依頼者の思いを形にする。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀 人気ショップは、こうして生まれる インテリアデザイナー・片山正道」
■以前から注目していた片山正道氏
私が最初に片山正道氏に注目したのは、1990年代後半、藤原ヒロシに似ているので藤原ヒロシ2号という意味のあだ名らしい NIGO(ニゴー)のアパレル・ブランド「A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)」のショップ・デザイン。
そもそも、CORNELIUS(コーネリアス)こと小山田圭吾に注目していたら、なんか仲の良いNIGOという人物がいる、そのNIGOが大成功した「A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)」の実に大胆なショップ・デザインは、片山正道氏という元パンク・ロッカーの人らしいというような流れ。
片山正道氏の元パンク・ロッカーという経歴は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ではなぜか全然触れられてませんでしたが、私の頭にはなぜか焼きついており、クリエイティブディレクター佐藤可志和氏が出てきたときに元パンク・ロッカーという経歴で、片山正道氏と似ているなと思った記憶が。
■ユニクロと片山正道氏
そうこうするうちに、その元パンク・ロッカーという経歴を同じくする佐藤可志和氏が、ユニクロ ソーホー ニューヨーク店の店舗デザインを片山正道氏に依頼し、片山正道氏の名はストリート・カルチャー界から一躍経済界全般にまで浸透。
その辺の事情は、佐藤可志和氏の装幀も鮮やかな、柳井正(著、監修) 「ユニクロ思考術」の「引き算で目立たせるデザイン インテリア・デザイナー 片山正道」でも触れられていますが、「ユニクロ効果」がNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」への登場につながっていることは間違いないでしょう。
■片山正道氏のプロの仕事術
片山正道氏のプロの仕事術、私が感心したのは、大胆な店舗デザインと裏腹な、その地道な仕事振り。
「客の目線になりきる」、「依頼者の思いを形にする」をモットーに、何度でも仮説→検証→仮説→検証のサイクルを徹底して重ね、依頼者のために考え抜く姿勢は、正にプロフェッショナル。
我々、会計事務所の問題解決の仕事に相通ずるものを感じました。
P.S.当ブログでもご紹介したスープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)の遠山正道社長の別事業、ネクタイ・ショップ「giraffe」の店舗デザインも片山正道氏でNHKでも写っていましたね。
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