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「アカウンティング&ミュージック 2010年邦楽ベスト5(Accounting&Music 2010 Japan music Best 5)」。真の創造意欲が試される時代No.2。

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 「アカウンティング&ミュージック 2010年洋楽ベスト5(2010 Inport music Best 5)」に続き、今回は「アカウンティング&ミュージック 2010年邦楽ベスト5(Accounting&Music 2010 Japan music Best 5」。

 洋楽はすごく充実作が多かった1年でしたが、邦楽は少々小粒な作品が多かったかもしれません。

 コストが低下し誰でも高い品質の録音作品が手軽に作れるようになった代償に、音楽CDが売れなくなり、アーティストの真の創造意欲が試される時代。

 邦楽も、アーティストの真の創造意欲に満ち溢れた作品を選ばさせていただきましたが、そのアーティストに対する認識を改めさせてくれる作品が多かったのが印象的です。

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 第1位は、青柳拓次(Takuji Aoyagi)「まわし飲み」(2010年8月)。

 青柳拓次(Takuji Aoyagi)自身が撮影した、八重山の獅子舞らしき素晴らしいジャケット写真が象徴するように、安里屋ユンタを取り上げるなど沖縄音楽の影響があるものの、そのものではなく独特の柔らかさを持った、軽妙ともいえる日本的音世界を構築。

 民謡ユニット、「つるとかめ」の木津茂理の太鼓と合いの手が最高。

・You Tube上のFUJI ROCK FESTIVAL'10での8曲目「猫空(まおこん) 」と11曲目「銀の月の下で」のライヴ映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=-xrNjPc7M98

 1980年代初頭のまだメジャー・デビュー前の、杉林恭雄率いるくじら(Qujila)の音を思い出させてくれる、音の強弱のコントラストを重視したアコーステイックな和風サウンド、懐かしくも新しいジャパニーズ・ルーツ・ミュージック指向の大傑作。

 私の最近のヘビー・ローテーションです。

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 第2位は、土岐麻子(ASAKO TOKI)「乱反射ガール」(2010年5月)。

 2008年の私のベスト・トラック、くるり(Quruli)「さよならリグレット」に代表されますが、土岐麻子(ASAKO TOKI)の「外仕事」は本当に素晴らしく、もはや「外仕事の女王」の次元。

 それに比べて、オリジナル・アルバムに関しては、申し訳ありませんが物足りなさを感じていました。

 ジャケット写真の化粧といい、曲のタイトルといい、80年代的、ユーミン的なんですが、完成度が素晴らしい「乱反射ガール」、今までの認識を払拭させる土岐麻子(ASAKO TOKI)の最高傑作。

 我が大学の音楽サークルの後輩という特殊関係を除いても、手放しで称賛させていただきます。

 ・You Tube上の1曲目「乱反射ガール」のプロモーション・ビデオ

 http://www.youtube.com/watch?v=jSvXkXxccIg

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 第3位は、LOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)「ABBOT KINNEY(アボット・キニー)」(2010年1月)。

 デビュー10周年となるLOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)ですが、私はどうも今までピンと来ず、本作もプロデュースで関与したTHE BAWDIES(ザ・ボウディーズ)がらみで購入しましたが、ジョー・ガストワート(Joe Gastwirt)のマスタリングによる録音の素晴らしさにノック・アウト。

 ・You Tube上の、1曲目「ABBOT KINNEY(アボット・キニー)」のYouTube限定映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=_4n0cI60gyc

 とにかく、ギターやバンジョーの音の良いこと。

 勝手に分類させていただき恐縮ですが、同類の能書不要の直感サウンド派としては、THE BAWDIES(ザ・ボウディーズ)「THERE’S NO TURNING BACK」(2010年4月)、Superfly(スーパー・フライ)「Wildflower & Cover Songs:Complete Best 'TRACK 3'(ワイルドフラワー アンド カヴァー ソングス:コンプリート ベスト 'トラック スリー')」(2010年9月)も素晴らしかったですね。

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 第4位は、UA(ウーア)「KABA(カバ)」(2010年6月)。

 選曲、アレンジ、歌いこなし、ジャケット・デザイン、どれをとっても最高のカバー・アルバムで、近年のUAのオリジナル・アルバムに感じていたメロディーの弱さを払拭する好企画盤。

 ピンク・レディー「モンスター」(1978年)、HIS「夜空の誓い」(1991年)、荒井由実「きっと言える」(1973年)、笠置シヅ子「買い物ブギ」(1950年)、作詩:来生えつこ、作曲:来生たかおの薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」(1981)、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)「デイ・ドリーミング(Day Dreaming)」(1972年)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chilli Peppers)「アンダー・ザ・ブリッジ(Under the Bridge ) 」(1991年)、フィオナ・アップル(Fiona Apple)「ペイパー・バッグ(Paper Bag)」(1999年)、七尾旅人「わたしの赤ちゃん」(2010年)、ビョーク(Björk)「ハイパーバラッド(Hyperballad)」(1996年)、スタンリー・キューブリック監督映画「スパルタカス」のテーマ曲「Love Theme From "Spartacus"」(1960年)、服部良一作曲の名曲「蘇州夜曲」、レディオ・ヘッド(Radiohead)「ノー・サプライゼズ(No Surprises)」 (1997年)、中山千夏「妖怪にご用心」(1973年)、ネーネーズのこやまよしこ「tiru-ru-shi」 (2008年)という選曲も見事。

・You Tube上の、1曲目「モンスター」の2010年6月26日「UA 15周年記念ワンマンライブ」@日比谷野外大音楽堂のライヴ映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=1VhiPppIdgg

 UA(ウーア)の歌っていいなぁ、と素直に感じさせてくれます。

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 第5位は、pupa(ピューパ)「dreaming pupa(ドリーミング・ピューパ)」(2010年7月)で、当ブログ未紹介でしたがランク・イン。

 高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦の実力派6人による鳴り物入りのユニット、pupa(ピューパ)ですが、1stアルバム「floating pupa(フローティング・ピューパ)」(2008年7月)には大変申し訳ありませんが期待外れの作品でかなりガックリ。

 2ndアルバムである本作は期待していませんでしたが、前作と打って変わってポップな仕上がりでこれぞpupa(ピューパ)に期待していた音。

・You Tube上の、5曲目「dreaming pupa」、3曲目「azalea」、1曲目「meta」の、2010年8月8日「WORLD HAPPINESS 2010」@夢の島公園陸上競技場でのライヴ映像。

 http://www.youtube.com/watch?v=76S2C6RHNuk&playnext=1&list=PL549AEAA0E4B366CD&index=3

 原田知世作品→高野寛作品→高橋幸宏作品という、pupa(ピューパ)の魅力を端的に表したライヴ映像。

  盟友加藤和彦を失い心配されましたが、2010年も近年の充実ぶりを持続させる高橋幸宏、うれしい限りです。

H221231_5 最後に、番外として、2010年邦楽ベスト・トラックは、Perfume(パフューム)「ナチュラルに恋して」(2010年4月)。

 トーマス・ドルビー(Thomas Dolby)やスクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti)を彷彿とさせる複雑骨折的テクノ・Pファンク (P-Funk)調が最高。

・You Tube上の、「ナチュラルに恋して」のプロモーション・ビデオ(PV)。

 http://www.youtube.com/watch?v=edyARJq9sgM

 Perfume(パフューム)=中田ヤスタカにとっては軽い洒落なのかもしれませんが、今聴くと実に新鮮なこの路線、もっと取り入れてもらいたいところです。

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