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細野晴臣&アン・サリー(Ann Sally)の美しい音楽を聴きながら考える「金融」と「資本主義」No.4。NHKスペシャル シリーズ マネー資本主義最終回「最終回 危機を繰り返さないために」

 当ブログに寄せていただいたコメントにより知りましたが、細野晴臣、アン・サリー(Ann Sally)、コシミハルによるテーマソング「Each Smile」が、7月15日からiTunes Storeで配信開始された、NHK総合「NHKスペシャル マネー資本主義」。

 「最終回 危機を繰り返さないために」も、興味深く拝見させていただきました。

■最終回の概要

 これまでのシリーズを振り返りながら、ノーベル経済学者 ジョセフ・スティグリッツ(米 コロンビア大学教授)、ヘルムート・シュミット(元西ドイツ首相)、宇沢弘文(東京大学名誉教授)、原丈人(ベンチャーキャピタリスト)、マイケル・サンデル(米 ハーバード大学教授)、胡 鞍鋼(中国 清華大学国情研究センター主任)など世界の賢人たちから寄せられたメッセージをもとに、江上剛(作家)、西原理恵子(漫画家)、糸井重里(コピーライター)のゲストと座談会スタイルで経済のあり方について探っていくというものでした。

■番組を見て感じたこと

 先日も指摘させていただきましたが、100年に一度とも言われる金融危機に見舞われ、世の中全体の資本主義市場経済に対する反動にはものすごいものを感じますが、今日の豊かな世界の経済状況を生み出したのが資本主義市場経済であることも紛れもない事実。

 しかしながら、お金を多くの人から集める仕組みであり、人類最大の発明であるとされる株式会社もそうですが、資金余剰者から資金不足者へ資金を融通するという意味での銀行、証券、保険の従来からの「金融」については、納得感があるものの、金融工学を駆使した最近の金融技術には「危険」な印象が拭えずその必要性に疑念が生じるのも事実。

 また、市場原理を増幅させてしまう、てこ(lever)の原理に基づく「レバレッジ(leverage)」の概念にも注意が必要。

 我々、中小企業も、低い株主資本比率(自己資本比率)で銀行借入金依存の経営を行うことは、そもそも高い事業リスクを銀行借入金を用いた「レバレッジ(leverage)」により増幅させていることになると思われますので、十分に留意が必要ではないでしょうか?

 要するに、社会主義統制経済の過去の失敗例を見てわかるとおり、資本主義市場経済は無くてはならないものではあるものの、それを加速させる「レバレッジ(leverage)」、金融工学といった手法には十分な注意・規制が必要なのではないかというのを、この番組を見て強く感じました。

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