切れ味鋭いカッティングのギターは今聴いても最高、個人的には思い出がいっぱい詰まった1枚。ビジネス(Business)「ビジネス(Business)」
「アカウンティング&ミュージック 2009年邦楽再発ベスト5(Accounting&Music 2009 Japan music Reissue Best 5)」で、先行してご紹介させていただきましたが、遂に再発の波はここまで押し寄せてきたのかと感慨深いものがありますが、ビジネス(Business)のデビュー・アルバム、「ビジネス(Business)」(オリジナル:1980年、再発:2009年11月)が再発。
本作は、個人的には思い出がいっぱい詰まった1枚。
当時、一緒にバンドを組んでいた、その後にPINK(ピンク)のギタリストとして活躍した故渋谷ヒデヒロ(英広)が大好きで、確か8曲目「Gray」を一緒にカヴァーした記憶があり、当時の彼のプレイの正体は、実は、西衣一実(Kazumi Nishiyori)+アート・リンゼイ(Arto Lindsay)。
和製ポリス(The Police)と呼ばれたビジネス(Business)、当時のヘタウマNEW WAVE勢の中で演奏が抜群に上手く(その理由は監修者田中雄二氏の解説参照)、西衣一実(Kazumi Nishiyori)のしっかりとしたピッキングで切れ味鋭いカッティングのギターは、今聴いても最高です。
ビジネス(Business)は、「わめいてVocal」:美空どれみ、「きざんでGuitar」:西依一実、「はじいてBass」:増本博人、「くるってDrums」:茂手木秀明からなる、スカ・レゲエ・ベースのニュー・ウェーブ・サウンドに歌謡曲っぽい日本語曲を乗せたロック・バンド。
1980年に、アルバム「ビジネス(Business)」でデビューし、当時竹内まりやもいたセイダイ企画というプロダクションに所属していたため、テレビなどの露出も多かったものの、今回同時に再発された2ndアルバム「CRISIS(クライシア)」(オリジナル:1982年、再発:2009年11月)を残して解散。
その後、各メンバーともに目立った音楽界での活躍がなかったために、現在では知る人ぞ知る存在で、大変申し訳ありませんが、私もその存在を実は忘れかけていました。
初CD化だという再発の監修者、「電子音楽 In JAPAN」の田中雄二氏の愛情溢れる解説によれば、西依一実は東京生まれながらブルースをやりたくて大阪に移住し、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「サム・ガールズ(Some Girls)」(1978年)を聴いてバンドをやりたくなり結成したのがビジネス(Business)。
そして、ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)を聴いて、ビジネス(Business)のスタイル、スカ・レゲエ・ベースのサウンドに開眼したとのこと。
確かに、切れ味鋭いカッティングのギターを中心としたシンプルなバンド・スタイル、実はポリス(The Police)というよりも、1st「ルック・シャープ(Look Sharp!)」(1979年)から2nd「アイム・ザ・マン(I'm the Man)」 (1979年)にかけてのジョー・ジャクソン(Joe Jackson)にそっくりですね。
・You Tube上の、ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)「I'm The Man」のライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=el66jnuItYc
ゲイリー・サンフォード(Gary Sanford)の切れ味鋭いカッティングのギターもカッコ良いですね。
そういえば、渋谷ヒデヒロ(英広)も、初期のジョー・ジャクソン(Joe Jackson)が好きで、ルック・シャープ(Look Sharp!)のジャケット写真のようなつま先がとがった靴を見つけてきて喜んで履いていたなぁ。
走馬灯のようにいろいろな記憶が呼び覚まされる、「音楽水道時代」です。
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