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一人勝ちユニクロ、柳井正社長「日本は安心を求めて志がなくなった」(「週刊文春」2009年12月31日・1月7日新年特大号より)

H220115_123117  リーマン・ショック後の混乱がまだまだ続く経済界で、正に「一人勝ち」状態なのが、ユニクロなどを擁する株式会社ファーストリテイリングの柳井正社長。

 そんな柳井正社長のインタビューが、「週刊文春」2009年12月31日・1月7日新年特大号に掲載されていましたが、これがすごく面白い。

 なんといっても、「「独裁者」柳井正とユニクロ帝国」という刺激的かつ批判的な特集の中でインタビューに応じ堂々と正論を展開しています。

■柳井正社長の「正論」

 低価格、低賃金、グローバル化が、デフレを加速するのではないかとの批判が出ており、「ユニクロ型デフレ」批判についてどう思うかという記者の質問に対しては、グローバル化は現実であり日本だけ避けて通ることはできず、避けるには閉じるしかないがそれでは成長できず、日本は少子化が進み、物質的に豊になったことで満足していて、日本人は安心を求めて志がなくなったと冷静に分析。

■柳井正社長のビジネス論

 ビジネスは毎日がつらいが、見方によったらビジネスほど面白いことはなく、売上とか収益とか毎日成績表をもらうのと同じで、お客様に喜んでもらってしかも儲かりこんないい仕事はないと思うとのこと。

■上記から感じること

 経済成長することがそんなに必要なのかというならば、以前に村上龍氏が日本経済新聞「経済教室」で指摘していたように、日本も以前は貧しく、国民皆保険、下水道等のインフラも不十分で、1950年代初頭の平均寿命が男女とも60歳そこそこだったのが、戦後の高度経済成長により今の若い人が当たり前のように思っている豊な社会が生まれたのは紛れもない事実。

 「安心」は天から降ってきたのではないのであり、「安心」がこのまま持続できる保証は実はありません。

 ビジネス論を含め、柳井正社長の原理原則を捉える力、見事です。

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