株式会社から合同会社への移行。ユニバーサル ミュージック合同会社
当ブログを以前からご覧になっている方はお気づきかもしれませんが、「音楽ネタ」と「会計事務所の仕事他ネタ」を交互にアップするのが今まで守り抜いてきた自主ルール(守りきれるかは保証できませんが)。
今回は、CDジャケット写真をアップしていますが、一応、「会計事務所の仕事他ネタ」です。
5月9日に青山葬儀所でファンなどを対象に行われた、忌野清志郎のロック葬、「忌野清志郎 AOYAMA ROCK'N ROLL SHOW」で流された楽曲を収録した「忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー2009.5.9 オリジナルサウンドトラック 」(2009年7月)が発売。
本作のライナー・ノーツ冒頭の、日本の「ミスター・ミュージック・マン」ともいうべき、元東芝EMIの敏腕ディレクター、石坂敬一氏の追悼文がとにかく素晴らしく思わず感動。
そこでの石坂敬一氏の現在の肩書、「ユニバーサル ミュージック合同会社 最高経営責任者兼会長」で、恥ずかしながら気が付きましたが、ユニバーサル ミュージックって、株式会社から合同会社に組織変更していたんですね。
■ユニバーサル ミュージックの株式会社から合同会社への移行
インターネット上を検索してみると、2009年1月6日付の日経産業新聞で報道されていたようですが、2008年10月に設立したユニバーサル ミュージック合同会社が、従来のユニバーサル ミュージック株式会社を合併した形により、2009年1月1日付で、株式会社から合同会社に移行したとのこと。
ユニバーサル・ミュージック・グループの100%出資の日本法人という位置付けも、組織体制や事業内容の変更もなく、その目的は、 取締役会よりも柔軟に開催できるマネジメント・コミッティーを設置することで、意思決定の迅速化を狙うことにあるとのこと。
ユニバーサル・ミュージック・グループ以外の同様の例としては、2007年2月のマックス ファクター株式会社からP&G マックス ファクター合同会社への移行、2007年8月のシスコシステムズ株式会社からシスコシステムズ合同会社への移行などがあり、そして、2009年10月には、株式会社 西友の合同会社への移行が予定されています。
■上記から感じること
【合同会社は会計監査人監査が不要】
我々税務会計専門家から見ると、株式会社から合同会社への組織変更の大きな効果は、株式会社だと、資本金5億円以上又は負債合計額200億円以上の場合に義務付けられる、公認会計士又は監査法人による会計監査人監査が不要となり、金銭面及び事務面でのコストを大幅に削減できること。
ユニバーサル ミュージック合同会社の資本金は295億200万円ですから、大変申し訳ありませんが、経済合理性の追求を重視する外資系企業として、それも大きな目的だったのではないかという見方もできてしまいます。
【大規模合同会社への会計監査人監査適用の可能性】
もし、仮に会計監査人監査の適用を回避するために合同会社への移行が行われるとすると、大企業の社会的責任として好ましくないという考え方も当然としてあります。
その点に関しては、平成17年6月の参議院法務委員会で、以下の、会社法案に対する付帯決議がなされている点には留意する必要があります。
「合同会社制度については、今後の利用状況を観察し、株式会社の計算等に係る規制を逃れるために株式会社から合同会社への組織変更等が顕在化した場合には、必要に応じ、その計算に関する制度の在り方について、見直しを検討すること。」
【ちなみに本作の音についても一言】
元フィッシュマンズ (Fishmans)、現在の日本を代表する私も大好きな名エンジニア、ZAKがリマスタリングを担当をしていますが、大変申し訳ありませんがその空間的に広がりのある音像がなんだか忌野清志郎の曲には合わないような気が私はいたしました。
忌野清志郎音痴の私がこんなことを申し上げるのは、誠に恐縮ではありますが。
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