これはクリス・ステイミー(Chris Stamey)だ!なんて個人的には喜んでしまう少々予想外の傑作。MGMT「コングラチュレイションズ(Congratulations)」
デビュー・アルバム、「オラキュラー・スペクタキュラー(Oracular Spectacular)」(2007年)が、NME's Top Albums Of The Year 2008(NME誌 2008年ベストアルバム)の第1位になったり、グラミー賞最優秀新人賞にノミネートされるなど、各方面で絶賛されたMGMT。
そんなMGMTの期待の2ndアルバム、「コングラチュレイションズ(Congratulations)」(2010年4月)が到着。
本人達も前作のイメージを持って聴くとショックを受けるかもと公言する、シングル向キラー・チューンの見当たらないかなりサイケデリックな浮遊感あふれるトータル・アルバム。
レコード会社の人はがっくりきただろうなぁと思いつつ聴きこんで行くと、これは元ザ・ディービーズ(The dB's)のクリス・ステイミー(Chris Stamey)の世界だなんて個人的には喜んでしまうなかなかの傑作です。
・1曲目「イッツ・ワーキング(It's Working)のYou Tube上のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=oFqsOFFVMzs
この曲なんて、「スタンズ・フォー・デシベルズ(Stands for deciBels)」(1981年)の頃のザ・ディービーズ(The dB's)みたいだ、なんておじさんは狂喜。
・7曲目「ブライアン・イーノ(Brian Eno)」のYou Tube上のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=ZgBrxawHlko
タイトル通り、「ブライアン・イーノ(Brian Eno)」を讃える歌。
この曲の歌詞で知りましたが、ブライアン・イーノ(Brian Eno)の本名って、ブライアン・ピーター・ジョージ・聖ジョン・ル・バティスト・ドゥ・ラ・サール・イーノ(Brian Peter George St. Jean le Baptiste de la Salle Eno)なんですね。
この曲は、ザ・モノクローム・セット(The Monochrome Set)みたいだなんて、おじさんはまたも大喜び。
時代は巡るなぁなんて懐古趣味的にも楽しめますが、ベン・ゴールドワッサー(Ben Goldwasser)とアンドリュー・ヴァンウィンガーデン(Andrew VanWyngarden)の手による、アルバム全体を貫くメロディーのセンスの良さは特筆もの。
amazonのカスタマー・レビューを見ても、意外にも総じて好意的評価の「コングラチュレイションズ(Congratulations)」、MGMT、今後の音楽界を背負う実力派です。
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コメント
いやあ、クリスステイミーというか、はたまたレイワンダーというか
スゴイねえ。
この曲調がキャーキャーいわれてるってのが、信じられないねえ。
どうなってんのか。
投稿: tommy sasuga | 2010年4月19日 (月) 23時46分
tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
ジャケットは正直言って趣味じゃないんですけど(笑)、MGMT、音楽はすごくセンスがあって良いと思います。
ヴァンパイア・ウィークエンド (Vampire Weekend)もそうですが、アメリカやイギリスの音楽市場、なかなかなものですね。
投稿: Accounting&Music | 2010年4月20日 (火) 00時57分
MGMT聴きました。
最近のアメリカものでは、かなり面白かったです。
しかし、MGMTより、THE dB'Sの方が、もっと新鮮ですね。久しぶりに聴いてますが。
特に『STAND FOR THE DECIBELS』ですね。
アレックスチルトンも逝ってしまったので、もはやクリスステイミーに賭けたいが、最近だいぶ
スクェアな感じですなあ。
路線 戻してほしいですが。
投稿: tommy sasuga | 2010年5月 1日 (土) 19時22分
tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
クリス・ステイミー(Chris Stamey)は、アレックス・チルトン(Alex Chilton)のバンドのベーシストという経歴もありましたね。
というわけで見つけました!
SXSW 2010、「Alex Chilton Tribute」でのクリス・ステイミー(Chris Stamey)先生の雄姿。
http://www.youtube.com/watch?v=uhvJg5c2-2E&feature=related
老眼鏡(?)かけてたって見事なアシッド感覚、MGMTファンにも認知してもらえるといいですね(笑)。
投稿: Accounting&Music | | 2010年5月 2日 (日) 23時28分
クリスステイミー映像のご紹介ありがとうございました。
いやあ、おじさんになりましたねえ。
一方、バックを務める 現ビックスターというか、復活ポウジーズも変化が観られます。
リードギタリストのジョンオウアーが太りましなあ。
ベースのケン ストリングスフェローは変わらない感じですが。
ビックスターも使命を果たしたでしょう。
いよいよ、ポウジーズとして、バンドで登場してほしいですなあ。
投稿: tommy_sasuga | 2010年5月 7日 (金) 06時32分
tommy_sasugaさん、コメントありがとうございます。
リマスター・再発に加えて、You Tubeには映像の洪水、音楽リスナーにとって夢のような時代になったと思っております。
ミュージシャンにとってはきついかもしれませんが。
投稿: Accounting&Music | | 2010年5月 7日 (金) 23時26分