若き日の洒落者ぶりを思い起こさせるジャケット写真で膨らむ期待に応えてくれる素晴らしい新作。高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)「ページ・バイ・ページ(Page By Page)」
当ブログでも何度かご紹介のとおり、最近の還暦前後の細野晴臣の活躍ぶりは、本当に驚異的。
それが良い影響を与えているのでしょうか、YMOことイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)の他のお二人の活動も活発的に。
ご紹介が少々遅れてしまいましたが、22枚目のオリジナル・アルバムとなるらしい、高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)の新作「ページ・バイ・ページ (Page By Page)」(2009年3月)、これが意外にといっては失礼ですが、素晴らしい出来。
とにかくていねいに作り込まれたエレクトロニカ風音像と相変わらずのグルーヴ感が織りなす気持ちよさ、若き日の洒落者ぶりを思い起こさせるジャケット写真で膨らむ期待に見事に応えてくれます。
EMI復帰の前作「ブルー・ムーン・ブルー(Blue Moon Blue)」(2006年3月)
木村カエラがヴォーカルの再結成サディスティック・ミカ・バンド(Sadistic Mikaela Band)「NARKISSOS(ナルキッソス)」(2006年10月)
再結成YMOによる配信限定シングル「RYDEEN 79/07」(2007年2月)
高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)が中心となり、原田知世、高野寛、高田漣、権藤知彦、堀江博久と結成したユニット、pupa(ピューパ)の「フローティング・ピューパ(floating pupa)」(2008年)
と、最近の高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)は、細野晴臣の刺激を受けてかのように活動が活発化。
ただし、大変申し訳ありませんが、私としては、どの活動も「そんなもんじゃないだろう」という印象が。
そして、いよいよ完全に勘を取り戻したと言ってよいのでしょうか、「ページ・バイ・ページ (Page By Page)」(2009年3月)、素晴らしい出来で、30年を超えるファンである私も満足、安心。
何か、私の中での高橋幸宏(Yukihiro Takahashi)の永遠の最高傑作(本人はあまり好きでないみたいですが)、「サラヴァ!(Saravah!)」(1978年)と雰囲気が似ているではありませんか?
最近の流行がずいぶん長かったスリム傾向と一線を画す、ショーン・レノン(Sean Lennon)も好きそうなクラシカルなトラッド・ファッション、裏面ジャケットを見ると、アメリカン・トラッド復活の立役者、ニューヨークのトム・ブラウン(Thom Browne)を彷彿とさせるつんつるてんと言ってよいほど丈の短いパンツ。
誰かと思ったら、SMAP等のスタイリングで有名なスタイリスト、祐真朋樹のアート・ディレクション。
音の方は、とにかくていねいに作り込まれたエレクトロニカ風音像が美しく、さすがユキヒロ、これは常に一貫しているリズム・アレンジのグルーヴ感は他を寄せ付けない気持ちよさ。
You Tube上の1曲目「Out There」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=9WWRvo7FUj4
ビョーク(Björk)に認められ「Dull Flame of Desire」のビデオを手がけた日本人、もがりまさひろ制作。
ドイツのラリ・プナ(Lali Puna)のヴァレリー・トレベルヤ(Valerie Trebeljah)のささやくようなヴォーカルと、高田漣(Ren Takada)のブズーキ(Bouzouki)が美しい。
You Tube上の2曲目「The Words」のプロモーション・ビデオ。
http://www.youtube.com/watch?v=_B8F-o4PdP8
アミーナ(amiina)のアイスランド語のヴォイスと、これまた、高田漣(Ren Takada)のブズーキ(Bouzouki)が美しい。
「ページ・バイ・ページ (Page By Page)」、昔のユキヒロのファンだった、という人にもぜひ聴いていただきたい力作です。
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