ストレンジなサウンドは一歩後退の感はあるものの、唯一無二の浮遊感のあるソング・ライティングと声は健在の待望の新作。クレア&リーズンズ(Clare & the Reasons) 「アロー(Arrow)」
デュー・アルバム「ザ・ムービー(The Movie)」(2007年)が、強力プッシュの当ブログも含め日本がたぶん一番だったかもしれないのですが、大好評だったクレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons) の新作、「アロー(Arrow)」(2009年10月)が到着。
現在民事再生手続中のヨージ・ヤマモトのものらしい帽子をかぶったクレア・マルダー(Clare Muldaur)の写真が使われたシンプルなジャケットが象徴するように、本作では前作の夫君オリヴィエ・マンション(Olivier Manchon)によるものではないかと思われるハリウッド的ユーモア&ゴージャス感は後退し、よりシンプルなサンドに。
でもご安心あれ、クレア・マルダー(Clare Muldaur)の唯一無二の浮遊感のあるソング・ライティングと声は健在です。
岡村詩野氏による日本盤ライナー・ノーツによると、「アロー(Arrow)」というタイトルは、自身の原作によるTVアニメのサウンドトラック・アルバム であるニルソン(Nilsson)「オブリオの不思議な旅(The Point!)」(1971年)収録、「アローは友だち(Me And My Arrow)」からとられているらしい。
You Tube上の、ニルソン「アローは友だち(Me And My Arrow)」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=43ey8s8EALU
クレア・マルダー(Clare Muldaur)の浮遊感あるソング・ライティングは、ハリー・ニルソン(Harry Nilsson)に影響をうけているのかもしれませんね。
そのニルソン(Nilsson)作品のプロデューサーを務めたこともあり、前作「ザ・ムービー(The Movie)」に参加していた、気難しいことで知られるヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)の最大級の賛辞が、日本盤の帯に。
「クレアは、リーズンズの『レゾン・デートル(存在証明)』。メロディアスでミステリアス・・・それがバンドのエスプリ。夢世界の逃避行に、エレガントなアレンジに包まれた、エッジィな弦楽。このアルバムをビザ代わりに、ホンモノの音楽の冒険に出かけよう。ウットリ度は100%さ!」
なお、独自のボーナス・トラックもついた日本盤は、現時点ではAmazonでは取り扱っていないようですので、発売元Buffalo Recordsさんの通販サイト等からご購入を。
http://www.buffalo-records.com/itemview.asp?gid=657&category=1&siteid=1
You Tube上の、「アロー(Arrow)」、1曲目「All The Wine」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=k0a03Nb7u_8
良い曲です。
前作の日本盤ボーナス・トラック、1985年の全米第1位の大ヒット、ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears for Fears)「ルール・ザ・ワールド(Everybody Wants to Rule the World)」のカヴァーにもニヤリとさせられましたが、今回のお楽しみカヴァーは、ジェネシス(Genesis)の1983年の全米第6位のヒット、「ザッツ・オール(That's All)」。
You Tube上の5曲目、「ザッツ・オール(That's All)」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=fm9ZxMK7GYk
「アロー(Arrow)」ですが、管楽器の大幅導入も大きな特徴。
今最も期待のアーティストといっても良いクレア&ザ・リーズンズ(Clare & the Reasons)、 私の好みを言わせていていただくならば、次作は、もっと、オリヴィエ・マンション(Olivier Manchon)の変幻自在なストリングス・アレンジを楽しまさせていただきたいと思います。
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