高スペックCDで買っておきたい傑作。高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」【SHM-CD】
2009年3月、ソロ活動開始から30周年を記念した、「YT Project 2009」の一環により、高スペックCDで再発された、高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)のソロ作品群。
昨年一度ご紹介した、「サラヴァ!(Saravah!)」(1978年)と並ぶ、ユキヒロの最高傑作、「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」(1995年)もSHM-CDで再発売(2009年3月)。
私のBOSEのWave Music Systemのオーディオ環境では、高スペックCDはその良さがよくわからないと何度か指摘させていただいてきましたが、アコースティックで繊細な「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」、これなら高スペックCDで買っておくことをお勧めいたします。
昨年は、鈴木慶一のソング・ライター(作詞家)としてのセンスに着目してご紹介した「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」(1995年)。
その際にも触れましたが、高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)は、日本最高のドラマーの一人であるとともに、メロディ・メイカーとしても本当に素晴らしい才能を持っており、それが最もストレートに楽しめるのが本アルバム。
YMO以降の独特な歌い方に抵抗感がある方も多いかと思われますが、かなり自然な歌い方に戻っている点もポイントが高く、前回指摘するのを忘れましたが、信藤三雄による白地に赤と黒のコントラストが印象的なジャケット・デザインも、何回でも眺めたくなる美しさ。
今回のSHM-CDでさらに良さが引き立つのは、高音の広がり。
空白の多いシンプルな生楽器中心のサウンドには、大きな音をより大きく、小さな音をより小さくきれいに伝えるように思える高スペックCDは、相性がいいような気がいたします。
特に印象的なのは、女性ヴォーカルで、3曲目「蜉蝣(KAGEROU)」の大貫妙子、9曲目「DRIP DRY EYES」のサンディー(SANDII)の美しい声が、より美しく楽しめます。
ちなみに、You TUbe上で発見した、「EATING PLEASURE」(1980年)収録、ダブ(DUB)的アレンジが印象的なサンディー(SANDII)版「DRIP DRY EYES」のプローモーション・ビデオとおぼしき映像。
http://www.youtube.com/watch?v=uzaYFM5QfDY
もともとこの曲は、サンディー(SANDII)への提供曲で、ソロ・アルバム「ロマン神経症(NEUROMANTIC)」(1981年)にも再録されたユキヒロの代表曲。
でも、私は、「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」のバージョンが一番曲の良さがわかり好きです。
SHM-CD仕様の「ハート・オヴ・ハート(HEART OF HURT)」、限定盤のようですのでお早めに。
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コメント
サンディーの「Drip Dry Eyes」、これ、見たことあります!
PVでなく、12チャンネルの「ステレオ音楽館」だったと思います。
もう一度見たいとずっと思ってました。ありがとうございます!
投稿: K2 | 2009年8月 5日 (水) 07時51分
K2さん、コメントありがとうございます。
You Tubeの投稿者も出自不明のようでしたがなるほど「ステレオ音楽館」でしたか。
私も大好きな番組で、確か平日の夕方にやっていて、高校時代、急いで帰宅して見ていました。
ヨーロッパ3部作時代の加藤和彦のレコーディング・メンバーのカッコ良さ(当時はユキヒロの影響か大村憲司がおしゃれだった)、矢野顕子のバックでのムーンライダーズの渋さに痺れた若き日の思い出です。
投稿: Accounting&Music | 2009年8月 8日 (土) 10時04分