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「アカウンティング&ミュージック 2010年邦楽再発リマスターベスト5(Accounting&Music 2010 Japan Music Reissue Remaster Best 5)」。大量リリースに四苦八苦?量より質に期待しますNo.2。

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 前回に引き続き2010年の音楽界を振り返らせていただきます。

 今回は「アカウンティング&ミュージック 2010年邦楽再発リマスターベスト5(Accounting&Music 2010 Japan Music Reissue Remaster Best 5)」。

 邦楽再発リマスターに関しては、さすがに洋楽と比べると底が浅いのか出尽くし感が漂い、購入したものもそんなに多くありませんでした。

 そんな中で、目についたのは、1990年代ついには2000年代の作品の再発リマスター、最新リマスターによるベスト盤などです。

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 第1位は、コーネリアス (Cornelius)「ファンタズマ(FANTASMA)」(オリジナル:1997年、再発:2010年11月)。

 当時、「69/96」(1995年)のベック(Beck)を凌駕するそのサウンド・コラージュにすっかり惚れ込んでいた私は、発売と同時に聴きまくりました。

 ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)、ベートーヴェン(Beethoven)、ディズニー(Disney)といった、1980年代初期のムーンライダーズ(Moonriders)も真っ青の満載された情報量、それを「思わせぶり」に終わらせないメロディー・リズム・サウンドへのこだわりと完成度の高さ。

 特に、その後の「ポイント(POINT)(2001年)」、「センシュアス(SENSUOUS)」(2006年)といった独自の音響路線につながって行く、立体的なサウンド・メイキングは衝撃的でした。

・You Tube上の7曲目「スター・フルーツ・サーフ・ライダー(Star fruits surf rider)」のプロモーション・ビデオ。

 http://www.youtube.com/watch?v=_s_30x_d5bo&playnext=1&list=PLB0DA7B756095ECBD&index=6

 当時流行ったドラムン・ベースを意識した細分化されたリズム・トラック、「シャーン」という衝撃音が何とも気持ちいい。

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 第2位は、直枝政広「ホプキンス・クリーク10周年記念盤(HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition)」(オリジナル:2000年、10周年記念盤:2010年11月)。

 正直言って、「BUFFALO」目当てだった、「ホプキンス・クリーク10周年記念盤(HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition)」(2010年11月)でしたが、改めて聴いてみるとすごく良いではないですか。

 特に、バックを務める兄弟サイケ・ユニット、「茶鼻兄弟」ことブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)の、福島産天然「デュークス・オブ・ストラトスフィア(The Dukes of Stratosphear)」ともいうべき、噛めば噛むほど味わいの増すサウンドにはまいりました。

 本人の全曲解説、安田謙一のライナー・ノーツ、岡村詩野のインタビューというトリプル・ガイド効果も加わり、直枝政広(直枝政太郎)&ブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)の深遠なる「ロック」の味わい深さにぐいぐいと引き込まれます。

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 第3位は、サエキけんぞう(Kenzo Saeki)のハルメンズ(Halmens)30周年の企画の一環、野宮真貴(Maki Nomiya)「ピンクの心+2(Pink Heart+2)」(オリジナル:1981年、+2再発:2010年10月)。

 「ピンクの心(Pink Heart)」(1981年)は、私の大学時代、ダリル・ホール&ジョン・オーツ(Daryl Hall & John Oates)「モダン・ポップ(X-STATIC)」(1979年)と並んで、最も影響を受けた1枚。

 特に、自分のやっていたバンドのサウンド作りの上での影響が大。

 杏里「悲しみの孔雀」(1981年)、藤真利子「狂躁曲」(1982年)と並びプロデューサー鈴木慶一の3大名作の1つですが、なかでも「ピンクの心(Pink Heart)」の魅力は、白井良明の、当時のXTCやフィーリーズ(The Feelies)「クレイジー・リズム(Crazy Rhythms)」(1980年)の影響を感じさせる、ポリリズミカルなツイン・リズム・ギター。

 ヘッド・フォンで聴くとよくわかりますが、左右で異なるリズムを刻むギターが気持ちよく、またそれに絡む鈴木博文の低音の効いたちょっとダブ(DUB)の影響を感じさせるフェンダー・ジャズ・ベースもジャスト・フィット。

 白井良明にとっても、松尾清憲「SIDE EFFECTS[恋の副作用]」(1985年)と並ぶ名演ではないでしょうか。

・You Tube上の「ピンクの心」リマスター全曲お試し聴きビデオ。

 http://www.youtube.com/watch?v=DM3QTO8PzNE

 申し訳ありませんがこの新ジャケットはないよなぁと思いつつも、最新リマスタリングでますます磨きがかかる素晴らしいサウンド、全曲非の打ちどころがない詩・曲、やはり何度もリピートしたくなる名盤です。

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 第4位は、小西康陽のリミックス作品集、「ATTRACTIONS! KONISHI YASUHARU remixies 1996-2010」(2010年3月)。

 やはり最高なのが、20世紀末を席巻したといっても良いハイテンションなグルーヴ感の1998年から1999年にかけてのリミックス作品。

 シリーズ・トータルの売上が100万枚を越えたらしいルパン三世リミックス集「PUNCH THE MONKEY !」(1998年6月)収録の小西康陽「ルパン三世主題歌3」、「electro-cute」(1999年6月)収録のエレキハチマキ「(it's a)Gloomy day」、「YMO-REMIXES TECHNOPOLIS 2000-01」(1999年11月)収録のYMO「TECHNOPOLIS」、12インチリミックスアルバム「ヨコワケハンサムワールド」(1999年11月)収録のクレイジーケンバンド「葉山ツイスト」と、飛ぶ鳥を落とす勢いの、圧倒的なハイテンションなグルーヴ感。

 当時、小西康陽と野宮真貴が司会の東京FM「レディメイドFM(readymade FM)」を愛聴していましたが、毎週のようにもたらされる小西康陽の仕事情報には心躍らされたものです。

 クレイジーケンバンドの存在を知ったのも「レディメイドFM(readymade FM)」だったし、そういえば東京FMのジングルはピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)だったよなぁ。

 実は、本盤は、再発でもなくリマスター盤でもない、単なる編集ベストなのですが、私にとっては、懐かしさがこみ上げる再発盤的意味あいがあり、あえて選出。

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 第5位は、佐野元春(Motoharu Sano)「ソウルボーイへの伝言(The Very Best Of Motoharu Sano A Message to Soul Boy)」(2010年9月)。

 佐野元春(Motoharu Sano)のベストは過去に何種類か発売されていますが、Blu-spec CD仕様、2010年最新リマスター音源が素晴らしい。

 「THE SINGLES EPIC YEARS 1980-2004」(2006年)と比べるとよくわかりますが、ドラムスの音の締り具合が違い、ここ数年のマスタリングの進歩がよくわかります。

 ただ、他のベスト盤と比べ曲数が少なく、私の好きな、「また明日」、「コンプリケイション・シェイクダウン(COMPLICATION SHAKEDOWN)」、「楽しい時」といった曲が含まれていないのは残念。

 そして、「親愛なるソウルボーイ、ソウルガール。音楽なんてインターネットから盗み放題の現在、このパッケージを購入してくれた君こそが、僕にとって真の友人だと思っている。心からどうもありがとう。」という、佐野元春(Motoharu Sano)の万年筆による直筆「お礼状」(当然印刷なのですが)が封入されていることも本盤の特筆すべき点。

 佐野元春(Motoharu Sano)って、本当に良い人だと思います。

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