実は元師匠です。鳴瀬喜博「宴暦EN・REKI ~NARUCHO 60 YEARS」
高校時代、サディスティックス(Sadistics)目当てに行った日比谷野音で対バンだった、金子マリ&バックスバニー(Mari Kaneko & Bux Bunny)での鳴瀬喜博には痺れました。
後で後輩から聞いた受け売り情報によると「モーモーベース」などとも呼ばれていたらしい、フレットレス・ベースの粘っこいプレイが実に洒落ており、グルーヴィーでしなやかな、派手で楽しいベースに引き込まれました。
その後、さらにFM放送された金子マリ&バックスバニー(Mari Kaneko & Bux Bunny)のライヴで、グラハム・セントラル・ステーション(Graham Central Station)「いかしたファンキー・ラジオ(My Radio Sure Sounds Good to Me)」(1978) 収録の「ブーギ・ベイビー(Boogie Witcha, Baby)」と「ターン・イット・アウト(Turn It Out)」をメドレーでカヴァーしていたのですが、超ファンキーで抜群にカッコ良く、さらに惚れ込みました。
「パウ(Pow)」ではなくこの2曲という選曲も絶妙。
あの金子マリ&バックスバニー(Mari Kaneko & Bux Bunny)のライヴ音源ですが、ぜひCD化してもらいたいなぁ。
そんなわけで、大学1年生の1980年、池袋のヤマハで、鳴瀬喜博のベース教室に申し込み1年ほどお世話に。
ところが、鳴瀬先生、仕事が忙しく、とにかく休講ばかり(笑)。
結局、ベースについて何かを教わったという記憶がほとんどないのですが、鳴瀬先生のベース・プレイは間近で見るとかなり軽やかなタッチで、強めのタッチだった自分にはできないなぁと思った記憶が。
その他、覚えていることは、鳴瀬先生はステージ同様いつも笑顔で明るく生徒は私以外は女性ばかりでモテモテだったこと、スペース・サーカスの岡野ハジメは今何をやっているのかと聞かれて「越美晴のバックをやっているよ。」と答えたのでヘーと思ったこと、ムーンライダーズ(Moonreiders)のレコードを大学生協で買って持っていたら「渋いねぇ」と言われたことなど。
「宴暦EN・REKI ~NARUCHO 60 YEARS」(2009年10月)収録曲の中での注目は、やっぱり「モーモーベース」全開の「ギター・ワークショップ Vol.1(GUITAR WORKSHOP Vol.1)」(1978年)収録、今やニューオリンズ在住の山岸潤史「 グルーヴィン(Groovin')」。
本盤の「ジャズベースにプレシジョンのフレットレスネックを取り付けてのチョッパー。フレット表示がないのよ、今じゃとても弾けない。これ若さ♪」というコメントも楽しい、実にグルーヴィーなナンバー。
このベース・スタイルって本当にオリジナルティがあって素晴らしかったのですが、その後、鳴瀬先生は、スタンリー・クラーク(Stanley Clarke)等の影響を受けて別なスタイルへと変化し、私の好みではなくなっていってしまったのが大変残残念。
「モーモーベース」の片鱗を感じさせる、本盤3曲目収録、金子マリ&バックスバニー(Mari Kaneko & Bux Bunny)「ある時(A certain time)」の1976年の「FUJITV-ニューミュジックスペシャル」でのライヴ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=0UNvEsya_9k
改めてアルバム通して聴いてみて、グルーヴィーでしなやかな、派手で楽しいベースという基本線は、昔も今も一貫。
だけど、私は、「モーモーベース」がまた聴きたいなぁ。
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