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坂本龍一総合監修の童謡プロジェクトの完結編、全曲素晴らしい傑作です。「にほんのうた 第四集」

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 現在の音楽シーンをリードするアーティストが、世代を超えて愛されてきた童謡と唱歌を新たな解釈によって子供たちに伝え残していくという、自身のレーベルcommonsを舞台にした坂本龍一総合監修のプロジェクト、「にほんのうた」。

 その第4弾にして完結編、「にほんのうた 第四集」(2010年1月)が発売。

 以前に当ブログで、第2弾、第3弾と尻あがりに素晴らしくなってきたと指摘させていただいたきましたが、締めくくりの「にほんのうた 第四集」、全曲素晴らしくシリーズを代表する傑作です。

 素晴らしい全曲について簡単にコメントいたします。

1.細野晴臣+木津茂理+青柳拓次「 村の鍛冶屋」

 LITTLE CREATURES(リトル・クリーチャーズ)の青柳拓次編曲、細野晴臣の低音ヴォーカル、謡歌手・太鼓奏者の木津茂理(Shigeri Kitsu)の合いの手、仙波清彦のおはやしパーカッションが印象的な1曲目。

2.北風小僧の寒太郎(中納良恵+ASA-CHANG)

 ASA-CHANG&巡礼の評価も高いASA-CHANG編曲、EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)の中納良恵の歯切れの良いヴォーカルが素晴らしい、本アルバムの中でも屈指のナンバー。

3.冬の星座(ショコラ)

 THE CORNLIUS GROUP(ザ・コーネリアス・グループ)の清水ひろたか編曲、ショコラのヴォーカル曲で、ドラムは清水ひろたかの奥方であるあらきゆうこ。

 「にほんのうた 第三集」での片寄明人に続く、Chocolat&Akito (ショコラ&アキト)のメンバーの参加、ファンとしては嬉しい限りです。

4.小ぎつね(イノトモ+ピラニアンズ)

 ピアニカ前田編曲、イノトモのヴォーカル曲。

 ピアニカ前田の鍵盤ハーモニカとアフリカっぽいギターの組み合わせが印象的です。

5.とうだいもり(岡林信康)

 岡林信康編曲で、原曲を生かしたストレートな一曲。

6.たきび(中山うり)

 s-kenプロデュース、中山うりの声の美しさが際立つナンバー。

 以前に当ブログでも接点がないのではとの話題になりましたが、坂本龍一関与作品でのs-ken参加は珍しいかもしれません。

7.冬景色(元ちとせ)

 いぶし銀のギタリスト、間宮工編曲、元ちとせの存在感あるコブシ・ヴォーカルが気持ちいい。

8.冬の夜(小林翔+栗原務)

 LITTLE CREATURES(リトル・クリーチャーズ)のドラム、栗原務編曲、本アルバムで初めて知った小林翔のヴォーカル曲で、目下、私が一番好きなナンバー。

 小林翔は、MySpace Japanとソニー・ミュージックアーティスツがコラボレーションし、2009年に開催されたオーディション「プリプロ」に合格し、ソニー・ミュージックアーティスツ(Sony Music Artists)に現在所属しているらしく、今後に大きな期待。

9. ペチカ(嶺川貴子+rei harakami)

 CORNELIUS(コーネリアス)こと小山田圭吾の奥方、嶺川貴子ヴォーカル曲は、レイ・ハラカミ(rei harakami)編曲で。

 ワン・パターンと言われようと「レイ・ハラカミ(rei harakami)」のサウンドは、やっぱり最高、小山田家でも人気の模様。

 しかし、レイ・ハラカミ(rei harakami)の新作はどうなっているのでしょうか?

10.雪(Saigenji)

 こういう企画盤には欠かせない印象のサイゲンジ(Saigenji)ヴォーカル曲は、自身の編曲で。

 和製アル・ジャロウ(Al Jarreau)ともいうべき躍動感あふれる肉感的な素晴らしい声は、どの曲を歌っても印象に残ります。

11.雪の降るまちを(手嶌葵+坂本龍一)

 締めくくりは、総合監修者、坂本龍一編曲、ジブリアニメでおなじみ手嶌葵のヴォーカルで。

 坂本龍一+手嶌葵、すごく合っていると思います。

 大変失礼ながら「アラスカの氷の音」よりも日本の童謡と唱歌の方が私は好きです。

 坂本龍一総合監修のプロジェクト、にほんのうた、まだお聴きになっていない方なら「第四集」をまずはおすすめいたします。

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コメント

「にほんのうた第四集」購入しました。どの曲もアレンジが斬新で今の時代にマッチしていると思いました。耳慣れたメロディなのに新しい歌を聴くように楽しめました。
岡林信康さんの「とうだいもり」は絶品です。

投稿: 名無し | 2010年2月 7日 (日) 11時06分

名無しさん、コメントありがとうございます。
「にほんのうた第四集」、良いアルバムですね。
もともとジャパニーズ・ルーツ・ミュージック指向を持った岡林信康の参加もピッタリだと思います。

投稿: Accounting&Music | 2010年2月 8日 (月) 00時08分

MMT89年卒岡本です。
今週、たまたま「にほんのうた 第四集」を聴いて圧倒されました。検索したらこのサイトを見つけて驚きました。
このCD、音もよくて感心します。
クレジットのスペシャルサンクスに小倉の名前があるのはなぜでしょうか。
ではまた!

投稿: 岡本(MMT) | 2015年4月17日 (金) 16時19分

岡本さん、コメントありがとうございます。
坂本龍一総合監修のプロジェクト、「にほんのうた」、第四集は特にいいですね。

小倉氏の名前があるのは、SMA所属のアーティスト、おそらくASA-CHANGが参加しているからではないでしょうか。

ところで、
本盤1曲目の木津茂理と、岡村靖幸によるコラボシングル「東京音頭」が7月8日にリリース!
http://natalie.mu/music/news/144412
楽しみです。

P.S.佐々木敦「ニッポンの音楽」あとがきで貴殿のお名前を発見。
   ご活躍のことお慶び申し上げます。

投稿: Accounting&Music | 2015年4月18日 (土) 21時47分

われらが茂理さんも精力的にご活躍で素晴らしいですね。
ASA-CHANG、いまもSMAでしたか!
『ニッポンの音楽』、手にとってくださりありがとうございます。
ではでは~。

投稿: 岡本(MMT) | 2015年4月22日 (水) 17時57分

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