「アカウンティング&ミュージック 2010年洋楽再発リマスターベスト5(Accounting&Music 2010 Inport Music Reissue Remaster Best 5)」。大量リリースに四苦八苦?量より質に期待しますNo.1。
前回に引き続き2010年の音楽界を振り返らせていただきます。
今回は「アカウンティング&ミュージック 2010年洋楽再発リマスターベスト5(Accounting&Music 2010 Inport Music Reissue Remaster Best 5)」。
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)「バンド・オン・ザ・ラン (Band on the Run)」、ジョン・レノン(John Lennon)「SIGNATURE BOX」、ボブ・ディラン(Bob Dylan)「ボブ・ディラン・モノ・ボックス(The Original Mono Recordings)」など、箱物・スペシャル・エディションの大型化が進み、さしものおやじリスナーも四苦八苦で、追いかけるのがもはや苦行。
選択肢が増えるという意味で、たくさん出るのも良いですが、やはり量より質に期待します。
2010年はブログの更新が少なかったので、再発リマスターベスト5は未紹介のものばかりとなってしまいました。
まずは第1位は、マッドネス(Madness)「ワンダフル~デラックス・エディション(Wonderful)」(オリジナル:1999年、デラックスエディション:2010年10月)。
2009年から始まった英サルボ(SALVO)からのマッドネス(Madness)の再発デラックスエディションですが、5枚目「キープ・オン・ムービング(KEEP MOVING (オリジナル:1984年、デラックスエディション:2010年7月)で最後かと思ったら、結成20周年、15年振りの再結成スタジオアルバムだった「ワンダフルWonderful)」(1999年)まで登場。
当時はスルーしていた本盤ですが、今回聴いてみて、現時点での新譜である傑作「The Liberty of Norton Folgate Silver Edition」(2009年11月)と相通ずる隠れ名盤であることを発見。
・You tube上の1曲目「ラヴストラック(Lovestruck)のプロモーション・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=kWNGjMufEcc
・You tube上の2曲目「ジョニー・ザ・ホース(Johnny the Horse)のプロモーション・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=RrQYgZHJb2k&feature=related
・You tube上の2曲目「フレッドに愛をこめて(Drip Fed Fred)のプロモーション・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=qoVM6Y0WHD0&feature=related
ヴォーカルとしてフィーチャーされたイアン・デューリー(Ian Dury)は、2000年3月に死去し最後の雄姿に。
「The Liberty of Norton Folgate Silver Edition」につながる、小粋かつ郷愁を誘うミュージック・ホール(Music Hall)文化が色濃く香る、イギリスの庶民の喜怒哀楽と反骨精神が綴られた名曲集です。
第2位は、1980年代の寵児、トレヴァー・ホーン(Trevor Horn)率いるバグルス(The Buggles)「ラジオ・スターの悲劇+9(The Age of Plastic)」(オリジナル:1980年、+9再発:2010年2月)。
今まで何度か再発されている名盤ですが、当時トニー・マンスフィールド(Tony Mansfield)派だった私は、実はあまり良い印象を持っていないアルバムでした。
ところが、SHM-CD仕様2010年最新リマスターの「+9」は、とにかくシンセの音がよく、私は今までの価値観を一変させられました。
ある一定水準を音質が上回ると、突然琴線に触れる作品があるというのも、リマスター盤の楽しみ。
・You Tube上の1曲目ご存知「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」の2010年9月ロンドン郊外でのバグルスの再結成ライヴの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=fcs-jzmw-XI&feature=related
このライヴはメンバーがすごい。
トレヴァー・ホーン(Trevor Horn)、ジェフリー・ダウンズ(Geoff Downes)に、なんと初期のメンバーのブルース・ウーリー(Bruce Woolley)、元10ccでザ・プロデューサーズ(The Producers)のロル・クレーム(Lol Creme)も参加。
第3位は、マリ・ウィルソン(Mari Wilson)「ショウ・ピープル(SHOWPEOPLE)」(オリジナル:1983年、JP紙ジャケ再発2010年9月)。
そのトニー・マンスフィールド(Tony Mansfield)の重要盤、マリ・ウィルソン(Mari Wilson)「ショウ・ピープル(SHOWPEOPLE)」(1983年)も私としてははずせません。
音源は、以前ご紹介した「The Platinum Collection」 (UK:2007年10月)と同じで、本盤の売りは、オリジナルのフォーマットとジャケットでのリリースで、世界初とのこと。
ただし、当時は、「マリのピンクのラブ・ソング(JUST WHAT I ALWAYS WANTED)」(1982年)、日本でもフィリピン出身のジャズ歌手マリーンがカヴァーした「ビーウェア・ノーイフレンド(Beware Boyfriend)」(1982年)といった先行シングルが素晴らしく、「ショウ・ピープル(SHOWPEOPLE)」はシングルの寄せ集め感が強かったので、田中雄二のきめ細かなライナー・ノーツがいらない人は、「The Platinum Collection」の方がお得かも(1曲目が「JUST WHAT I ALWAYS WANTED」だし)。
・You Tube上の7曲目「マリのピンクのラブ・ソング(JUST WHAT I ALWAYS WANTED)」の英TV番組「トップ・オブ・ザ・トップス(The Top Of the Pops)」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=pV5Fbhg6bXM&feature=related
この曲こそが、私が80年代に思い描いた電子時代のポップミュージックの理想型なのです。
第4位は、ニルソン(NILSSON)「ポパイ オリジナル・サウンドトラック(POPEYE)」(オリジナル:1980年、JP再発:2010年)。
ハリー・ニルソン(Harry Nilsson)&ヴァン・ダイク・パークス(With Van Dyke Parks)による名サントラ盤が、日本発、松永良平監修による世界初のCD化。
恥ずかしながら今回初めて聴きましたが、サントラ盤が苦手な私もびっくりのまったく飽きが来ない楽しさ。
日本盤帯に記されたクレア・マルダー(Clare Muldaur)の「ファニーで洗練されていて、聡明で、アーティスティックで、オリジナルティがあって勇敢」というコメントが本盤の魅力をよく表しています。
・You Tube上の5曲目「スィートヘヴン(Sweethaven)」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=XG4K5mX7jgk
ロバート・アルトマン(Robert Altman)監督の映画も見たことがないので見てみたいなぁ。
第5位は、トッド・ラングレン(Todd Rundgren)「ハロー・イッツ・ミー~エッセンシャル・トッド・ラングレン(Hello It's Me~The Essential Todd Rundgren)」(JP:2010年) 。
トッド・ラングレン(Todd Rundgren)の来日を記念したベスト盤で、再発とは言えないリマスター盤も今回から選出。
トッドのベスト盤なんていまさらという気がしますが、SHM-CD仕様2010年最新リマスターがなかなか良い。
従来のSHM-CD盤と比べてみましたが、クリアーかつ音の締りも良い。
私も「ミュージック・ライフ」のグラビアで見かけた記憶のあるグラムなトッドの写真が使われた、1970年代の日本編集のベスト盤と同じらしいジャケットも素晴らしく、自分が1980年代に作ったカセットとほぼ同じかと思わせるユートピア(Utopia)も含めた選曲もグッド。
・You Tube上の9曲目トッド・ラングレン(Todd Rundgren)「ハロー・イッツ・ミー(Hello It's Me)」の1973年のTV番組でのジャケット写真と同じ化粧の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=jsezr0qiFIc
・You Tube上の5曲目ユートピア(Utopia)「抱きしめたいぜ(I Just Want To Touch You)」のプロモーション・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=zB7EJrUKEP0
こんな曲も入っているから楽しいですね。
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