恐るべし直枝政広(直枝政太郎)&ブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)。10年寝かせてよくわかる深遠なる「ロック」の味わい深さ。直枝政広「ホプキンス・クリーク10周年記念盤(HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition)」
以前に当ブログで、「おそらく冗談」と指摘させていただいていた、BUMBLEBEE RECORDSのサイトの直枝政広のプロフィール欄の「2010年 『HOPKINS CREEK(Deluxe Edition)』発売予定」との記載。
なんといっても、2年前の時点でしたから。
ところが、びっくり、本当に、直枝政広「ホプキンス・クリーク10周年記念盤(HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition)」(2010年11月)が発売。
期待通り、ボーナス・トラックに隠れた名曲、「BUFFALO」が収録。
正直に申し上げると、「BUFFALO」目当てで購入させていただきましたが、こんなに良いアルバムだったのかと改めて認識。
本人の全曲解説、安田謙一のライナー・ノーツ、岡村詩野のインタビューというトリプル・ガイド効果も加わり、直枝政広(直枝政太郎)&ブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)の深遠なる「ロック」の味わい深さにぐいぐいと引き込まれてしまいました。
以前の当ブログの記事でも触れさせていただきましたが、私が大好きなのが、谷村新司、長淵剛の世界と近いようでありながら、おそらく直枝政広(直枝政太郎)でないとできない洒落た演歌ロックの世界。
「LOVE SCULPTURE(ラブ・スカルプチャー)」(2000年)収録の「幻想列車」、「LIVING/LOVING」(2003年)収録の「やるせなく果てしなく」と並ぶ、直枝政広(直枝政太郎)の洒落た演歌ロックの名作が「BUFFALO」。
「BUFFALO」は、インディーズのBUMBLEBEE(熊ん蜂) RECORDSから、直枝政広のソロ・アルバム「ホプキンス・クリーク (Hopkins Creek)」(2000年)が発売された時に、店舗限定の特典カセット「愛ゆえに、鉄」に、「月にかかる息」という曲とともに収録されていたものらしく、従来は、市販されているものは「ロック画報(24)」付録CDのみ。
今回、期待通り、「ホプキンス・クリーク10周年記念盤(HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition)」(2010年11月)のボーナス・トラックに見事収録。
河を渡るバッファローと、ちょっと疲れながらも前に進もうとする自分を対比した、哀愁に満ちながらも洗練されたスケールの大きさを感じさせる詩は、人生の折り返し地点を過ぎたおじさんの心を締め付けます。
10周年記念盤の直枝本人の解説によると、生ギターで録音すればよかったとのことですが、いやいや、エレキ・ギターの弾き語りだからいいんですって。
冒頭に申し上げたように、「BUFFALO」目当ての直枝政広「ホプキンス・クリーク10周年記念盤(HOPKINS CREEK 10th Anniversary Deluxe Edition)」(2010年11月)でしたが、改めて聴いてみるとすごく良いではないですか。
特に、バックを務める兄弟サイケ・ユニット、「茶鼻兄弟」ことブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)の、福島産天然「デュークス・オブ・ストラトスフィア(The Dukes of Stratosphear)」ともいうべき、噛めば噛むほど味わいの増すサウンドにはまいりました。
ブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)は、今まで、「アンダーグラウンド・レディオ・ショー(UNDERGROUND RADIO SHOW)」(1998年)、「ライフ・イズ・クエスチョン(LIFE IS QUESTION)」(2000年)の2枚のフル・アルバムを発表していますが、今回思わずチャレンジ。
サイケやザ・ビーチ・ボーイズ (The Beach Boys)の要素も強いのですが、私が着目したのは、 ブリティッシュ・ポップ・ミュージックの小粋かつ郷愁を誘うセンスの地下水脈、古きよきロンドン(London)のミュージック・ホール(Music Hall)文化的要素。
特に、 「ホプキンス・クリーク (Hopkins Creek)」と同時発売だったらしい「ライフ・イズ・クエスチョン(LIFE IS QUESTION)」(2000年)は、さらにブリティッシュ・トラッド色も加わり、その色合いが強い。
ちょうど、今年の前半に、マッドネス(Madness)の、音楽の理想郷、古きよきロンドン(London)のミュージック・ホール(Music Hall)文化をコンセプトとした大傑作トータル・アルバム、「The Liberty of Norton Folgate Silver Edition」(2009年5月)にはまっていたこともあり、私には正にストライク。
ちなみに、直枝政広(直枝政太郎)もブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)のミュージック・ホール(Music Hall)文化的要素に着目。
ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)「チープ・スリル(Cheap Thrills)」(1968年)のジャケットでも有名なアメリカの怪漫画家ロバート・クラム(Robert Crumb)の1920年代のSPレコードを集めたオムニバス盤、「That's What I Call Sweet Music」(1999年)を聞きながら福島に向かい、9曲目「DEAR SIR/MADAM, ~牛蛙三度笠(BULLFROG BROTHER) 」で応戦。
エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)も確かそんなことを言っていましたが、最近、アメリカと比べ、イギリスの若い世代のミュージシャンの活力のなさが気になるのですが、もっと古い音楽にも興味を持ち、マッドネス(Madness)のようにこの辺を掘ってほしいよなぁ。
このマイ・スペースのプロフィールによると、日本酒や料理を研究していたから、2000年からずっとアルバムを出さず困ったもの、と自ら語るブラウン・ノーズ(BROWN'NOSE)、彼らの新作も期待させていただきます。
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コメント
このアルバム聞いてる人って、ほぼ世の中に存在しないと思うので、
コメントします(笑)
僕は「夏の流れ」のサウンドにやられてしまいました。
こんなに夏のだる〜い感じを音にした曲って無いと思います。
あと「フライパンの宇宙に愛を」
直江作品で最もパンクな音だと思います。
このドラムの人も素晴らしいですね。
投稿: | 2010年11月24日 (水) 12時48分
このアルバムってほとんど持ってる人がいないと思われますので(笑)、ひとこと。
僕は「夏の流れ」のサウンドが好きです。
最初はなんでこんな渋い曲で終わるんだろう…と思っていましたが、
何度か聞くうちに、夏のけだるさを見事に表現した音響だなぁとハマってしまいました。
全体的にも各種音楽見本市みたいな局面があって
おもしろいアルバムだと思います。
隠れ名盤ですね。
投稿: C3PAPA | 2010年11月29日 (月) 14時21分
C3PAPAさん、コメントありがとうござます。
コメントの公開承認が遅くなり、2回も投稿いただき申し訳ありませんでした。
今回改めて聴き直してみてあまりにも良いアルバムなんでびっくりの確かに「隠れ名盤」。
さすが、北海道、岩手県に次ぎ日本で3番目の面積を誇る福島県、隣の家は50mも離れているというアメリカ的環境が生んだ(笑)、
ブラウンノーズ1号、そして近所の酒屋の林くんのドラムス、いいですよねぇ。
こういっちゃなんですが、カーネーションよりタイム感覚が好きです。
直枝本人も認めていますが、茶鼻兄弟、その他の楽器も上手ですね。
投稿: Accounting&Music | 2010年11月30日 (火) 23時43分