あまりにも寡作な究極を求めるメロディ・メイカーにしてサウンド・クリエイター、オウズリー(Owsley)をこれまたあまり知られているとはいえない外仕事で偲ぶNO.1。「A Tribute to the Cars: Substitution Mass Confusion」
当ブログでも思わぬ反響があった、オウズリー(Owsley)ことウィル・オウズリー(Will Owsley)のあまりにも早すぎる死。
これは、オウズリー(Owsley)の音楽を聴いたことがある人が、なぜこんなに素晴らしい音楽なのに知られていないのだろう、これから花が咲くのだろうと感じていた証拠でしょう。
今回は、あまりにも寡作な究極を求めるメロディ・メイカーにしてサウンド・クリエイター、オウズリー(Owsley)をこれまたあまり知られているとはいえない外仕事で偲びたいと思います。
まずは、影響を強く受けたというザ・カーズ(the Cars)の「Got a Lot on My Head」の、オウズリー(Owsley)名義でのカヴァーが収録された「A Tribute to the Cars: Substitution Mass Confusion」(2005年)からです。
「A Tribute to the Cars: Substitution Mass Confusion」(2005年)のライナー・ノーツで、メロディックでハードにロックするという自分の音楽に大きな影響を与えたのがザ・カーズ(the Cars)であり、いつもそのソングライティングとロイ・トーマス ・ ベイカー(Roy Thomas Baker)によるエンジニアリング及びプロデュースを自分の仕事でのベンチ・マークにしてきたと語るオウズリー(Owsley)。
ザ・セマンティクス(The Semantics)の盟友、ミラード・パワーズ(Millard Powers)をベーシスト/エンンジニアとして迎え、選んだ曲は、ザ・カーズ(the Cars)の全米第3位大ヒット作、「キャンディ ・ オー(Candy-O)」(1979年)収録、B面4曲目「Got a Lot on My Head」。
・You Tube上のオウズリー(Owsley)版とザ・カーズ(the Cars)版の「Got a Lot on My Head」の音のみ。
http://www.youtube.com/watch?v=oV7utH1JbR4
http://www.youtube.com/watch?v=laKCB9SVvL0
原曲の良さを残しながら、それ以上の出来栄えに入念に仕上げるオウズリー(Owsley)、正にカヴァーの達人ともいうべき領域。
トッド・ラングレン(Todd Rundgren)「誓いの明日(Faithful)」(1976年)のような、カヴァー・アルバムをぜひ残して欲しかったと思います。
オウズリー(Owsley)自身も、究極のメロディーでないと気がすまないというメロディー、1年以上かけて書くという歌詞という、自らを追い込んだのかもしれないソングライティングの束縛から解放されて、単純に音楽を楽しめたかもしれませんから。
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コメント
Will Owsleyの死後、僕は彼の音楽に出会いました。
旧CDの再発や遺作のリリースを本当に心待ちにしています。
投稿: 0samurai | 2010年5月10日 (月) 23時01分
0samuraiさん、コメントありがとうございます。
オウズリー(Owsley)の再発や遺作のリリース、期待したいですね。
あれだけの録音オタクだったのですから、デモ・テープはかなりあるのではないかと思います。
投稿: Accounting&Music | | 2010年5月12日 (水) 02時46分