歳を重ねるって素晴らしいと勇気づけられる、最高のライヴ。キャロル・キング&ジェイムス・テイラー (Carole King & James Taylor)「トルバドール・リユニオン(Live at the Troubadour)」
2007年11月にロサンジェルスの老舗ライヴ・ハウス「トルバドール(Troubadour)」で開催された、同ライヴ・ハウスの50周年を記念した、36年ぶりとなる歴史的再会ライヴ、キャロル・キング&ジェイムス・テイラー (Carole King & James Taylor)「トルバドール・リユニオン(Live at the Troubadour)」(2010年5月)が発売。
写真家のジェームズ・オメーラ(James O’Mara) と作家のケイト・ライアン(Kate Ryan)のコンビ、オメーラ&ライアン(O’Mara&Ryan)の手による、素晴らしいジャケットから十分に想像ができるように、単なる懐メロ・ショーではない、歳を重ねるって素晴らしいと勇気づけられる、最高のライヴ・アルバムです。
まずは、1曲目「花(Blossom)」のジェイムス・テイラー(James Taylor)のアコースティック・ギター、キャロル・キング(Carole King)のアコースティック・ピアノの音の素晴らしいこと。
エンジニアは、本作参加の名ドラマー、ラス・カンケル(Russell Kunkel)の息子、ナザニエル・カンケル(Nathaniel Kunkel)。
この録音の素晴らしさが、本作を単なる懐メロ・ショーではなく、キャロル・キング(Carole King)とジェイムス・テイラー(James Taylor)が長い旅路の末に行き着いた、珠玉のライヴ作品へと昇華させています。
You Tube上の1曲目、ジェイムス・テイラー(James Taylor)作「花(Blossom)」の本作のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=QZ7Qyi3CpCQ&feature=related
さらに、素晴らしいのが、バックを務めるダニー・クーチマー(Danny Kortchmar:Guitar)、リーランド・スクラー(Leland Sklar:Bass)、ラス・カンケル(Russell Kunkel:Drums)のザ・セクション(The Section)の面々。
特に、クーチ(Kootch)こと、ダニー・クーチマー(Danny Kortchmar)のギターのカッコ良さ。
日本を代表するギタリスト、佐橋佳幸がなぜ、ダニー・クーチマー(Danny Kortchmar)にあれほど惚れ込んでいるのかがよくわかります。
You Tube上の3曲目、ダニー・クーチマー(Danny Kortchmar)作「マシンガン・ケリー(Machine Gun Kelly)」の本作のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=ixz8Dq5CNyc&feature=related
You Tube上のキャロル・キング(Carole King)作、5曲目「イッツ・トゥー・レイト(It's Too Late)」、6曲目「スマックウォーター・ジャック(Smackwater Jack)」の本作のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=idEVQ5k88aE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=4FYw-bYUJGU&feature=related
たまりません。
なお、フォークの刺さったアナログ・レコードのジャケットが印象的な、ザ・セクション(The Section)「フォーク・イット・オーヴァー(Fork It Over)」(1977年)も、2010年4月に紙ジャケ再発されていますので、お見逃しなく。
「トルバドール・リユニオン(Live at the Troubadour)」、加藤和彦にも、こんな作品を作ってほしかったなぁなんて思わず思ってしまう、歳を重ねるって素晴らしいと勇気づけられる作品です。
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コメント
来日公演は前から4列目で観ました。
1曲目の【Blossom】のイントロでのエレアコの音の良さにしびれ、ジェームズテイラーの
唄声にほれぼれしました。
2曲目の【So Far Away】のイントロでもうこみ上げました。
それから、終演までの間、数ある来日公演あれど、こんなに泣いたのは初めてです。
これだけの珠玉の名曲達と、完璧なパフォーマンスと、暖かい会場の雰囲気
がそろってパッケージされたDVDは珍しいです。
マーチンスコセッジが撮らなきゃいけなかったのは、この映像だったのじゃないかと、
そう思いますけどね。
投稿: tommy_sasuga | 2010年6月 5日 (土) 00時57分
tommy_sasugaさん、コメントありがとうございます。
日本公演も、評判が高く、音も良かったようですね。
歳を重ねることにより、テクノロジーの進歩を十二分に享受するお二人、素敵です。
もちろん、枯れることを知らない、圧倒的な才能があってのことかとは思いますが。
投稿: Accounting&Music | | 2010年6月 6日 (日) 00時30分