当ブログ一押し。夜の湖を泳ぐような音楽を奏でるジェスカ・フープ(Jesca Hoop)の傑作2ndアルバムが新ジャケット、ボーナストラック付で再登場。「Hunting My Dress(ハンティング・マイ・ドレス)」
そういった中、今年もますます進む「音楽水道時代」、素晴らしい新譜・旧譜は目白押しで嬉しい悲鳴。
何からご紹介しようか迷うところですが、なんといっても、当ブログ一押し。夜の湖を泳ぐような音楽を奏でるジェスカ・フープ(Jesca Hoop)の傑作2ndアルバム、「Hunting My Dress(ハンティング・マイ・ドレス)」 が新ジャケット、ボーナストラック付で再登場(US:2010年7月)。
「アカウンティング&ミュージック 2009年洋楽ベスト5(2009 Inport music Best 5)」で堂々の第2位に選ばさせていただいた当アルバム、第1位のショーン・レノン(Sean Lennon)ののらりくらりぶりにに比べ、その後も地道なツアーを続けるジェスカ・フープ(Jesca Hoop)の健気な姿に、今や第1位にしなかったことを後悔中の傑作。
ジェスカ・フープ(Jesca Hoop)のブレークのためには、またもやひと肌脱がしていただきましょう。
「Hunting My Dress(ハンティング・マイ・ドレス)」 は、そもそもはUKインディーズらしいLast Laughレーベルからの発売(2009年11月)でしたが、今回の再登場盤は、アメリカのヴァンガード・レコード (Vanguard Records)からの発売で、より多くの人々が彼女の音楽に接することが可能となりそれは何より。
Last Laughレーベル盤のジャケットは、ジェスカ・フープ(Jesca Hoop)が2曲参加した女性デュオThe Ditty Bops(ディティ・バップス)「Summer Rains(サマー・レインズ)」(2008年2月)のジャケットを手がけたRick Whitmore(リック・ホワイトモア)による、黒地にすみれの花をあしらったオリジナルティ溢れるミステリアスなジャケットでしたが、ヴァンガード・レコード (Vanguard Records)盤は、デビュー盤 「Kismet(キスメット)」からエンジニアを務めるショーン・エベレット(Shawn Everett)の発案によるものらしく、本人顔出し無、逆さに湖に突き刺さった女性のイラストのゴシック・ホラー調。
Last Laughレーベル盤のジャケットも素晴らしかったですが、ヴァンガード・レコード (Vanguard Records)盤のものもなかなかのもので、ジェスカ・フープ(Jesca Hoop)の音楽の一面を表しているのも事実。
強烈な印象がセールスにつながるならばこれもまた良し。
いつのまにかこんなプロモーション・ビデオ(PV)も作られていたのですね。
・2曲目「The Kingdom」
http://www.youtube.com/watch?v=D_jUPk6c0OQ&feature=related
・エルボー(Elbow)のヴォーカリスト、ガイ・ガーヴェイ(Guy Garvey)がゲスト・ヴォーカルの3曲目「Murder of Birds」
http://www.youtube.com/watch?v=35EeM5DHgRU&feature=related
現代版、ピーター・ガブリエル(Peter Gabril)&ケイト・ブッシュ(Kate Bush)という趣も。
そういえば、タイトル曲「Hunting My Dress(ハンティング・マイ・ドレス)」でバッキング・ヴォーカルを務める、プロデューサー、トニー・バーグ(Tony Berg)の娘、ズィー・バーグ(Z Berg)のバンド、ザ・ライク(The Like)の2ndアルバム「Release Me」も最近発売(2010年)。
プロデューサーがリリー・アレン(Lily Allen)やエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)でおなじみのマーク・ロンソン(Mark Ronson)で、まるでアメリカ版キノコホテルかというような変貌ぶりで少々びっくり。
・Youtube上の「Wishing He Was Dead」のプロモーション・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=ifAU55G92FE&feature=channel
余談ではありますが。
ボーナス・トラックで嬉しいのは、インディーズのOarfin Recordsからのデビュー盤「Silverscreen Demos」(2004年)からのタイトル曲「Silverscreen」。
b-side from Hunting My dressと表記された(シングルがあるのでしょうか?)「My Boo」、ライブでのサポート・ギタリストであり、Wikipediaによればバンド・オブ・ホーセズ(Band of Horses)の元メンバーでもあるらしいブレイク・ミルズ(Blake Mills)がヴォーカルの「Wintersong」もなかなかの出来。
その深アメリカ的世界は、ジョアンナ・ニューサム(Joanna Newsom)とも通ずるジェスカ・フープ(Jesca Hoop)、私はジェスカの方が断然好きですが日本盤が出ないのはなぜ?
ボーナス・トラックを考えるとこちらをお勧めせざるを得ない、 ヴァンガード・レコード (Vanguard Records)盤「Hunting My Dress(ハンティング・マイ・ドレス)」、まずはお試しあれ。
| 固定リンク
« これは面白い!非メインストリームに生きる中小企業経営者必読の書。日暮泰文「のめりこみ音楽起業―孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール」 | トップページ | 「東京地裁 粉飾決算による棚卸商品過大計上損に対する更正を支持 過去の粉飾による損失はその後の事業年度の損失には該当せず」(「週刊税務通信3133号 2010年10月04日」より) »
「音楽等(やや通向)」カテゴリの記事
- アカウンティング&ミュージック 2023年邦楽ベスト3。第3位:大貫妙子(Taeko Onuki)「Taeko Onuki Concert 2022(タエコ・オオヌキ・コンサート 2022)」(2024.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2023年邦楽ベスト3。第2位:くるり(Quruli)「感覚は道標(Driven By Impulse)」(2024.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2023年邦楽ベスト3。第1位:椎名林檎(Ringo Sheena)「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常(Sheena Ringo & The Others Know:Impermanence)」(2024.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2023年洋楽ベスト3。第3位:ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)「i/o (アイ/オー)」(2024.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2023年洋楽ベスト3。第2位:スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)「Javelin (ジャヴェリン)」(2024.01.03)
コメント