私のリスニング人生ベスト10に入る名盤が最新リマスタリングで再登場。野宮真貴(Maki Nomiya)「ピンクの心+2(Pink Heart+2)」
「ピンクの心(Pink Heart)」(1981年)のオリジナル・ジャケットは左写真で、2005年の紙ジャケ・リマスター盤では、CD盤へのプリントで懐かしのビクター「フライング・ドッグ(FLYING DOG)」レーベルのマークも再現。
2005年盤でも音は良かったですが、今回の最新リマスタリング盤「ピンクの心+2(Pink Heart+2)」では、ドラムの音を中心にさらなる音質アップ。
また、今野雄二の後を継ぐのはこの人しかいないと期待している、音楽「愛情」家、川勝正幸の解説、プロデューサー鈴木慶一と野宮真貴(Maki Nomiya)の対談もついているので、2005年盤をお持ちの方もぜひとも再購入を。
新ジャケットにしなくても、コンテンツが良ければ買いますとも。
「ピンクの心(Pink Heart)」(1981年)は、私の大学時代、ダリル・ホール&ジョン・オーツ(Daryl Hall & John Oates)「モダン・ポップ(X-STATIC)」(1979年)と並んで、最も影響を受けた1枚。
特に、自分のやっていたバンドのサウンド作りの上での影響が大。
杏里「悲しみの孔雀」(1981年)、藤真利子「狂躁曲」(1982年)と並びプロデューサー鈴木慶一の3大名作の1つですが、なかでも「ピンクの心(Pink Heart)」の魅力は、白井良明の、当時のXTCやフィーリーズ(The Feelies)「クレイジー・リズム(Crazy Rhythms)」(1980年)の影響を感じさせる、ポリリズミカルなツイン・リズム・ギター。
ヘッド・フォンで聴くとよくわかりますが、左右で異なるリズムを刻むギターが気持ちよく、またそれに絡む鈴木博文の低音の効いたちょっとダブ(DUB)の影響を感じさせるフェンダー・ジャズ・ベースもジャスト・フィット。
白井良明にとっても、松尾清憲「SIDE EFFECTS[恋の副作用]」(1985年)と並ぶ名演ではないでしょうか。
・You Tube上の「ピンクの心」リマスター全曲お試し聴きビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=DM3QTO8PzNE
自分のバンドのヴォーカリスト募集の課題曲が1曲目「女ともだち」、それで決まったのがその後プロとして活躍したかの香織、「SEIBU MUSIC GRAND PRIX」(1982年)というコンテストで彼女をベスト・ヴォーカリスト賞に選んでくれたのが加藤和彦なんて、青春の思い出が走馬灯のように蘇ってきます。
やっぱりいいアルバムだなぁ。
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