恐るべきYou Tube時代。ミカ・バンドの貴重な映像で加藤和彦を偲ぶ。サディスティック・ミカ・バンド(Sadistic Mika Band)「HOT!MENU」
■「HOT!MENU(ホット・メニュー)」
前作「黒船(Black Ship)」(1974年11月)同様、クリス・トーマス(Chris Thomas)のプロデュース。
しかし、前作のピンク・フロイド (Pink Floyd)「狂気(The Dark Side Of The Moon)」(1973年)と相通ずるプログレ的トータル・アルバム感は全くなく、ラフにまとめられた印象のアルバム。
ただし、その後のジャズ・フュージョンというより「クロス・オーバー」ブームを先取りしたファンキーな演奏は当時は結構衝撃的で、個人的には印象深い作品。
■恐るべきYou Tube上で発見した貴重な映像:「HOT!MENU(ホット・メニュー)」関連
まずは、「HOT!MENU(ホット・メニュー)」関連で、ミカ・バンド解散後のサディスティックス(Sadistics)時代ですが、1曲目「WA-KAH!CHICO」の1976年9月のNOK(ノック)「ニューおもしろ倶楽部」 のTV映像。
http://www.youtube.com/watch?v=eQxMwFYLId8
次は、作詞者今野雄二氏が歌う、5曲目「ヘーイ ごきげんはいかが(HI!! JACK)」の同番組の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=cHZkF_VRHQs
■恐るべきYou Tube上で発見した貴重な映像:もっとすごい映像
シングル「ハイ・ベイビー」(1973年11月)のTV番組と思われるライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=3Mz8enqM5o0
何がすごいかって、ギターが高中正義ではなく、金子マリ&バックスバニー参加前の永井充男。
「日本ロック大系1957-1979[上]」(1990年)の市川清師氏による小原礼へのインタビューによると、高中正義は音楽的な誤解・行き違いがあってミカ・バンドを一時脱退、その際に参加したのが永井充男で、シングル「ハイ・ベイビー」(1973年11月)は永井充男で録音したと小原礼は明言。
ちなみに、高中については、どうしてもそのハデさが必要だったので、「お願いします。ごめんね」みたいな感じで、すぐに復帰してもらったとのこと(笑)。
次に、「塀までひとっとび(Suki Suki Suki)」の1975年7月のTV番組と思われるライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=CK0MzYAPicg
この映像がすごいのが、ベースがその後CBSソニー~ソニー・ミュージックエンタテインメント、BMGジャパンで活躍し日本コロンビアの社長も務めたジャック・松村こと故松村克己氏。
前述の小原礼へのインタビューによると、コマーシャリズムから離れてシリアスに音楽をやりたくなって、村上秀一や大村憲司とのバンブーに専念するためにミカ・バンドを脱退し、その後については青山学院高等部でクラスが同じだった後藤次利(最初はジャズ・ギタリストだったらしい)に頼んでいたはずで、ジャック・松村が加入していたのはよくわからないが後藤次利のスケジュールの都合ではないかとのこと。
もうひとつ、おまけは、「サイクリング・ブギ」の1981年1月のTBSのTV番組「アップルハウス」での、加藤和彦+竹内マリア+高中正義による映像。
http://www.youtube.com/watch?v=u_yDJ-0Mpss
この映像の注目は、バックのムーンライダーズ(Moonriders)の面々、岡田徹(key)、鈴木博文(B)、かしぶち哲郎(D)、白井良明(G)。
当時のムーンライダーズ(Moonriders)は、「アップルハウス」のハウス・バンド的存在で、「ルムバ・アメリカン」等の加藤和彦の曲のバックを務めた映像もあるはずで、どなたかYou Tube上にアップしていただきたいところです。
いやぁ、恐るべきYou Tube時代、つのだひろがドラムの「サイクリング・ブギ」なんてすごい映像もそのうち出てくるかもしれませんね。
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