久保田麻琴(Makoto Kubota)とのコラボレーションが最高です。あがた森魚(Morio Agata)「あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜」
あがた森魚(Morio Agata)の還暦を記念した、2008年の釧路から沖縄まで全国約70箇所の「あがた森魚 惑星漂流60周年!」ツアーのファイナル、2009年2月22日の東京九段会館、デビュー当時のメンバーと行われた「あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜」。
そのライヴ盤、「あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜」(2009年10月)が発売。
私の注目は、この参加メンバーではあがた森魚との付き合いの長さから行くとオープニングというよりも前座扱いともいえる(笑)、「タルホロジー(Taruphology)」(2007年9月)の記憶も新しい久保田麻琴(Makoto Kubota)とのコラボレーションです。
久保田麻琴(Makoto Kubota)は、全体の「監修」としてクレジットされていますが、DISC1の1曲目から6曲目でなんとエレクトリック・ベースを担当、そして、アンコールの「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」でエレクトリック・ギター、「大寒町」で再びエレクトリック・ベースを担当。
久保田麻琴のベースというのは珍しいと思うのですが、夕焼け楽団(Sunset Gang)の盟友、キング・チャンプ・オンゾー(King Champ Onzo)こと恩蔵隆(Takashi Onzo)の1990年代のプレイを思い起こさせる、ズーンと重く響くジャマイカン・スタイルのベースでこれがなかなかのもの。
特に素晴らしいのが、1曲目「MEZCAL(はじめに歌ありて)」。
メキシコ特産の蒸留酒「メスカル(Mezcal)」をタイトルにしたあがた森魚(Morio Agata)作のこの曲は、私、すっかり忘れていて今回思い出しましたが、元々は、久保田麻琴のシンガー復帰作、「オン・ザ・ボーダー(On The Border)」(2000年11月)に収録の名曲。
「空を飛ぶいくとせちとせまで 飛び越え歌いまだ飛び越えて」という歌詞が素晴らしく、心打ちます。
あがた森魚もこの曲は相当気に入っているらしく、ベスト盤の「あがた森魚(Morio Agata)」(2001年5月)の1曲目にセルフ・カバー・バージョン、「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」(2001年11月)にミックス・バージョンを収録。
あがた森魚と久保田麻琴のコラボレーションはどうもこの曲が最初の模様。
ちなみに、「あがた森魚 惑星漂流60周年!」ツアーの模様も収録したドキメンタリー映画「あがた森魚ややデラックス」(2009年)も10月10日より公開中のようですので、You Tube上の予告編をどうぞ。
| 固定リンク
« 日本航空(JAL)も事業再生ADR(裁判外紛争解決手続)。2009年10月14日付日本経済新聞等より。 | トップページ | 事業再生ADRの申請企業に対する債権への貸倒引当金はどうするのか。「事業再生ADR申請増加 債権、どう会計処理」(2009年10月10日付日本経済新聞) »
「音楽等(やや通向)」カテゴリの記事
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第3位:かの香織(Caoli Cano)「CAOLI CANO COLLECTION」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第2位:ポータブル・ロック(Portable Rock)「PAST&FUTURE ~My Favorite Portabel Rock」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年邦楽再発・再編集等ベスト3。第1位:久保田麻琴と夕焼け楽団(Makoto Kubota&The Sunst Gang)「ライブ・ベスト&モア(LIVE BEST&MORE)」(2023.01.04)
- アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第3位:スクリッティ・ポリッティ (Scritti Politti)「Cupid & Psyche 85( キューピッド&サイケ85)」(2023.01.03)
- アカウンティング&ミュージック 2022年洋楽再発・再編集等ベスト3。第2位:オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo)「Good for Your Soul (2021 Remastered & Expanded Edition)(グッド・フォー・ユア・ソウル)」(2023.01.03)
コメント