで1974年に結成し1978年に惜しくも解散してしまった伝説のロック・バンド、デフ・スクール(Deaf School)が、この2月に奇跡の来日を果たすとともに、ニューアルバム、「Enrico&Bette××」(2011年2月)を発売。
私も、2月19日の高円寺HIGHでの来日公演にはせ参じるとともに会場で「Enrico&Bette XX」をゲット。
クライヴ・ランガー(Clive Langer)の考え抜かれたソング・ライティングとアレンジに改めて感動しました。
デフ・スクール(Deaf School)は、「セカンド・ハネムーン(2nd Honeymoon)」(1976年)、「ドント・ストップ・ザ・ワールド(Don't Stop the World)」(1977年)、「イングリッシュ・ボーイズ/ワーキング・ガールズ(English Boys/Working Girls)」(1978年)の3枚のアルバムをワーナー・ブラザーズ(Warner Bros.)から発売するもセールスが振るわず解散。
日本では、リアル・タイムではほとんど話題にならず、1980年代初期、マッドネス(Madness)のヒットもあり、ニュー・ウェーブの先駆者的おしゃれポップ・バンドとして、セイラー(Sailer)やスパークス(Sparks)と並び称される存在に。
当時の私は、その中では、1番好きだったのがセイラー(Sailer)、2番目がスパークス(Sparks)、デフ・スクール(Deaf School)は3番手でちょっと地味目な印象でした。
ちなみに、デフ・スクール(Deaf School)の3枚の中では、「ドント・ストップ・ザ・ワールド(Don't Stop the World)」(1977年)がポップで好きでした。
・You Tube上の「ドント・ストップ・ザ・ワールド(Don't Stop the World)」(1977年)収録「タクシー(TAXI)」、「セカンド・ハネムーン(2nd Honeymoon)」(1976年)収録「ホワット・ア・ウェイ・トゥ・エンド・イット・オール(What a Way to End It All)の2大名曲のメドレーのライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=EWmiN4ih_rQ
デフ・スクール(Deaf School)は、解散10周年の1988年、再結成ライヴを行っており、ライヴ盤 「2nd Coming」(1988年)が発売されました。
このライヴ盤を聴くとよくわかりますが、1970年代にアメリカ・ツアーを行っただけのこともあり、デフ・スクール(Deaf School)はなかなかしっかりとした演奏力を持ったライヴ・バンド。
エンリコ・キャデラック(Enrico Cadillac)ことスティーヴ・アレン(Steve Allen)、マッドネス(Madness)のサグス(Suggs)ことグラハム・マクファーソン(Graham McPherson)の奥方でもあるベティ・ブライト(Bette Bright)の歌は上手だし、ビート・バンドとしてみてもなかなかのグルーヴ感。
今回の来日でも、年齢からいって演奏力が懸念されましたが、そんな心配を吹き飛ばす素晴らしい演奏でした。
・You Tube上の「Enrico&Bette××」収録の新曲「You Turn Away」のリバプールでの来日直前2月12日のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=UW6Ub3hLQFM
来日公演とほぼ同じ衣装のフロントお二人が、まるでフース・ヒディング監督&淡谷のり子のように見えてしまいますが。
来日公演で特に印象に残ったのが、ほとんどすべての曲をエンリコ・キャデラック(Enrico Cadillac)ことスティーヴ・アレン(Steve Allen)と曲している、クライヴ・ランガー(Clive Langer)の考え抜かれたソング・ライティングとアレンジ。
ぱっと聞くとノイジーなロックのようですが、実に音が整理されているのが、ライヴで聴くとよくわかります。
同じように若い頃にはよく理解できませんでしたが、オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)におけるダニー・エルフマン(Danny Elfman)にも感じるような精魂込めた仕事ぶりに感動いたしました。
ただ、ギタリストとしてのクライヴ・ランガー(Clive Langer)は弾き方にかなりくせがあり意外に変態。
ギタリストよりもプロデューサーとして大成した理由がよくわかりました。
クライヴ・ランガー(Clive Langer)の考え抜かれたソング・ライティングとアレンジがやはり健在の新作「Enrico&Bette XX」ですが、今のところamazonでは入手不能で、発売元のヴィニール・ジャパンで購入できるようです。
また、「セカンド・ハネムーン(2nd Honeymoon)」(1976年)、「ドント・ストップ・ザ・ワールド(Don't Stop the World)」(1977年)、「イングリッシュ・ボーイズ/ワキング・ガールズ(English Boys/Working Girls)」(1978年)の3作については、いろいろなヴァージョンがamazonでも購入可能なようですが、歌詞の日本語訳がついているストレンジ・デイズ・レコードの紙ジャケ盤がおすすめです。
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