2人となったカーネーション(Carnation)の浄化された自然体の好アルバム。カーネーション(Carnation)「Velvet Velvet」
当ブログでも既にご紹介のように、ソロ・プロジェクト、ミューズメント(Musement)名義の「Random Access Melody」(2007年7月)が素晴らしい出来だったドラマーの矢部浩志が、椎間板ヘルニアにより演奏活動への復帰の見通しが立たず、2009年1月末日をもって脱退してしまった、直枝政広(直枝政太郎)率いるカーネーション(Carnation)。
シングル「ジェイソン(Jason)」(2009年4月)から若干間があきましたが、待望の新作スタジオ・アルバム「Velvet Velvet」(2009年11月)が到着。
表裏を見ると「そして、2人が残った。」という印象の、黒田智之氏によるシンプルでストレートなジャケットの「Velvet Velvet」(2009年4月)、1曲目「Velvet Velvet」、いいじゃないですか!
・You Tube上の1曲目「Velvet Velvet」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=wSs16FprLWw
カフェロン(Cafelon)の渡辺シュンスケのベルの音がすがすがしい、スケール感のあるドリーミーなナンバー。
プロモーション・ビデオも実にシンプル。
「おおっ、こうきたか」と思わず興奮した私ですが、アルバム全体がこのスケール感のあるシンプル&ドリーミーな世界であるわけでもなく、2人を中心にセッション的な自由な雰囲気で作られたというだけあって、その「自然体」が印象に残るアルバム。
ブログ「ナオエのドンキー日記」からもその置かれた状況が伝わってきていましたが、「MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2009年 12月号」の志田歩氏による直枝政広(直枝政太郎)へのインタビューでは、鳴り物入りで立ち上げたハリケーン・レコーズからの離脱と、よりプライベートなカーネーション・オフィスとコズミック・シー・レコーズの立ち上げのいきさつ、直枝自身の体調不調など、転がり続けるロックン・ロール人生の裏側も吐露。
しかし、「Velvet Velvet」にはそういった要素は持ち込まず、そのために自分たちは何年かかけて、カーネーション(Carnation)という浄化してきたので、単純に音楽を音楽として楽しんでほしいと語る直枝。
確かに、単純に音楽を音楽として楽しめる好アルバムです。
でも、欲を言わせていただくと、個人的には、1曲目「Velvet Velvet」の世界をどんどん広げいって欲しいと思うなぁ。
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