まだやってたのと思って聴くとびっくりの、音楽の理想郷、古きよきロンドン(London)のミュージック・ホール(Music Hall)文化をコンセプトとした大傑作トータル・アルバム。マッドネス(Madness)「The Liberty of Norton Folgate Silver Edition」
「ワン・ステップ・ビヨンド~デラックス・エディション(One Step Beyond...)」(オリジナル:1979年、デラックス・エディション再発2009年12月)が発売になった際に、気が付いたのがマッドネス(Madness)の新譜、「The Liberty of Norton Folgate」(2009年5月)。
まだやってたんだと、ちょうど11月に発売になったばかりのジュリアン・テンプル(Julien Temple)監督のDVD付「The Liberty of Norton Folgate Silver Edition」(2009年11月)を購入。
聴いてみてびっくりの、音楽の理想郷、古きよきロンドン(London)のミュージック・ホール(Music Hall)文化をコンセプトとした、ブリティッシュ・ポップ・ミュージックの大傑作のひとつといって良いトータル・アルバムです。
ザ・ビートルズ(The Beatles)、ザ・キンクス(The Kinks)、XTC、スクイーズ(Squeeze)などのブリティッシュ・ポップ・ミュージックの小粋かつ郷愁を誘うセンスの地下水脈が、古きよきロンドン(London)のミュージック・ホール(Music Hall)文化。
音楽的には、近田春夫がロックン・ロールでないからザ・ビートルズ(The Beatles)で嫌いなところと言う、ブンチャ、ブンチャといったリズムの世界。
「The Liberty of Norton Folgate」は、小粋かつ郷愁を誘うミュージック・ホール(Music Hall)の世界をコンセプトにしたトータル・アルバム。
ヴォーカルのサグス(Suggs)こと、グラハム・マクファーソン (Graham McPherson)のこのインタビューによると、「The Liberty of Norton Folgate」とは、ロンドン(London)にあった法的に周囲から独立した自由地区で、アーティスト、詩人等が集まった活気に満ちたボヘミアンの理想郷らしく、それにインスパイアされた温故知新的本作は、かなりの自信作と自負している模様。
日本盤が未発売の状況では、「The Liberty of Norton Folgate Silver Edition」付属の、ジュリアン・テンプル(Julien Temple)監督の、ミュージック・ホール(Music Hall)、ハックニー・エンパイア(Hackney Empire)でのライヴを中心としたDVDをあわせて楽しみたいところ。
・You Tube上のタイトル曲「The Liberty of Norton Folgate」のジュリアン・テンプル(Julien Temple)監督の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=z0KYzJqiEks
日本人の琴線にも訴える、哀愁たっぷりのメロディーがたまりません。
観客として来ているファンからの愛され方もたまらなく良いですね。
また、アルバム自体の存在意義が薄れてきている「音楽水道時代」に、コンセプト・アルバムという心意気もまったくもって、頼もしいところ。
年をとったバンドの在り方として、こんなにカッコ良くなるなんて、マッドネス(Madness)、心から脱帽です。
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