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単なる解説にとどまららない、民事再生に関する税務会計の実務の「つぼ」と立法提言が素晴らしい。事業再生研究機構(編)「民事再生の実務と理論 (事業再生研究叢書 9)」

H221021  当ブログでもご紹介いたしましたが、平成22年税制改正の台風の目と言ってもよいかもしれない清算所得課税の通常所得課税への移行について、国税庁のコンセンサスを引き出す、「平成22年度税制改正後の清算中の法人税申告における実務上の取扱いについて」という提言を行い、見事な仕事ぶりを見せた事業再生研究機構。

 業務多忙のあまりご紹介が少々遅れましたが、先日、民事再生法施行10年を記念した、事業再生研究機構(編)「民事再生の実務と理論 (事業再生研究叢書 9)」(2010年6月)を刊行。

 民事再生手続の実務について多角的に検討し、手続をよりよいものとするための立法提言を行うという同書、私の注目は、須賀一也公認会計士による「26 民事再生手続における会計実務上の課題」、「27 民事再生における税務実務上の課題」です。

■第一人者による単なる解説にとどまららない実務の「つぼ」と立法提言

 須賀一也公認会計士は、私もお世話になったことがありますが、田中亀雄公認会計士の後を引き継ぐ、事業再生に関する税務会計の第一人者とも言うべき人物。

 「26 民事再生手続における会計実務上の課題」、「27 民事再生における税務実務上の課題」においても、あたりさわりのない単なる解説にとどまららない、実務の「つぼ」とよくぞ言ったくれた手をたたきたくなる立法提言が素晴らしい。

■例えば・・・

 財産評定の会計については、基準日の考え方、差入敷金補償金で不足する原状回復費の取り扱い、破産財団費用についての提言など。

 民事再生の税務については、不動産の評価における正常価格ではない特定価格の採用の可能性、物損等・法的整理評価替税制(損金経理方式)での金銭債権の評価損の計上の可能性(当ブログでも過去にそれとなく指摘させていただいておりますが)、物損等・法的整理評価替税制(損金経理方式)の資産の評価損の認可決定時の属する事業年度での計上の可能性、評価損益税制(別表添付方式)での対象資産の少額資産除外規定の廃止の提言など。

■上記から感じること

 だいぶ整理されてきましたが、事業再生に関する税務会計はまだまだブラック・ボックス的世界、魑魅魍魎的世界で判断に迷うことが多いのが事実。

 それがビジネスにつながっている側面もあるともいえるのですが、事業再生研究機構の地道な研究と提言にこれからも期待させていただきます。

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コメント

検索からブログにたどり着きました。
何ページか読ませて頂きましたが大変興味深い内容でした。
更新の方もがんばって下さいね。
では、失礼します。

投稿: こんばんわ | 2010年11月 1日 (月) 17時34分

コメント、ありがとうございます。
ご興味いただきありがとうございます。
更新、大変ですががんばります。

投稿: Accounting&Music | 2010年11月 3日 (水) 03時15分

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