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若き日の10ccのメンバーが残した、今の時代にすごく新鮮なバブルガム・ソング(Bubblegum Song)。「Strawberry Bubblegum - a Collection of Pre 10cc」

H221114_strawberry_bubblegum_a_coll  今野雄二の死をきっかけに、10ccが今年後半のマイ・ブーム。

 10ccの何がいいって、今やはり新鮮に感じるダリル・ホール&ジョン・オーツ(Daryl Hall & John Oates)とも相通ずるキャッチーさ。

 その10ccのキャッチーさを培ったのが、10cc結成以前のバブルガム・ソング(Bubblegum Song)の職業作家仕事。

 そんな彼らの10cc結成以前の職業作家仕事の一端を知ることができるオムニバスが、「Strawberry Bubblegum - a Collection of Pre 10cc」(2003年)。

 恥ずかしながら、最近知ったこのアルバム、10ccのキャッチーさの「原液」が味わえる好盤です。

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 音楽配信サイト「ototoy」やtwitterでの活動に比べて、「MUSIC MAGAZINE(ミュージック・マガジン)」や「朝日新聞」などの紙媒体での執筆がめっきり減ってしまった、音楽評論家高橋健太郎ですが、実は、近年、和田博巳も執筆しているオーディオ雑誌「Streo Sound」でディスク・デビューを担当。

 そして、昨年の第1回~第2回は姉妹紙「Beat Sound」誌、今年の第3回以降は「Streo Sound」誌で、「スタジオの音が聴こえる」という連載を開始。

 この連載は、名盤を生んだスタジオ、ミキシング・コンソール、エンジニアをテーマに、音楽を語ろうという試みでなかなか面白い。

 今までのテーマは以下の通り。

・第1回「ギヴ・イット・アップが示したウッドストック・サウンドの理想形」

 Studio:ベアズヴィル・サウンド・スタジオ(Bearsville Sound Studio)

  Mixing Console:クォード・エイト(Quad Eight)

・第2回「モバイル・スタジオ「LMS」が必要とされた理由」

 Studio:ロニー・レインズ・モービル・スタジオ(Ronnie Lane's Mobile Studio(LMS))

  Mixing Console:ヘリオス(Helios)

・第3回「『ひとりごと』が教えてくれたマッスル・ショールズ・サウンドの滋味」

 Studio:マッスル・ショールズ・スタジオ(Muscle Shoals Sound Studio)

  Mixing Console:MCI

・第4回「世界初のオートメーション・ミックスを実現させたエンジニア、ジョーターシアの情熱とフィリー・サウンドの誕生」

 Studio:シグマ・サウンド・スタジオ (Sigma Sound Studio)

 Mixing Console:エレクトロダイン(Electrodyne)

 そして、今回、「Streo Sound 2010 AUTUMN NO.176」に掲載されたのが

・第5回「スタジオの虫10ccとレッド・ヘリオスが生み出した広大無辺のポップ・ワールド」

 Studio:ストロベリー・レコーディング・スタジオ(Strawberry Recording Studio)

  Mixing Console:ヘリオス(Helios)

H221114

 この連載は、おそらくジム・コーガン(Jim Cogan)(著)、ウィリアム・クラーク(William Clark) (著)、奥田祐士 (翻訳)「レコーディング・スタジオの伝説―20世紀の名曲が生まれた場所(Temples Of  Sound)」(2010年7月)の刺激を受けて始まったのかもしれませんが、録音芸術としての20世紀のポップ・ミュージックの謎を解き明かす好企画。

 こんなことを言っては失礼ですが、あまり人目につかないオーディオ専門誌ではなく、一般音楽誌で連載してもらいたいところ。

 
 話を本題に戻すと、第5回「スタジオの虫10ccとレッド・ヘリオスが生み出した広大無辺のポップ・ワールド」は、ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」(Strawberry Fields Forever)にちなんで名づけ、マンチェスター郊外に自ら創設したストロベリー・レコーディング・スタジオ(Strawberry Recording Studio)にいつかはビートルズにこのスタジオでレコーディングしてもらおうと、赤いヘリオスのミキシング・コンソール、通称「レッド・ヘリオス」等の機材を買い込み、レコード音楽史上に残る金字塔、「アイム・ノット・イン・ラブ(I'm Not In Love)」(1975年)を完成させた10CCの物語。

 「アイム・ノット・イン・ラブ(I'm Not In Love)」は、最初にコーラスから録音されたなんて逸話も紹介されています。

 ちなみに、私が10ccのレコーディングで感じるのは、エンジニアが実は意外にもエリック・スチュワート(Eric Stewart)であること、そして最も大きな特徴がスペイシーさというよりもライン録音っぽい近くで鳴る歪んだファズ・ギターであること。

 前置きが長くなりましたが、この記事で私が知ったのが、「Strawberry Bubblegum - a Collection of Pre 10cc」(2003年)。

 このオムニバスは、グレアム・グールドマン(Graham Gouldman)、エリック・スチュワート(Eric Stewart)、ロル・クレーム(ロル・クリーム)(Lol Creme)、ケヴィン・ゴドレイ(ケヴィン・ゴドリー)(Kevin Godley)の4人がソング・ライターであるとともに、それぞれがヴォーカルをとっている曲を中心に23曲を収録。

 各曲については、素晴らしい10ccのファン・サイト「2000cc」の下記記事をご参考を。

 http://tencc.fan-site.net/marmadvice.html

 どれも、10ccの作品といってもよい程の出来で、この手のオムニバスにしては完成度高し。

・You Tube上の22曲目「Boys in Blue 」の映像

 http://www.youtube.com/watch?v=cocm7WBaj4g

 そう、地元マンチェスターのイングランド・プレミア・リーグ「マンチェスター・シティ・フットボール・クラブ (Manchester City Football Club)」の応援歌も彼らの仕事なのです。

 商業主義=市場経済原理の音楽界における申し子とも言えるバブルガム・ソング(Bubblegum Song)で磨かれた10ccのキャッチーさ、今新鮮です。

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