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ショックです。日本音楽界きっての洒落者、逝く。加藤和彦(Kazuhiko Kato)「パパ・ヘミングウェイ(Papa Hemingway)」

211017_papa_hemigway  5月2日に忌野清志郎、6月25日にマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、8月13日にレス・ポール(Les Paul)と大物ミュージシャンの訃報が相次ぐ2009年。

 個人的に最もショックなのが、本日(10月17日)届いた、日本音楽界きっての洒落者、加藤和彦(Kazuhiko Kato)の訃報。

 私が中学生の頃のサディスティック・ミカ・バンド(Sadistic Mika Band)時代、高校生の頃のヨーロッパ3部作時代、お洒落で、インターナショナルで、流行の最先端を走る加藤和彦の垢抜け方は、最近で言えば藤原ヒロシ(Hiroshi Fujiwara)かというぐらい、それは群を抜いていました。

 訃報に接してどうしても聴きたくなったのは、やはり「パパ・ヘミングウェイ(Papa Hemingway)」(1979年)。

 加藤和彦(Kazuhiko Kato)が生き方にあこがれ、ほぼ同じ年齢で自殺したアーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)をテーマにした、永遠の名作です。

 「パパ・ヘミングウェイ(Papa Hemingway)」(1979年)ですが、とにかく何から何までお洒落です。

 まず、奥村靫正(ゆきまさ)氏によるジャケット・デザインが素晴らしい。

 一時期、再発CDで、加藤和彦の意向により金子國義氏のイラストのものに差し替えられていた時代もありましたが、2004年の紙ジャケ再発CDでは奥村靫正氏のオリジナルのものに戻っています。

 次に、録音で、アイランド・レコード(Island Records)のオーナーのクリス・ブラックウェル(Chris Blackwell)が1977年にバハマ(The Bahamas)のナッソー(Nassau)に作ったコンパス・ポイント・スタジオ(Compass Point Studios)を使用しているのがすごい。

 コンパス・ポイント・スタジオが生んだ名盤、トーキング・ヘッズ (Talking Heads)「モア・ソングス(More Songs About Buildings And Food)」が1978年、ロバート・パ-マー(Robert Palmer)「シークレッツ(SECRETS)」が1979年、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「エモーショナル・レスキュー(Emotional Rescue)」、AC/DC「バック・イン・ブラック(Back in Black)」が1980年ですから、その情報の速さと感度は驚異的。

 そして、コンパス・ポイントに連れて行ったミュージシャンがすごい。

 大村憲司(G)、小原礼(B)、高橋幸宏(D)、坂本龍一(KEY)で、ベースこそ次作「うたかたのオペラ」(1980年)のベルリン録音には参加した細野晴臣ではありませんが、当時旬のYMO組。

 確か、当時のTV「パイオニア・ステレオ音楽館」に加藤和彦御一行が出演したのを見て、いつかこんな大人になりたいと思った、高校生の私でした(自分がこんな会計事務所のおじさんになるとはその頃は思ってもみませんでしたが)。

 再発CDでは、なぜか佐藤奈々子の歌が消された「 レイジー・ガール(Lazy Girl)」のオリジナルとは違うマスターが使われているようですが、それでも色あせない、「パパ・ヘミングウェイ(Papa Hemingway)」の名曲の数々。

 2曲目「メモリーズ(Memoies)」の「Good-bye now and stay here  Stay here,all alone」という歌詞を噛み締めながら、合掌させていただきます。

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コメント

私もパパ・ヘミングウェイはもとより、コンパスポイントの音が好きです。スタジオ独特のサウンドにこだわるという姿勢を打ち出すこと自体、確かに、当時の加藤和彦は先端を行ってましたね。ベルリンのハンザスタジオについては一風堂に先を越されたという話もありますが。

アーティストの人生は急な形で幕を閉じましたが、この先、追悼作品が企画されるなら、欧州三部作のオリジナル完全復刻を実現してほしいものです。

投稿: MYB | 2009年10月18日 (日) 12時31分

MYBさん、コメントありがとうございます。
「ストレンジ・デイズ(STRANGE DAYS) 2004年12月号」の加藤和彦へのインタビューを見ると、ヘミング・ウェイはカリブのイメージがあるので調べたら、コンパス・ポイントができたばかりで、オファーしたら録音できるということでみんなで行ってしまったという、軽い乗りだったみたいですが、逆にその辺に天才的な感性を感じます。
一風堂2ndアルバム「リアル(REAL)」の方がハンザスタジオは先なんですか。
「VITAMIN-Q」での土屋昌巳との共演は意外な組み合わせに思いましたが縁があるのですね。

投稿: Accounting&Music | 2009年10月20日 (火) 07時18分

あらためていいです。
ナンデモカンデモ4文字略の、はるか昔からのアルバムは通称『パパヘミ』。。

しかしこのアルバムのパーソネルから2人が鬼籍か。。。

加藤和彦さん、まさか、フォークル復活からまとめに入ったのか?

今年の『和幸』など、打倒【アーリー細野】って感じでした。
面白い領域に入ってきたのになあ。

投稿: tommy sasuga | 2009年10月21日 (水) 22時40分

tommy sasugaさん、コメントありがとうございます。
2000年代の活動を改めて振り返るとまとめにはいっていると思わざるを得ない感じがいたします。
マスメディアに支えられた20世紀型ポピュラー・ミュージックの衰退と音楽家の葛藤という点で、マイケル・ジャクソンの死と相通ずるようなものを感じるのは私だけでしょうか?

投稿: Accounting&Music | 2009年10月31日 (土) 01時53分

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