非の打ちどころのないすごい完成度、歌、演奏、録音の熟成された気持ちよさに酔いしれさせていただきました。シャーデー(Sade)「ソルジャー・オブ・ラブ(Soldier of Love)」
シャーデー(Sade)は、ヴォーカルのシャーデー・アデュ(Sade Adu)のソロかと思うと、実は、彼女とポール・スペンサー・デンマン(Paul Spencer Denman:ベース)、アンドリュー・ヘイル(Andrew Hale:キーボード)、スュワート・マシューマン(Stuart Matthewman:ギター・サックス)のメンバーからなる歴としたイギリスのバンド。
日本では、デビュー・アルバム「ダイアモンド・ライフ (Diamond Life)」(1984年)のおしゃれな雰囲気もあり世界的ブレーク前から、現在のクラブ・カルチャーの先駆けとも言える当時のカフェ・バーと呼ばれたスポットで大人気。
1984年の来日公演の場所も、カフェ・バーの代表、六本木インクスティックでした。
時を重ねて幾年か、シャーデー(Sade)は、アルバム総セールス5,000万枚という順調なセールスを重ねるだけでなく、音楽的にも深みを増し、今やミュージャンズ・ミュージシャンとして確固たる地位を確立。
「ソルジャー・オブ・ラブ(Soldier of Love)」の恐るべき完成度、似ていると言われる前作「ラヴァーズ・ロック(Lovers Rock)」(2000年)と聴き比べてみると、本作の方がよりしっとりとした潤いに満ちた音像。
どちらもマイク・ペラ(Mike Pela)の副プロデュースとミキシングですが、今回は同じく寡作で知られるピーター・ガブリエル(Peter Gabiriel)所有のリアル・ワールド・スタジオ(Real World Studio)での録音であることが関係しているのでしょうか。
その「可愛げのなさ」から少々退屈感を覚え、熱心なファンとは言えない私も、「ソルジャー・オブ・ラブ(Soldier of Love)」の気持ち良さには脱帽です。
・1曲目「ソルジャー・オブ・ラブ(Soldier of Love)」の映像。
日本のソニー・ミュージック・オフィシャルサイトのプロモーション・ビデオの抜粋映像。
http://www.sonymusic.co.jp/?41236990_EICP-1324&41236990_EICP-1324_02VFL
You Tube上の、2010年4月のベルリン(Berlin)はEcho Awardsでのライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=OWRaUC-wrx8&feature=related
シャーデー・アデュ(Sade Adu)、大変失礼ながら、51歳とは思えない美しさ。
アーティストとして、理想的な創作活動を続けるシャーデー(Sade)、次の作品は何年後になるかわかりませんが、さらなる完成度の作品を期待させていただきます。
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