選曲、アレンジ、歌いこなし、ジャケット・デザイン、どれをとっても最高のカバー・アルバムです。UA(ウーア)「KABA(カバ)」
まず、いつも素晴らしいUA(ウーア)作品のジャケット・デザインですが、今回も、最近のUA作品を手がける永戸鉄也のデザインながら、くらもちふさこの描き下ろし漫画を使用。
くらもちふさこ描き下ろしのジャケット・デザインといえば、小西康陽の女性アーティストへの提供曲集、「きみになりたい。」(2004年3月)も素晴らしい出来でした。
今回は、よりインパクトが強い仕上がりで、「ATTA(アッタ)」(2009年7月)と同様にUA(ウーア)の発案と思われるアルバム・タイトル、「カバ?」という吹き出しが最高。
また、UA(ウーア)のカバー・アルバムとしては、2003年4月から2006年3月までNHK教育テレビで放送された「ドレミノテレビ」で取り上げられた曲を集めた、「うたううあ」(2007年12月)がありましたが、これも傑作カバー・アルバムでした。
・You Tube上の1曲目「もりのくまさん」の「ドレミノテレビ」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=PvFlC9z9gJs&feature=related
カバーだと、UA(ウーア)の歌の上手さ、表現力がさらに際立ちます。
「KABA(カバ)」(2010年6月)ですが、まずは選曲が実に素晴らしい。
ピンク・レディー「モンスター」(1978年)、HIS「夜空の誓い」(1991年)、荒井由実「きっと言える」(1973年)、笠置シヅ子「買い物ブギ」(1950年)、作詩:来生えつこ、作曲:来生たかおの薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」(1981)、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)「デイ・ドリーミング(Day Dreaming)」(1972年)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chilli Peppers)「アンダー・ザ・ブリッジ(Under the Bridge ) 」(1991年)、フィオナ・アップル(Fiona Apple)「ペイパー・バッグ(Paper Bag)」(1999年)、七尾旅人「わたしの赤ちゃん」(未CD音源化)、ビョーク(Björk)「ハイパーバラッド(Hyperballad)」(1996年)、スタンリー・キューブリック監督映画「スパルタカス」のテーマ曲「Love Theme From "Spartacus"」(1960年)、服部良一作曲の名曲「蘇州夜曲」、レディオ・ヘッド(Radiohead)「ノー・サプライゼズ(No Surprises)」 (1997年)、中山千夏「妖怪にご用心」(1973年)、ネーネーズのこやまよしこ「tiru-ru-shi」 (2008年)。
私が特に気に入ったのは、細野晴臣、故・忌野清志郎、坂本冬美による音楽ユニット、HISの「夜空の誓い」、ビョーク(Björk)で私が一番好きな曲「ハイパーバラッド(Hyperballad)」、永井豪原作アニメ「どろろんえんまくん」のエンディングテーマ、中山千夏「妖怪にご用心」。
どれも、そもそも自分が好きだった曲だということを再発見。
・You Tube上のHIS版「夜空の誓い」のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=qvKJCb1h0to
・You Tube上のビョーク(Björk)版「ハイパーバラッド(Hyperballad)」のプロモーション・ビデオ(PV)。
http://www.youtube.com/watch?v=yGpLMNnhLFo
・You Tube上の永井豪原作アニメ「どろろんえんまくん」のエンディングテーマの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=5IvRuDcC04g
この曲は、中山千夏の詩がすごすぎます。
そして選曲だけでなく、内橋和久、鈴木正人等によるアレンジ、そして何よりもカバー曲を見事に自分のものとしてしまうUA(ウーア)の歌いこなしの素晴らしいこと。
ピンク・レディー「モンスター」なんて、はじめ原曲がわからなかったもんなぁ。
UA(ウーア)のカバー・アルバム、今後も期待させていただきます。
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